ANA407便 羽田ー秋田線搭乗記 話題の最新キャビン777「722」プレミアムクラス

搭乗記2019

国内線にも新仕様の777がデビュー

2019年8月より、ANAでは国際線のフラッグシップ機である777-300ERで、内装を一新した新仕様機を就航させました。その特に目玉となっているのは、個室型となったビジネスクラス「THE Room」で、これまでの座席と比較するとパーソナルスペースが大きく拡大し、約10年の時の流れの中で、座席のクオリティーも一段と向上した印象を受けました。

写真からも幅広さが滲み出るTHE Room(ANAホームページより)

最近のANAは、国際線のネットワークの拡充を進めており、話題が専ら国際線に流れつつありますが、国内線でのサービス向上を蔑ろにしているわけではありません。国際線に負けず劣らず、国内線でも新仕様の777-200が11月よりデビューしました。2016年頃より、ANAでは国内線におけるサービス向上の一環として、Wi-Fi装備機の拡充、個人用モニター装備機材の拡充を進めてきました。個人用モニターに関しては、これまで 2017年より導入されているA321neoのみでのサービスとなっていましたが、この11月より777-200でもそのサービスが開始となりました。

722改修初号機に抜擢されたBoeing 777-281ER JA715A

新仕様の777-200は、2019年12月1日現在で777-200ERのJA715Aの1機のみでの運航となっており、時刻表や予約サイトでは、従来仕様機と区別するため、新たな機種コード「722」が用意されました。

2019年冬ダイヤの予約開始時に登場したこの「722」、最初に発見したときは、「とうとう「772」と「722」を誤植したのか…」と思ってしまいましたが、6月頃にこの「722」がデビューするというプレスリリースが出ていたのを思い出し、これがそれなのか!と納得しました。1機のみ在籍しているということで、運用は固定されており、12月は羽田ー(NH241)ー福岡ー(NH248)ー羽田ー(NH65)ー新千歳ー(NH68)ー羽田ー(NH75)ー新千歳ー(NH82)ー羽田という運用となっています。

2020年12月現在、さらに改修機が増え、「722」への搭乗機会は増えつつあります。

クリスマス仕様の羽田空港から出発

2019年12月13日、その新仕様の777-200ERに乗ろうと羽田空港へとやってきました。

クリスマスは12月25日ですが、例年11月頃から羽田空港にはクリスマスツリーがスタンバイしています。ANAグループ運航便が主に使用している第2ターミナルのツリーは、青を基調としており、その辺の物とは雰囲気が異なります。物珍しさか多くの方がツリーの前で足を止めて写真を撮っていました。勿論私もその一味です。

見た目は普通のトリプルセブン

ツリーは今回の本題とはあまり関係がありませんので先を急ぎます。まずは展望デッキへ上がって搭乗機の確認です。

今回アサインされていたのは65番搭乗口でしたので、南側のデッキへいそいそと向かうとちょうどトーイングされてくる777の姿が見えました。シップナンバーJA715A、機材変更することなく、無事に新仕様の777に乗ることができそうです。

機内仕様が変わったところで塗装は変わりませんので、判別のためには機体番号と機内仕様を頭の中で紐付けておくしかありません。

新仕様機、地方路線初便

搭乗機の撮影を済ませ、再び2階へ戻り紙のチケットを発券しました。

言い忘れていましたが、今回の行き先は秋田です。上述の運用とは異なるではないかという鋭いツッコミは是非東京都港区某所のでっかいビルへどうぞ。9月か10月か忘れましたが、秋田ー羽田線の予約画面をいろいろ漁っていると、12月13日の羽田ー秋田線、ANA407便と折り返し410便に「722」の表示を発見しました。これは乗るしかないと搭乗を即決断。

当初は、仙台から秋田まで新幹線で移動し、秋田発羽田行のANA410便でお初にお目にかかろうと思っていたのですが、冬場の日本海側の天候は舐めてかかると痛い目に遭います。飛行機の欠航、新幹線の運休のリスクを考慮して、羽田発の407便から乗ることに方針転換しました。

因みに、新仕様機に改修されてからJA715Aは、羽田ー伊丹、新千歳、福岡線のみで運航されていたので、この便が「722」の羽田ー秋田線就航初便となります。同時に「722」の地方路線就航初便という記念すべき便ともなります(大げさ)。

羽田空港へ到着したのは出発時刻の40分前でした。その間デッキへ向かったりツリーの写真を撮ったりと時間はすぐに進み、搭乗口の前へたどり着いたのは出発30分前でした。

この便は12月は737-800で運航される予定でしたが、この日は修学旅行の団体様が入っており、777へと機材変更となったようでした。12月は複数の中学、高校の修学旅行が入っており、ざっと10日ほどは737から767へ大型化されている日が見受けられました。しかし、777で運航される予定となっていたのはこの日のみ。飛行機ヲタクの学生さんがいらっしゃったらさぞ喜びに満ち溢れていたことでしょう。私も飛行機ヲタクの学生ですが(笑)

落ち着きを感じさせてくれるプレミアムクラス

そのような修学旅行生を横目に、一足先に優先搭乗で機内へ入りました。搭乗時刻は17:56、今回は座席周りの様子など様々撮るモノがありますので、さっさと機内へ乗り込むに限ります。これが正しい優先搭乗の使い方です。

今回はプレミアムクラスで秋田まで向かいます。勿論プレミアムクラスの座席も一新されています。従来型の座席は革張りでしたが、この新シートは布張りです。座席そのものも従来の座席はどちらかというとカッコいい雰囲気を醸し出していましたが、こちらの座席はモダンで高級感を感じさせられました。座席はSAFRAN社製です。

床のカーペットも色合いが座席のそれと同一化しており、ブラウン調の落ち着いたものに改められていました。色合いに温かみが感じられ、夏場よりも、外面からも内面からも温まりたい冬場の方が搭乗に適しているかもしれません。

目論み通り、座席周りの写真を撮り終えぼーっとしていると、修学旅行の御一行様がやってきました。おそらく高校生だと思われる学生の皆さんにとっては、プレミアムクラスはなかなか馴染みのないものでしょう。この区画を通り抜けるときにはひそひそ声で「これがファーストクラスか??」などと話している声が聞こえてきました。

携帯を弄って聞いていないそぶりを見せているのですが、ふと聞こえてきた「ビジネス、ファーストとその上にエリートってあるだろ?」という会話に吹きそうになってしまいました。もしかしたらコックピットのことかもしれません。座っていらっしゃる方は一般人と比較するとエリートであることには異論がありませんからね。

そういえばモニターの電源を入れるのを忘れていました。とにかく大きいこのモニター、サイズは15.6インチとのこと。今年はA321neoやA380、そして777-300ERなどモニターのついている飛行機に多数乗ってきましたが、操作方法としてはA321neoやA380と同じ、慣れれば操作もラクチンです。

エアバス機には機外カメラのモードもあり、エンターテインメントの1つとして機能していましたが、こちらの777に関しては用意されていないようでした。カメラ自体はついている思うのですがね…

今乗りたいトリプルセブン2選

そうこうしているうちに飛行機のドアが閉まり、プッシュバック開始となりました。規律のとれた修学旅行生が乗客の大半を占めるためか、定刻よりも早い18:09にドアクローズ。プッシュバックは18:15、65番スポットからE-8誘導路をひたすら逆走し、E誘導路まで押し出されるというロングプッシュバックです。

羽田空港では12月より一部の誘導路の名称が変更となったようで、旧E-6誘導路はE-8誘導路へと名称が改められました。慣れ親しんだ名称が変更となるのはヲタクの分際では「へーそうなんだ」レベルの話で終わりますが、実際にオペレーションを行う側では間違えないように気を遣うことになりそうです。

こちらがE誘導路までプッシュバックした恩恵をC3-PO ANA JETが受けたようで、脇を通過していく姿が見えました。オタク的に今乗りたいANAの777-200は、この新仕様機か、2020年3月までのプロジェクトとなっているため、間もなく特別塗装機の任を解かれるであろうC3-PO塗装機のいずれかでしょう。(なんだかんだで2020年末になってもスターウォーズ塗装は継続していますね…)

PW4090と共に進空

2019/12/13 NH407 離陸

この日の羽田空港は北風運用、C-4B誘導路からRWY34Rへline upしすぐに離陸となりました。主翼よりも前の座席からだとエンジン音が綺麗に聞こえるのでいいですね。

離陸後はあまり揺れることなく777らしいゆったりとした上昇で高度を稼いでいきます。

RWY34Rから離陸後、進行方向右側からはやや斜め後ろに羽田空港の様子が見えます。とにかく大きな羽田空港、その敷地は全て東京都大田区へと組み込まれるため、沖合展開するにしたがってその面積が増加し、いつだか23区最大の区の称号を世田谷区から奪ったそうです。5本目の滑走路という話も時々話題に上がりますが、また大田区の面積が広がってしまうのでしょうか…

揺れもほとんどなく天候もよさそうに思われた関東上空でしたが、東京湾上空で早くも雲に突入しました。それを抜けると進行方向右側、東の空には満月が姿を現しました。肉眼ではかなり綺麗に見えていたのですが、どうもカメラ越しとなると微妙ですね。

機内から見る満月はかなり綺麗ですので、夜間飛行の際には是非お月さまを探してみてください。

機能性に優れた座席周り

18:32にベルトサインが消えました。羽田ー秋田線の飛行時間は45分ほど、普通席でもすぐに過ぎ去ってしまう時間ですが、プレミアムクラスとなると時間の経ち方に拍車がかかります。上がって飯を食ってお菓子を食べたらもう下りるというのが短距離路線のプレミアムクラス概略です

とにかく時間がないのでベルトサイン消灯後すぐにリクライニングを割と一杯にして写真を撮りました。ここからもう少しリクライニングさせることは可能ですが、国内線であればこの程度で十分でしょう。もっとも、羽田ー秋田線のような路線ではまったり寛いでいる時間がそこまで無いというのが現実です。

座席のリクライニングは勿論電動です。写真では見えづらいですが、稼働させる部分が青色で示されているため、初見でも簡単に調節することが可能です。着陸態勢に入ったらすぐに一番右のボタンでリクライニングをもとの位置に戻すことができますが、この点は他の電動リクライニングのシートと同じです。

リクライニング調節ボタンの隣にあるのはモニターのリモコンです。私は手を伸ばしてモニターの画面を直にタッチすることができましたが、こちらのリモコンでも様々調節することができます。こちらはA380のエコノミークラスの物とおそらく同一、リモコンにも残りの飛行時間が表示されていました。

そのリモコンの隣にペットボトルなどが入る小物入れがあり、その脇に電源とイアホンジャックがあります。USBポートとユニバーサルタイプの電源が備え付けられているのは見ての通りです。従来の座席では、ひじ掛けの前部に電源があり、もしかしたら存在に気付かないという場合もあったかもしれませんが、この座席では確実に目に入る位置にあるため、充電しそびれなんてことは故障でもしない限り起こりえないでしょう。

従来の座席では、リクライニングが手動のレバー、オーディオのコントロールパネルが外側のひじ掛けに収納、電源はひじ掛け前部と位置があまりまとまっていない印象でした。一方、今回の座席は全てが座席の片側に集約されており、初見でも戸惑うことなく全ての機能を使うことができそうです。

テーブルは勿論インアームドテーブル。座席のデザインに倣ってテーブルもブラウン調かつ木目調のデザインが採用されています。テーブルのサイズが従来の座席よりも小さくなっており、単純に重量が軽くなったためか、取り出しやすさも向上していました。

と、これだけ見せても比較が難しいと思いますので、ミールのトレーを載せた状態でご覧ください。

ご覧の通り、ミールのトレーを載せるとテーブルはほぼ一杯になります。まあ食事をしながら他のことをする余裕はあまりありませんので、寧ろこれくらいがちょうどいいのかもしれません。初代のプレミアムクラスの座席や、スーパーシートプレミアム時代の座席もそこまで大きいわけではありませんでしたからね。

メニューは、

鮭明太子ポテト焼き、キャベツ松前浸し、鶏治部煮、人参、舞茸、牛蒡土佐煮、里芋柚子味噌、酒粕チーズカステラ、梅麩、鎌倉ハムとほうれん草の白掛け、穴子と胡瓜の酢の物

帆立貝生姜ご飯、味噌汁、命の水、そしてオーダーしたマンゴ―汁

以上の布陣となっていました。人参と舞茸が一番美味しかったですね。空腹の状態で真っ先に口に含んだからかもしれませんが…(笑)

今回は、デザート枠でチーズカステラが入っていましたが、しっかり最後まで残すことができました。プレミアムクラス搭乗に必要なスキルは多々ありますが、11番目くらいに必要なのが、デザートを瞬時に見分けて肉や野菜と一緒に食べるのを回避するスキルです。そんなもんメニューを見れば一発じゃないか、という意見、ごもっともではありますが、悠長にメニューを眺めている時間はないのです。秋田に着いてしまいます

短い時間ではありますが、ご飯を食べながらモニターにコックピットビューで現在地を表示させるともう気分はエリートクラスです()

高度、速度、機首方位とフライトレーダーで確認することができる情報ではありますが、この表示はやはりそそります。飛行機に乗っている間でなければなかなか体験することができないという希少性もありますので、この表示はお勧めです。他にも様々動画などのサービスが提供されていますが、飛行時間も短いですので地理の勉強がてらこの表示で1時間弱程過ごすのも良いと思いますよ。人間勉強してナンボです。

食後のドリンクにもマンゴージュースをオーダーしました。ここはひじ掛けの先にあるカクテルテーブルの出番です。このマンゴージュース、濃厚でとてもおいしかったです。銘柄を聞いておけばよかったです…(後日教えていただいたところ、「ニック食品株式会社 マンゴードリンク30」とのことでした。アマゾンで売ってました)

ドリンクのお供にパイナップル風味のクランチチョコレートもいただきました。プレミアムクラスのお菓子と言えばいわてまりというイメージが勝手に脳に植え付けられていますが、どのお菓子もいつも美味しくいただいています。2つしか入っていないのはやや物足りなさを感じるところですが、限界効用逓減という言葉があるように、数が増えると満足度も減ってしまうもの。2つくらいが寧ろちょうどいいのかもしれません。

座席回りの設備はあらかた紹介しましたが最後に読書灯が残っていました。

読書灯はまず、パーティーションの上部に1つ。こちらはぐるぐる回して光の当たり具合を調節できるもの。デザインはいかにも最近登場した座席という印象ですね。

そして天井にも読書灯が付いており、こちらはモニターを操作するリモコンについているボタンで点灯、消灯を行います。2つも読書灯を展開させることは殆ど無いに等しいような気がしますが、私が気が付かない読書灯需要が存在するのかもしれません。

取り敢えず、上の読書灯もダミーではありませんので、上から照らされたい欲のある方は是非リモコンのボタンをポチって下さい

ヲタク向けチェックポイント

天井ついでに、今回のキャビン改修で最も目玉となった点についてご紹介。

今回の新仕様機では、座席の一新と合わせ、プレミアムクラスの増席が行われました。従来仕様機では、プレミアムクラスは2-3-2の7アブレスト×3列の21席用意されていましたが、新仕様機では1列分7席が増え、28席となりました。これは、2014年まで就航していた747-400Dのプレミアムクラスの座席数を上回る規模となります。(2009年までスーパーシートプレミアム時代の座席を使用していた頃の座席数である27席も上回ります)その分普通席は384席から20席減となる364席となり、トータルの座席数は392席となりました。

777-200登場時の座席数は376席、その後747SRの後継機扱いとなり普通席の10アブレスト化が行われた結果、一時415席まで座席数が増加しましたが、再び400席未満の座席数に戻ってきました。777-200/200ERは現在20機が在籍していますが、そのうち機齢が比較的若い8機(おそらくJA715A~JA717A、JA741A~JA745Aだと思われます)が392席仕様に改修されるとのことです

従来仕様の777-200「772」シートマップ

プレミアムクラスの増席で登場したのが座席番号4番の席。737-500など一部の機材を除いて、「722」以外の機材では、4番の座席番号は基本的に使われていません。プレミアムクラスと普通席の2クラス仕様の機材は、プレミアムクラスが座席番号1~3、普通席は必ず座席番号5番から始まっているよう固定されています。

新たにデビューした722のシートマップ

「722」では、プレミアムクラスが4列あるので、必然的に4番の座席番号が割り当てられ、普通席最前方は座席番号5番スタートという法則を維持することになりました。以前は、忌み番号という意味もあり避けられがちであったであろう座席番号4番ですが、最近では気にしない傾向にあるのでしょう。因みに、従来仕様機とのある程度の共通性を図るためか、L2ドアの非常口座席は同様に11番の座席番号が割り振られており、座席番号9番と10番が「722」では消滅しました。

あっという間にフライト終了

様々写真撮ってマンゴージュースに舌鼓を打っていると、あっという間に飛行機は秋田空港の周辺までやってきているようでした。これまでの航路を示すマップにはご覧の通り我が777の姿も示されています。秋田上空に777のアニメーション。インスタ映え間違いなしです。

降下前のキャプテンアナウンスでは、雷雲(と聞こえた気がします)の影響で降下中は揺れる恐れがあると聞こえたのですが、特に大きく揺れることもなくKENDIポイントで左に旋回。秋田空港へ向かっていきました。そもそも雷雲なら避けますよねえ、聞き間違えだったのかもしれません。

因みにこの時の秋田空港、フライトレーダー曰く風は110度から吹いていたようで、日本海側のRWY10から着陸する風だったのですが、反対側のRWY28から着陸するようです。

着陸は19:12、飛行時間は46分でした。最低限新しい座席の機能などを弄って遊ぶことはできましたが、やはりプレミアムクラスに課金するには飛行時間が不相応な路線であることには変わりありません。

この路線のプレミアムクラスアップグレード運賃は、前日までが¥5,000、当日は¥6,000となっており、距離に応じてアップグレード運賃が変動するようになって恩恵を受けた路線の中の1つなのですが、それでもうーん…と言ったところ。強いて言うと、下り便よりも上り便の方がやや飛行時間が長いため、機内でのサービスを楽しみたい場合は上り便で利用するのがおすすめです。

というわけで、雪のない秋田空港のエプロンへとやってきました。空港脇の草地などにはやや雪が積もっていましたが、12月はまだ冬本番とは言い難い時期。年明けの1月から2月が例年遅れや欠航便が集中します。まあこればかりは年によって変動しますので確実にこうだとは言い切れない部分があります。

到着時刻は19:16、ほぼ定刻通りに到着しました。到着後は機内の写真でもと思っていたのですが、後方の修学旅行生の大群にもまれているとなかなか降機することができないと判断し、さっさと機内を後にすることにしました。

少しだけプレミアムクラスの区画の写真を撮影しましたが、シートモニターが付くだけでもがらりと印象が変わります。少なくとも見慣れた国内線機材のキャビンではありません。

因みにこの便のプレミアムクラスの乗客は12名でした。旧仕様機でも満席とはならない乗客数ですが、こればかりは致し方ありません。普通席の減少分を客単価の高いプレミアムクラスの増席で補うということですので、プレミアムクラスが埋まらなければ意味がありません。新仕様機は主に羽田空港発着の伊丹線、新千歳線、福岡線といった強気の価格設定でもプレミアムクラスが埋まるような路線がメインの運用となるでしょう。これらの幹線は、JALの787やA350と競合する路線でもあります。今後は一層機内サービスでの競争が激化しそうですね。

そして見慣れた到着ロビーへやってきました。いつもであればここでこの日のフライトは終了、あとはお家へ帰るだけというだけなのですが、今回はあと1フライトついてきます。つづく。

最後までお読みいただきありがとうございました。

(※記事の一部で ANAプレスリリース 2019年5月29日 を参照)

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