2018年8月25日 空いている777で快適フライト(ANA406便 秋田ー羽田線搭乗記)

搭乗記2018

「裏」を狙って快適フライト

秋田空港への着陸を見届けた、羽田空港発のANA403便の折り返し、ANA406便にて羽田空港へ向かいます。機種はみんな大好きBoeing 777-281ER(JA707A)です。

この777ですが、前回お伝えの通り、全国花火競技大会の観光客を羽田空港から乗せるために投入されていました。通常であればA321で運航される便(※2018年8月のスケジュール)ですので、満席であった403便はともかく、何もない406便にとってはオーバースペックな機体となります。「777に乗る」という目的を果たすだけであれば、混雑便の折り返し便を狙って乗るのが鉄則です。

前回ご紹介したように、第3駐車場で羽田空港からほぼ定刻通り、観光客をたくさん乗せているであろうANA403便の着陸シーンを撮影した後、保安検査場へ向かう前にターミナルビル屋上のデッキへ向かいここでもこれから搭乗する777を撮影しました。

まず初めに、今回の搭乗機、JA707Aについてご紹介。
1999年10月に導入されたこのJA707Aは、ANAにとって長距離国際線仕様777-200ERの初号機で、導入から10年以上に渡って国際線を中心に活躍してきましたが、787の導入拡大に伴い2013年に国内線仕様機へとコンバート、その後は国内線を中心に活躍しています。
私は2016年の4月に搭乗済みで、これが2回目の搭乗となりました。

スムーズに搭乗口へ

デッキからの撮影も済ませまして、保安検査場へと向かいました。
この飛行機も往路である403便は満席でフライトしてきたわけですが、復路の406便に関しては普段の土曜日と全く変わりません。このANA406便は、上述の通り、通常A321での運航ですので仮に満席でも200人弱、保安検査場はそこまで混雑していませんでした。

保安検査場を抜けるとすぐに搭乗口、というのは地方空港では割とあるあるなのではないでしょうか。普段通り406便は3番搭乗口からの出発です。搭乗口の前のベンチもまだ空きがありましたので搭乗の案内があるまで座って待つことにしました。

ボーディングブリッジに注目するオタク

しばらくすると事前改札、優先搭乗が始まりました。今回は父と一緒に飛行機に搭乗することになっていたのですが、私は「ある」ものを撮りたいために先に優先搭乗で改札を通ることにしました。撮りたいものとはこのようなインスタグラムに投稿するような、ボーディングブリッジからの飛行機ではなく…

こちらでございます。L2ドア用のボーディングブリッジです(笑)

普段から777のような大型機がよくやってくる空港では特に珍しくもないのかもしれませんが、秋田空港は頑張っても月に10〜15回777がやって来れば良い方です。その上、混雑していない便であれば777がやってきてもL2ドア用のボーディングブリッジを接続しないことも結構あり、777の便に乗ったからといって必ずお目にかかることができるわけではないのです。
しかしながら、今回は前便が満席で来る=混雑便であることが担保されているようなものですので、確実にL2ドア用のボーディングブリッジにお目にかかることができた、というわけです。

優先搭乗の最後の方に搭乗すれば他の方の迷惑にならずとも綺麗に撮影することができそう、というわけで様々なアングルからL2ドア用のボーディングブリッジを撮影しました。

そんなに使用頻度が少ないものを何故作ったのか、という疑問が湧いてもおかしくはありませんが、秋田空港が開港した当初はこの3番ゲートにまだL2ドア用のボーディングブリッジはありませんでした。

しかし、開港したその年から既にANAの羽田ー秋田線にはジャンボやトライスターなどが就航する事態となりました。大型機でボーディングブリッジが1本だけですと、乗降に時間がかかるため、L2ドア用のボーディングブリッジを後付けしたようです。2000年代の前半まで秋田空港にはジャンボや777、DC-10からトライスターと言った大型機が毎日複数便飛来するという頃があったのです。他の地方空港でもそうだと思います。ここ10〜20年で羽田空港の拡張に伴い機材のダウンサイジングが進んだことで秋田空港3番ゲートのL2ドア用ボーディングブリッジも仕事が激減してしまいました…

搭乗記なのに秋田空港のボーディングブリッジについて熱弁をふるってしまいましたが、正直このボーディングブリッジに潜入することも楽しみのうちの1つでしたのでここにはだいぶ時間を割いてもいいかな、といったところです。正直この先は普段と変わりませんからね(笑)

原則を守ってA側席へ

というわけで無事にお目当てのものを撮影したところで座席へ向かいました。
今回は後方の35Aをアサインしました。A側の席をアサインしないとL2ドア用のボーディングブリッジから搭乗できませんので、こちら側にしました。(まあこの辺はそこまで気にする必要もなさそうですけどね)

11:34に搭乗した後、父がやってきたので窓側を譲り私は隣の35Bに移動しました。隣の席からでも十分景色は見えるので、特に問題はありません。

定刻よりも3分早い11:47にはドアクローズ、その後11:50、プッシュバック。11:45発のJALの千歳行きJL2822便とほぼ同時にプッシュバックしました。こちらはヘディングイースト、2822便はヘディングウエストでそれぞれプッシュバックして、先発の2822便が先に滑走路へ向かうと言う流れでした。

離陸~上昇

さて、いそいそと滑走路へと向かったシップはJALの737の着陸を待って滑走路へline upしました。

12:01、秋田空港RWY28から離陸となりました。同乗の父曰く「(エンジンの)力があるな」とのこと、さすが777-300同様PW4090エンジンを搭載してるだけありますね。国内線仕様になっても-200ERは-200ERです。

外で撮影していた時と同じく風は強いようで、上昇中は揺れながらの飛行となりましたが、ベルトサインは離陸後5分で消灯しました。

SIDはUSYU ONE DEPARTUREだと思われます。今回はSIDからやや外れて一度日本海上空まで直進してからレフトターンして山形上空を目指していきました。山形空港上空に差し掛かろうかという12:15に巡航高度の28,000feetまで上昇完了となりました。

フライト前半は下界が雲に覆われてあまり見ることができなかったのが残念ですね。特にすることが無かったので、父のスマホをネットに接続したりして時間を過ごしました。Wi-Fiへの接続もANAアプリさえダウンロードしていればメールアドレスを入力するだけで良くなり、楽になりましたね。

12:20に飛行機は仙台の南上空を通過、まっすぐ福島へ向かうのではなくこの付近ででちょっとうろうろとしていましたね。この類の旋回は他機との調整に違いありません。案の定、北からやって来たADOの737に越されました()

開放されなかったブロック席

さて、今回の搭乗機のJA707Aですが、上述の通りこれが2回目の搭乗となりました。
前回は殺伐した羽田ー伊丹線で前方席をとったのでまだ翼の写真がない、と言うわけで空いていた31Kの窓側から主翼の写真を撮りました。丁度機体の前方から太陽が当たっており、綺麗に撮影することができました。

座席番号29~31のHJK席はいつものように事前に指定することができないようになっていたのですが、出発当日になっても解放されることは無く空席のままとなっていました。空席が多い便だと解放されないこともしばしばあるようです。

天候の良い関東上空を降下

12:31、飛行機は茨城県の高萩市の西付近を飛行中。スポイラーを展開して降下しました。ガガガーと音を立てながら降下するわけですが、何も見ずにスポイラーの展開に気づくことができればもう立派なヒコーキユーザーです。

12:34、左手に水戸市が見えて来ました。あまり秋田ー羽田線でA側の席を取らないので、この景色は新鮮ですね。水戸市はまだ行ったことがございません。中学の時の修学旅行では筑波市内の学術に関連した施設を巡ったのですが、水戸まで北上することなく終わってしまいましたね…納豆ファンとして一度訪れておきたいところではあります。

12:37、茨城県の景色が続きまして続いては霞ヶ浦上空。
この時の高度は10,000feet弱ということで、このくらいの高さからであれば全体を見渡すことができました。同じ霞ヶ浦の脇を飛んでいても、成田到着便のような低い高度を飛ぶヒコーキからではなかなかうまく見ることができません。

今この文章はフライトレーダのプレイバック機能を見ながら作っているのですが、霞ヶ浦を見れば見るほど海老のように見えてきてなりません(笑)

12:43、噂を擦れば日本の玄関、成田空港が見えてきました。今や日本の玄関と言い切ってしまってもいいのか分かりませんが、こんなことを言うとその辺の成田空港関係者にぶっ飛ばされそうなので言わなかったことにしてください。

その手前に見えるのが印旛沼です。日本史の授業なんかで江戸時代に同じ千葉県にある手賀沼と一緒に干拓されたとかなんとかと習うやつですね。私は高校で日本史を選択していないのでしてほぼうる覚えの知識なのですが、おそらく当たっているはずです(笑)

2か所に別れているように見える印旛沼の間を通っているように見えるのが京成電鉄の成田空港線、スカイアクセス線と表した方が伝わりますね。実際に乗れば周囲が首都圏とは言い難い農地のど真ん中を突っ切る路線だなぁとわかるわけですが、上から見れば一目瞭然、水田が広がっている様子が分かります。

京葉工業地域を左にみつつ東京湾上空へ

12:48、12:42にベルトサインが点灯したシップは千葉上空を低空で左へ右へと旋回し、千葉市上空から東京湾上空へと入りました。鹿児島から来たソラシドエアの737と交差した後、平行にアプローチしていきました。東京湾上空はあまり風が強くないようで、安定したアプローけ用チで羽田を目指していきました。

関東上空に入ってからは外の景色もよく見ることができたのは良かったですね。

D滑走路~ホームベースへ

12:53、羽田空港RWY23へ着陸しました。飛行時間は52分でした。

D5誘導路で滑走路をバケートした飛行機はエンジンの外された787を横目にR誘導路を通過しG、E誘導路を経由して第2ターミナルへと向かいました。

13:00、羽田空港第2ターミナルの59番スポットに到着しました。ブロックタイムは1時間10分でした。出発時刻、到着時刻共に定刻通りとスケジュール的には完璧なフライトとなりました。

到着スポットも59番と流石トリプルセブンと言ったところ、最初から最後までトリプルセブンの恩恵を受けるフライトとなりました。

最後の方にシップを後にしまして一旦到着ロビーへと向かいました。因みに降機の際に乗客数をCAさんに尋ねたところ、200名ほどだったそうです。通常A321で運航される便ですから妥当な数字ですね。ナローボディー機で満席というのもなかなかキツいですが…(笑)

JA707Aはこの後2時間のステイを経てANA69便として新千歳空港へ向かったようです。この日のJA707Aは、朝新千歳空港を出て
新千歳ー羽田ー秋田ー羽田ー新千歳ー羽田ー那覇というスケジュールで飛んだようで、通常であれば秋田往復の部分も新千歳往復となるところが機種変更でやや変則的になったということですね。

というわけで到着ロビーへ出ました。我がANA406便の上に表示されているのが仙台付近で追い越されたエアドゥ便でしょう、エアドゥですと第2ターミナル北側のスポットがアサインされるので59番ゲートよりもD滑走路から遠いスポットに到着するということになります。その結果として13:00に同着となったようです。

さて、冒頭述べました通り、今回の最終目的地は羽田空港ではありません。ひとまず次回は羽田空港でちょろっと撮影した写真をお送りします。

今回はここまでにします。最後までお読みいただきありがとうございました。

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