ANA1838便 秋田ー中部線搭乗記 トヨタのお膝元まで一直線!Q400が支えるセントレア線(2018年9月25日)

搭乗記2018

 秋田空港発着路線を制覇しました

長い長い「平成最後の夏休み」が終わりまして学生生活へと戻ることになった2018年の9月下旬。実際の学校生活は10月から始まるのですが、夏休み明け最初の学校行事はゼミの合宿ということで、大学のある仙台ではなく名古屋へと向かうことになりました。

秋田から名古屋へ向かうには、第一選択肢として空路が挙げられます。勿論、車や鉄道で移動することもできますが、時間的優位に立つ飛行機が最も選ばれている選択肢で(あると信じていま)す。と言うわけで、飛行機で名古屋へと向かいました。

秋田空港に2018年現在で就航している国内線は、羽田線、伊丹線、新千歳線とこの中部線の計4路線です。私はこれまで、中部線以外の3路線は搭乗経験がありましたが、中部線はこれまで未搭乗でした。今回の搭乗を以て、今現在秋田空港を発着する全路線への搭乗を果たすことになりました。

1997年9月のANA時刻表。秋田ー名古屋線にはBoeing 767を示す「B6」の表記がある

秋田ー名古屋線は1982年からANAが運航しており2018年の7月で就航36年を迎えました。

秋田空港が現在の秋田市雄和(当時は雄和町)に移転後開設された路線としては唯一現在まで残っている路線で、一時期はANAとJ-Airのダブルトラック運航だったり、Boeing 767やBoeing 737が投入されたりしていた路線ですが、現在はANA単体での運航、運航機材はQ400となっています。

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flight.No ANA1838 ship Bombardier DHC-8 Q402NG registration JA460A seat 19A

STD 9:35 ATD 9:38 take off time 9:42 departure spot 1 take off RWY28

STA 11:00 ATA 11:11 landing time 11:09 arrival spot 12 landing RWY36

出発ラッシュの時間帯を迎える秋田空港

この日予約していたのは、2便ある秋田ー中部線のうち、朝に秋田空港を出発する1838便。出発時刻は9:35ですので、朝から空港へと向かいましたが、道路が混んでおり普段は通らない道を通って空港着となりました。平日朝の便は通勤ラッシュに巻き込まれないように、余裕を持って空港へ向かいたいですね。

結局出発30分前に空港着、その後は保安検査場へと向かいました。この時間帯は秋田空港出発ラッシュの時間帯、これから搭乗する中部線を筆頭にANAの羽田線、J-Airの伊丹線の出発が続きます。

とは言っても3連休明けの火曜日ということでどの便もそこまで混雑していないのか、保安検査はすぐに通過することができました。その後は流れで搭乗口へ。アサインされた搭乗口は1番です。

秋田空港の1番搭乗口は、2番搭乗口との共用です。国内線の多頻度運航化に伴い、ここ10年で便数が増加傾向にある秋田空港。スポットに余裕はありますが、搭乗口(改札機)の増設は簡単には行うことができないため、出発便が続く時間帯はややタイトな運用を強いられています。

Q400を近くで見放題!!

9:25過ぎに搭乗が始まり、いそいそと飛行機へ向かいました。秋田空港の1番スポットはボーディングブリッジが無いオープンスポット。エプロンを歩いて飛行機まで向かいます。

幸いにも優先搭乗のお客さんが少なく、機体全体を綺麗に撮ることができました。と言いたいところですが、L1ドアに雨天用の屋根がかけられており綺麗には撮影することができませんでした…

それにしてもなかなか立派なスロープですよね。秋田空港ではQ400にボーディングブリッジを接続するオペレーションも行われており、従来のプロペラ機の塔乗方法と比較すると一線を画くようになりましたね。

写真を撮り終え、そのスロープを上って機内へと入ります。今回の搭乗機はDHC-8 Q402NG(JA460A)です。2012年導入の飛行機で、私が初めて搭乗したQ400です。これが2度目の搭乗となりました。

プロペラ機へ搭乗するということで、時々周囲の方が「ちっちゃいね~~」と話されている声が聞こえてきます。私もわかってはいるつもりですが、普段Boeing 737以上のジェット機に乗り慣れていると、Q400は小さく感じられてしまいます。

プロペラ機の利点

機内へ入り、通路を進みます。今回の座席は最後尾の19Aです。

殆ど毎回Q400に乗るときは、後方座席ばかりアサインしている気がします。後方の方が混まないと言うのはありますが、今回は機体バランスの関係からか出発の数日前から前方座席のアサインができなくなっていました。

定刻2分前の9:33、早くも搭乗が完了したようでドアクローズ。その後、定刻より3分遅れて9:38にタキシーアウト、スポットを離れました。

定刻だと5分後に出発となる羽田行きのANA404便の方が先にブロックアウトしたようでプッシュバックの真っ最中でしたが、我がQ400はエプロン上でくるりと回るだけです。

と言うわけで羽田行きの767を追い越して、先に滑走路までやってきた我がQ400。誘導路上の767を横目に滑走路へlineupしました。

因みに767の方は私がまだ搭乗したことがなく、かつ近々引退するであろうJA8567でした。あちらの方にも乗りたかったですねえ…

曇り空に向けてtake off

9:42、秋田空港RWY28から離陸となりました。それにしても流石Q400、鬼のような早さで離陸上昇していきました。2018年は既にQ400へは4回搭乗していますが全然慣れません(笑)

写真はギア格納前のわずかな間に撮りました。離陸が早ければギアの格納も早いQ400、小型機の機敏なところはこう言ったところにも表れます。

羽田線に乗り慣れていると秋田空港離陸後はすぐに左に旋回して山形を目指す、と言うのが体に染み付いていますが、今回のディスティネーションは南西の中部国際空港。しばらくランウェイヘディングで飛行、日本海上空に出たあたりで進路を南西にとりました。

SIDはNIIGATA ONE DEPARTUREでしょう。フライトレーダによるとここから先は愛知県渥美半島上空付近までほぼ一直線に飛行していたようです。

ベルトサインは離陸後8分に消えました。

その後のキャプテンアナウンスによると、この日は日本列島上空を雨雲が覆っているようで終始雲の中の飛行となること、向かい風の影響で到着が遅れることなどが伝えられました。

そのアナウンス通り、ベルトサインが消えて以降、景色は何も見えず、適当に自席からキャビンショットを撮るなどして時間を潰していました(笑)

飛行機は9:54に巡航高度の22,000feetへ上昇完了。Q400ならではの低高度から様々景色を楽しめたら良かったのですが、こればかりはどうしようもありません。

プロペラ機だからと侮るなかれ

Q400にはご存知の通りオーディオサービスもビデオプログラムも用意されていません、このまま1時間も退屈だなあ…
そんな時はWi-Fiに接続しようじゃないかということで早速スマートフォンをWi-Fi受信モードにしてANAアプリを開きました。

Q400なのにWi-Fiなんてあるのか?

と思われた方は鋭いですねえ、私もあまりよくわからないのですが、当初一部ののダッシュ8-Q400で試験的に導入されたWi-Fiサービスが、他の機体にも拡大しているようなのです。

と言うわけで外部との接続はできませんでしたが、各種オーディオやビデオプログラムであれば楽しむことができました。まさかのオーディオプログラムには先日引退された安室奈美恵さんのアルバムが提供されておりJTAにお金を払って流しているのか(笑)と思いながら聴いていました。

飛行時間が短い路線を多く担当するQ400にとっては外部とのネット接続を行うことができなくとも、オーディオサービスが提供することができない穴をこれで十分埋めることができるように感じました。

10:35、ベルトサインが点灯しました。アナウンス通りこの付近で降下開始となったようで耳がやや詰まるような感覚を受けました。飛行機は長野県、諏訪湖の西上空を飛行していたようで、ここから着陸まで30分もベルトサインが点灯しっぱなしと言う結果になりました。

結局巡航中は全く景色を楽しむことはできませんでした。そして、降下中はところどころ巡航中よりも強く揺らされました。

中部地方が見えてきました

10:56、着陸態勢に入りました。雲の中を突っ切ってぐんぐん降下してきましたがようやく下の景色が見えてきました。

中部国際空港へ北方面からやって来るのは初めてなのでどこを飛行しているのかいまいちわかりませんでしたが、ルートマップを確認すると渥美半島の西から右旋回してアプローチする模様。というわけで渥美半島が見えてきました。

普段は羽田ー那覇線などでもっと高い高度から見ている渥美半島ですが下から見ると大きいですね!(当たり前)

この日の中部国際空港は北風運用、南北に走る滑走路の南側からアプローチしていきます。進行方向左側から空港の対岸にある紀伊半島の姿も見ることができました。伊勢志摩の特徴的な地形、分かりやすくていいですね!

最後の旋回を終えた我がQ400、11:05にギアダウン。もうすぐ着陸です。

1年ぶりのセントリャー着

11:09、中部国際空港のRWY36に着陸しました。飛行時間は1時間27分でした。この便のブロックタイムは1時間25分ですから、飛行時間だけでそれを上回ってしまったことになります。

この日の向かい風はちょっとQ400には厳しかったのかもしれませんね(笑)

11:12、中部国際空港の12番スポットに到着しました。ブロックタイムは1時間33分でした。最も滑走路に近いスポットということで着陸後3分でブロックインとなりました。

「12番スポット着」と聞いた時はボーディングブリッジ付きのスポットじゃないか!と喜んだのもつかの間、「バスでターミナルへお送りいたします」とのアナウンスが入りました。雨の日はバスでもテンションが上がりません…

中部国際空港ではまだQ400にボーディングブリッジを接続して運用することはないのでしょうか?ここの空港とQ400と言うと、夜間駐機中の機体が沖止めのスポットにずらりと並んでいる光景が頭に浮かびますよね。

というわけでバスに乗ってターミナルへ到着しました。

1年ぶりにやってきた中部国際空港、この後はデッキで少々撮影したのですが、まだ2回目ということでデッキへ辿り着くのにやや難儀したのはいうまでもありません(笑)

最後に

日本の製造業の中心である中京圏から唯一秋田までを直接結ぶ秋田ー中部線。日本列島の東側をほぼ一直線に飛行する区間と言うこともあり、需要ヨシ!空からの眺めヨシ!とヨシ!づくしの路線です。

Q400で行く1時間半の空中散歩、みなさんも時間があったら是非乗ってみてください!晴れていれば楽しい時間を過ごせるはずですよ。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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