「ドメ転」で若返る767
2011年に就航したBoeing 787。ANAではローンチカスタマーとして、既に787を60機以上も保有する大オペレーターとなっています。新しい飛行機の導入は、経年機の引退と同義、ANAでは787の導入に伴い、古くなった767を引退させています。

一見767や777をそのまま787で置き換えていると見えるこのリプレース劇ですが、実際は少々複雑で、以下のような流れで置き換えが進められています。
国際線仕様の787を導入→国際線仕様の767、777を国内線仕様に転換→経年機の767、777を引退
始まりと終わりだけを見れば787が古い767、777を置き換えているのに間違いはないのですが、国際線仕様機で国内線仕様機を直接置き換えることはできないので、ワンクッション挟んでいます。
国内線に目を向けると、国際線からのおさがりの飛行機が就航するということで、扱いが下に見られている感がありますが、国内線仕様機に転換(改修)する過程で、内装も改められるため、事情を知らなければ新たに導入した飛行機に乗っているかのような錯覚に陥るはずです。
今回は、国際線仕様から国内線仕様に転換(以下ドメ転)されたばかりのBoeing 767の搭乗記です。
行く当てが無くなり秋田へGO
5月16日から完全ノープランで、行く当てもなく羽田空港やらその周辺を彷徨っていましたが、とうとうどうしようもなくなったため秋田空港へ戻ることにしました。元々ドメ転767を狙っていたわけではありません。完全に副産物です(笑)
秋田空港までの利用航空会社は例外なくANA。同じ路線、同じ航空会社ばかりだと飽きがきてしまいますが、信者なので仕方がありません。今回も羽田空港第2ターミナルからスタートです。

5月17日はお昼から羽田空港でお勉強、夜に少し同業者の方とお会いし横浜市内某所に2連泊。そして18日は朝から羽田空港へとやってきました。
土曜日の朝6時過ぎの羽田空港はこれから土日でどこかへ向かわんとする家族づれやら何やらで混雑していました。土曜日曜関係なく、好きに休日をチョイスできるような改革を施す気は無いのかと思ってしまうほど、ではあるのですが、そんな時には混雑知らずのANAのプラチナステータスが威力を発揮します。混雑する一般の保安検査レーンを横目にスイスイ制限エリア内へと突入することができました。
本日搭乗するのはANAの秋田行き始発便のANA401便です。2019年5月スケジュールでは、唯一767で運航されるこの便はB6界隈限界ヲタクにとって外すことはできません。

保安検査場を通過しラウンジへ入ります。毎回恒例青汁のコーナーですが、今回は趣向を変えて橙汁にしてみました。他にも赤汁があるのですが、ANAラウンジの赤汁は塩分がちょっと多い気がするので改善を求めます。素材の味を楽しむのは大事ですからね!
橙汁だ赤汁だ正体はなんやねんと思われる方もいらっしゃると思うので説明すると、
・橙汁→野菜ジュース
・赤汁→トマトジュース
とまあ予想を裏切るということもなくその正体はありきたりな飲料です。
無料の飲み物は勿論なのですが、新聞や雑誌をタダで読めてしまうのもラウンジの有難いところだと思います。この日は時間があったので日本経済新聞と朝日新聞の2誌を心の中で音読しました。

7:50の出発予定なので7:30には搭乗が始まるだろうと搭乗口へ向かいました。今回アサインされたのは69番搭乗口です。これだけでクレームものです。本当に地方創生したいならまずここから変えるべきです。秋田行きは保安検査場ど真ん前の63番ゲートに固定していただきたいと切に願います。
というのはネタですが、69番搭乗口って遠いですよね。私の身内は「秋田行きバスだもんなーー」と嘆いていますが、69番搭乗口まで歩かされるよりだったらバスの方がいいと思います。日頃の運動不足解消にはこちらの方がいいのかもしれませんが、そんなに飛行機には乗りませんよね。
機内へ入ります

7:36、搭乗となりました。
今回の座席は最後方の41Kです。ANAの767の場合、39〜41列目のH、K席は出発日の前日までブロックされており、指定することができない状態になっています。今回この便をチョイスしたのは767に乗りたいということもありますが、このブロックされていた座席のおかげで窓側を確保することができたからということもあります。
と、窓側席を確保することができたのは良かったのですが、隣の41Hは他の方がいらしており、座席運には恵まれませんでした。私なら窓側が全て埋まっていたならば極力前方の通路側を指定しますし、殆どの方はそうだと思うのですが、こればかりは人それぞれなので致し方ありません…

7:50、定刻通りにプッシュバック開始となりました。71番と72番スポットの間まで長々と押し出されながらエンジンスタート、機体後方は一旦ジェット燃料であるケロシンの匂いが漂います。
朝の羽田空港は出発便と空港内を移動する飛行機で混雑します。しばらくこの場所で待機したのち、滑走路へと移動しました。
羽田新ルートの準備が進みます

8:00、C滑走路へと進入しました。この日の羽田空港は北風運用、北方面への離陸はRWY34Rからです。秋田行きともなると離陸重量も少なく済むのでしょう、滑走路末端まで行かずに途中のC4B誘導路からline upとなりました。
69番搭乗口について散々愚痴をこぼしていましたが、RWY34Rからの離陸の場合は滑走路に最寄りの搭乗口となるので、出発から離陸まではスムーズです。人が移動するのが早いか、飛行機が移動するのが早いかは一目瞭然ですが…(笑)
滑走路の脇ではおそらく羽田空港新ルート関連のものと思われる工事が行われていました。羽田空港到着便の新ルートが設定されると、現在着陸には基本的に使用していないRWY16Lへの着陸便が増加します。(RWY34Rの反対側)
発着回数の増加のためには、着陸機がいかに早く滑走路を離脱できるかが一つのポイントになっており、そのために設置されるのが「高速離脱誘導路」です。滑走路に対し、斜めに分岐していく高速道路のJCTやICのような誘導路を設置することで、滑走路上で十分減速しなくても滑走路を空けることができます。
現在のD滑走路がオープンする前、C滑走路RWY16Lも着陸用滑走路として使用されており、高速離脱誘導路も存在してはいるのですが、2015年に南側へ360m延伸したため、その分誘導路を増設することになったのでしょう。
離陸しました

8:01、羽田空港RWY34Rから離陸となりました。羽田上空は気流も悪くないようで揺れもなく上昇していきました。
今回搭乗している767-381ER、JA618A号機は2009年4月導入の機体。当初は国際線仕様で運航していましたが、今年の1月に国内線仕様に改修がなされ、それ以降は国内線で活躍しています。
1987年から導入が始まったANAのB767-300は2012年まで25年に渡って導入が続けられましたが、その中でも比較的新しい部類の機体であることがわかります。因みに、このJA618Aは国内線で乗ることができる767の中では最も新しい機体でもあります。

羽田空港を北に向けて離陸すると騒音を撒き散らさないよう、すぐに右へと旋回します。
それでも一部陸地上空を飛ぶのは避けられず、このように部分的ではありますが、東京湾以外のものを見ることもできます。とは言っても東京都大田区の沿岸地域は基本的に京浜工業地帯の一角をなす工場群しかありませんので、特に騒音を気にすることもないのでしょう。
下に見えているのは城南島、沖にある砂浜は城南島海浜公園として開放されており、羽田空港の撮影スポットの一つである他、2003年のドラマ「Good Luck!!」や2012年のドラマ「東京エアポート」のロケ地としても名を馳せています。(いるはずです)

1ヶ月前も同じ区間、同じ便、同じ機材で同じ席から同じ景色を見ました。ご存知羽田空港です。1ヶ月に見たときは羽田空港から先、遠くは富士山あたりまで空気が澄んでいて見えたような記憶がありますが、この日は横浜中心部まで見えるのも怪しいかと言わんばかりの視界でした。
夏が近づくにつれ、遠くまで見渡すことができなくなってしまうのが機窓芸人としては残念なところです。空からの景色を楽しみたい方は秋から春にかけての搭乗をお勧めします。夏場は航空券も高いですし、暑いですし、あまり好きな季節ではありません。
奥羽山脈に沿って北上します

この日の関東地方上空は積雲が所々浮かんでおり、景色も綺麗に見渡すことはできませんでした。そのような中でも千葉県にある手賀沼と、それに注ぐ川の様子が見えました。その周辺にあるのは水田でしょうか、絶賛代掻きや田植えのシーズンということもあってか光が反射して綺麗に見えます。
手賀沼や成田空港の近くにある印旛沼は、江戸時代の干拓事業で歴史にその名を轟かせています。私は近世日本史の知識は中学校レベルですので、てっきりこれらの干拓事業は成功したものだと思っていたのですが、江戸時代に行われたものに関しては失敗に終わっているのだそうです。
8:08にはベルトサインが消えました。所々揺れるところもありますが順調に上昇し水平飛行へ、ドリンクサービスも始まり万事うまくいっているかと思うとそうでもなく、Wi-Fiによるインターネット接続が機能しません。時々Wi-Fiの不具合に遭遇するんですよねえ、機械なので致し方ない部分はありますが、せっかく期待していただけに残念です。

8:13には一旦31,000feetでレベルオフとなりましたが、8:17に降下開始、27,000feetで再び水平飛行へと移りました。その時点でまだ猪苗代湖の手前上空を飛行中だったので、「降下にはまだ早いだろう…」と思っていたのですが、案の定高度を変えただけのようでした。飛行時間1時間未満の路線でコロコロ高度を変えるのもなかなか珍しい気がします。

それから3分後、噂をすれば猪苗代湖上空を通過しました。この辺もカタカタ揺れました。見事に湖のところだけ雲が途切れていますが、その周辺は雲がべったりです。それでも、湖に映る雲の影ってなかなか素敵ですよね。
この付近から27,000feetで巡航となりました。基本的に北へ向かう便は奇数高度をとります。羽田→秋田線は31,000feet、29,000feet…15,000feetといった具合です。
奇数高度というのは千の位が奇数ということを示しており、千の位が偶数の場合は偶数高度と呼びます。33,000feet以上で飛行する場合もないことはありませんが、短距離の便となると高度を上げすぎると水平飛行の時間が取れません。航路上の天候が悪い、或いは低い高度の気流が悪すぎて飛ぶに値しないといったような場合でない限りはあまり見ない気がします。

猪苗代湖上空を通過するとすぐに磐梯山が見えてきます。標高1,816mとのことですが、ほぼ真上を飛行しているため、その標高はあまり感じることができませんね……
猪苗代湖を通過すると、奥羽山脈を形成する東北地方でも名の知れた山々が続々と現れて来て、見ていて飽きることがありません。機内誌の後ろについている地図も良いですが、中学校や高校で配布された地図帳なんかがあると、より機窓からの景色を楽しむことができそうです。
道路オタクも楽しめるフライト

秋田空港から羽田空港へ向かう場合は、秋田空港を離陸後福島市上空付近まで真っ直ぐ飛行することもザラにありますし、今回搭乗している羽田→秋田線も羽田空港離陸後まもなく、おそらく秋田空港の近くまで真っ直ぐ飛ぶように指示が出されているような飛行航跡をフライトレーダーで確認することができました。
そんな陸路移動が大変な秋田ー福島間ですが、現在高速道路の建設が進められています。国道13号や奥羽本線に沿うように建設されている、東北中央自動車道の一部が空からも見ることができました。東北中央自動車道は東北自動車道福島JCTから山形県米沢市、山形市、新庄市などを通過し秋田県横手市まで至る高速道路で、秋田県内では湯沢横手道路として供用されているものがそれに当たります。秋田県でもまだ雄勝峠の部分が未開業で、早期の開通が望まれますが、山がちなルートでの高速道路の建設は難工事となる区間も多そうです…
フライト終盤に入ります

8:26、大都会山形市の西を通過しました。この付近で降下開始となりました。山形まで来れば秋田空港は目と鼻の先、大体15分もあれば着陸となります。
この付近でトイレに行きたくなってきてしまいました。朝から青汁や橙汁など飲みすぎてしまいましたね…
隣の方が爆睡していらっしゃったのでここは秋田空港に到着するまで忍耐することにしました。飲み物がタダだというとついつい飲みすぎてしまうのが貧乏性の性なのです。
テーブルで新しさがわかるかも??

今回搭乗のJA618A号機は、今年の1月に国内線仕様へと改修されたことはお伝えの通りですが、一番新しさを感じたのはテーブルにありました。まだテーブルがあまり使われていないのかかなり可動部分が固かったですね。
これから何度も使われ続けることで柔らかくなっていくのでしょう。テーブルが開けづらかったら内装は新しい機材だと思って差し支えないでしょう。
山形、秋田の景色を楽しみながらアプローチ

8:28、月山の上空を通過しました。
と思ってよく調べると、どうやらこの山は月山ではなく、その東にある”葉山”という山なんだそうです。葉山といえば神奈川県の南部にある別荘地の葉山が頭に思い浮かべられますが、こちらは正真正銘の山です。
東北地方西部には、奥羽山脈に並行する形で出羽山地の山々が連なっています。出羽三山と呼ばれる山々もその一部です。現在出羽三山というと、山形県の月山、羽黒山、湯殿山の3つですが、ウィキペディアによると、江戸時代までは湯殿山ではなく、この葉山が出羽三山のうちの1つに数えられていたそうです。そもそも出羽三山の3つの山は、山岳信仰の拠点となることからその総称が付されていたようで、葉山もかつては山岳信仰で栄えた山でした。しかし、それが衰退してしまったため、出羽三山の座を湯殿山に譲ると言った経緯があるようです。
今ではただの山、といってしまえばそれまでですが、5月下旬でもまだ冠雪していることから、地元ではシンボリックな山であることには違いないと感じましたね。

8:33、山形県と秋田県の県境付近まで北上してきました。ここでコックピットからアナウンスが入りました。降下開始中であること。左手に鳥海山が見えること。8:45に着陸する予定であること。この先も揺れは予想されないこと。秋田の天候は晴れ20度、到着予定スポットは3番であることが伝えられました。
着陸まであと少しのタイミングでここまで具体的なアナウンスが入るとは思いませんでした。コックピットからのアナウンスのタイミングは、ベルト着用サインが消えてすぐや巡航中真っ只中という時間がメジャーのような気がします。秋田着便でしたら、鳥海山の横を通過する際にその旨が伝えられることはありますね。

8:37にはベルトサインが点灯、着陸態勢に入りました。羽田空港から秋田空港へと向かう場合、秋田空港の南にあるCHOKAポイントまでやってきて、東西に走る秋田空港の滑走路のどちらから着陸するか分岐していきます。
機内でフライトレーダーを確認することができれば、どちら側から着陸するのか事前に判断することができますが、あいにくこのフライトでは、終始Wi-Fiを使うことができませんでした。どちらに旋回するのかを見てから、ようやく着陸滑走路の判断ができました。結局左側に機首を振ったので、海側のRWY10から着陸するようです。

飛行機はスポイラーを立てて減速、降下を続けていきます。今日のように天気のいい日は、遠くからでも秋田空港の姿を見ることができるので、つい探すのに夢中になってしまいます。慣れるとすぐに見つけることができますが、ちょうど写真の真ん中に秋田空港が見えます。
秋田空港の脇にあるあきたスカイドームが大きな目標の一つになりますね。周囲が緑で囲まれているため、白いドーム状の屋根は一層目立ちます。
空港までの最短距離を考えると、このまま右に旋回してしまった方が早そうです。ただ、最終侵入のフェーズでは、滑走路に対しまっすぐ降下していく必要があるためここから先もしばらく空港とは遠ざかる方向に飛行していきます。

一旦秋田沖の日本海上空までやってきて、そこから大きく右に旋回、これで機首は秋田空港の方向を向きましたので、あとはまっすぐ降りていくだけです。
今回はスポイラーを展開しながらの右旋回でなかなかシビれました。翼のパーツが様々作動している中での旋回って素敵ですよね()
先程、着陸の最終フェーズでは滑走路に対し正対する必要があると書きましたが、計器に頼らない着陸方式や、近年新たに設定されたRNP-ARと呼ばれる着陸方式では弧を描くようにして滑走路へと向かい、そのまま着陸することもあります。後者のRNP-AR方式の着陸は、機種によりできるものとできないものがあり、今回搭乗の767ではその方式での着陸はできません。

秋田空港へ着陸する際は、山側のRWY28から着陸する場合と、海側のRWY10から着陸する場合の2パターンがあります。今回は後者なわけですが、着陸前に見える景色では圧倒的に後者に軍配があがると私は思います。
進行方向左側からは東北地方日本海側、最後の大都市である秋田市を一望でき、遠くには男鹿半島も視界に入れることができます。秋田市は市域が広いため、なかなか一度に秋田市のほぼ全てを見渡すことができる場所もありませんから、これは価値のある風景と言えます。
一方反対側である進行方向右側には、米どころ秋田らしい風景が広がります。ちょうど田植え前の水田に、水を供給する元となる一級河川の雄物川。そして遠目には鳥海山が控えており、こちら側はこちら側で自然豊かな秋田を演出しています。
使用する滑走路は風向きとパイロットの判断次第で分かれますが、季節風の影響もあり、どちらかというと夏場の方がRWY10運用が多いですね。
また秋田へ帰ってきました

8:45、着陸前のアナウンス通り秋田空港RWY10に着陸しました。飛行時間は44分でした。
着陸時刻はアナウンス通りでしたが、「この先は揺れない」というアナウンスは結構外れてしまったようで、着陸直前はまあ揺れました。
機体の浮き沈みが激しかったので、ゴーアラウンドも期待したのですが、なかなかそう簡単にはゴーアラウンドはしません。やや強目の接地で着陸となりました。

T-2誘導路で滑走路をバケートし、誘導路へと入ります。ちょうどこの付近は、反対側のRWY28から着陸した飛行機が接地するポイントでもあり、滑走路にはご覧の通り幾つものタイヤ痕が残っています。
交通事故などが発生した際には、タイヤのブレーキ痕などを見て実況見分を行う様子が時々ニュースなどで放映されていますが、飛行機のタイヤ痕はその比ではありません。飛行機が着陸する際に白煙が上がりますが、あれはタイヤと滑走路の摩擦により発生するものです。白煙をあげる勢いで接地するタイヤくんの頑張った証とでも表現しましょうか

8:48、3番スポットに到着しました。定刻よりも7分早い到着、定時運航に協力することができ、嬉しい気持ちでいっぱいです!!
隣の5番スポットからはJALの東京行き第一便のJAL162便が出発していきます。この便も折り返しANA404便として東京へと戻ります。秋田空港から羽田空港までは1日9往復運航されていますが、7:30〜9:40のあいだはほぼ1時間おきに出発する利便性のいいダイヤが組まれています。東京へは、あるいは秋田からは、早くて安い、旨い航空便をぜひご利用ください。
最後尾の席に座っていたため、最後の方に降機しました。土曜日の朝の便ではありましたが、前方を中心にやや混雑していたようです。これから秋田のどこかへ観光に向かわれる方もそこそこいらっしゃったのでしょう。

飛行機の乗り降りをする際には、ボーディングブリッジの窓からパイロットさんの姿を拝もうとコックピットを見がちです。
今回の機長さんはまだ若そうな印象を受けました。ドラマ”ミス・パイロット”で言う所の国木田キャプテンといったところでしょうか。まあ左側の席に座っていたからといって機長(PIC)というわけではなく、機長昇格のOJT中のコーパイさんでも左側に座る場合がありますから、一概に判断することができないといってしまえばそれまでです。

そして到着ロビーへと出ました。1日とちょっとぶりの秋田空港です。なんだかんだで4レグ連続で羽田ー秋田線への搭乗となってしまいましたが、仙台へ戻ることも考えると行き先が限られてしまうのは仕方のないことです。この趣味は圧倒的に東京近辺に住んでいる方が活動しやすいですね。
最後に

飛行機は機齢が全てではありません。航空会社も内装を更新しながらサービスの向上に努めているため、787やA350と言った最新鋭の飛行機ではなくとも快適な綺麗なキャビンで快適な移動を享受することができます。
今回搭乗したJA618Aも、搭乗日時点での機齢は10年程。飛行機としては脂ののった時期であり、初期トラブルもなくかえって安心して乗ることができるため、内装も新しいのであれば寧ろ進んで搭乗していきたいですよね。
機材更新が急速に進む昨今ですので、「中身は新しい」767に乗ってみてはいかがでしょうか。
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