2018年8月28日 引退迫る737-400搭乗記(JTA625便 那覇ー石垣線搭乗記)

搭乗記2018

1番の目的はこれでした

米軍の嘉手納基地から戻りまして、時刻は17時過ぎ。この日は機上で日付を跨ぎ、朝からあっちへ行ったりこっちへ行ったりと忙しく活動してきましたが、続いては本日の最終目的地である、沖縄県・石垣島へと向かいます。

言うまでもありませんが、石垣島へ向かうことが目的ではありません。タイトル通り、今回の搭乗の1番の目的は737-400に乗ることです。

遡ること数か月前、東京に住む友人から「JTAの737-400に乗りに行かないか」と連絡を受けました。既に2019年3月でJTAの737-400が引退することは決定していましたので、せっかくなので乗りに行こうと決まったのが今回の沖縄ツアーだったのです。(※JTAの737-400は、最終的に2019年5月に引退となりました

私にとって、JTAの737-400に搭乗するのは、今回が初めてではありません。2002年2月、まだJALの羽田ー秋田線に777や767といった運航されていた頃、まさにその路線で737-400に搭乗しました。

旧旧ロゴが懐かしい、以前のJALの羽田ー秋田線の搭乗半券。(2002年頃)
当時の羽田-秋田線は、旧JALが1日3往復運航しており、うち1往復(JAL555便-556便)が737-400での運航となることが多かった。

当時は、JALグループにおいてJAL、JEX、JTAの3社が保有する737-400が3社の共通事業機材として運用されていました。その中でもJTA機は最も機数が多かったため、JALグループの路線であれば、沖縄に関係のない路線や空港でもJTAの737-400を見たり、乗ったりする機会が多かったのです。

以前のJALの時刻表を覚えていらっしゃる方は時刻表の注意書きに「JEXの機材、乗員で運航」、「JTAの機材、乗員で運航」という記載がなされていたのを思い出していただけるかと思います。

2003年10月のJAL・JAS時刻表。
右側の備考欄に、便名と運航航空会社が異なる便の一覧が記されている。B34(737-400)で運航されるJAL便名の便は、基本的にJEXかJTAの機材、乗務員で運航されていた。

それから16年が経過し、当時はまだ新しかったJALグループの737-400も経年化が進み、とうとう引退が迫るということになりました。わけあって2002年から2015年までANAしか乗ってこず、また、2016年以降も搭乗する飛行機の大半はANA便というありさまだった私ですが、日本の一航空ファンとして引退が迫るJALグループの飛行機に乗らずしてどうするんだという強い意識の元、今回の搭乗に備えました。

それでは早速本題へと移りましょう。

初めてJAL側のフィンガーから出発

さて、那覇空港へたどり着いた我々は、早速ターミナル南側、JALグループ便の保安検査場へと向かいました。

既に嘉手納基地へと向かう前に搭乗券の発券は済ませていたため、そのまま保安検査場へと向かう流れになりました。

那覇空港の国内線ターミナルは、ANAグループとJALグループで使用する区画(フィンガー)が分かれています。私は那覇空港発着便でJALグループ便に搭乗するのがこれが初めてとなったため、JALグループ側のフィンガーに潜入するのも初めてとなりました。保安検査場から搭乗口まで向かうところで、若干の新鮮さを感じはしたのですが、ANA側のフィンガーと構造は一緒ですので、利用する航空会社さえ意識の外に置けばこの気持ちも薄れてしまうに違いありません(笑)

アサインされた28番搭乗口へとやってきました。ここからはバスで飛行機まで向かうことになります。ちょうど那覇空港へ向かう途中、ゆいレールの車窓からオープンスポットに駐機中の737-400、JA8996とJA8999の2機が見えていました。どちらかが我々、もう一方が同時刻発の岡山空港行きJTA16便にアサインされるのだろうと予想していました。

個人的には機齢が老いているJA8996に乗りたかったのですが、果たしてどちらが来るのやら、、ワクワクしながら搭乗の時を待ちました。

JA8999を引きました

そしてバスに揺られること数分。15番スポットに入っていたJA8996を通り越し、バスは14番スポットに入っていたJA8999のシップサイドに到着しました。残念ながら希望のJA8996へは乗ることができませんでしたが、どちらにしろまだ乗ったことがない「未搭乗機」。ここまでくると機番など関係ありません(笑)

ここで何枚か写真を撮影し、タラップを上がって機内へと向かいました。
タラップを上る最中にも、他のお客さんが、「この飛行機はもうすぐ引退するんだ」などとおっしゃられているのが耳に入りました。特にヲタクのような格好もしていらっしゃらない様子でしたので、これまで何度も737-400で那覇と離島を往復してきたJTAウルトラヘビーユーザーの方だったのかもしれません。

18:08、今回アサインした17Kの座席に着きました。ここならば確実に主翼に書かれた機体番号の写真を抑えることができます。「JA8999」今となっては希少となりつつあるシップナンバーが全て数字、JA8000番台のそれも最後の数字であるJA8999に乗ることができたのは、それはそれでテンションが上がるものです。

先ほどまでJA8996の方がよかったと言っていたのは、順当にいけば先に導入されたJA8996のほうが先に引退すると予想していたからです。もし万が一737-400にまた乗りに来ることがあれば、JA8999が最後まで残るであろうから、極力多くの飛行機に乗るなら今回JA8996に乗れた方が良いと考えていたのです。

しかしながら、実際はJA8999が先に引退してしまう結果となり、JA8999にこの時に乗ることができ良かったといったところです。(※そしてJA8996に搭乗する機会にも恵まれませんでした)

どこか懐かしいキャビン

出発まで時間があったので少々座席周りの写真を撮ることにしました。

このJA8999に限らず、JTAの737-400を最後に支えることになったのは、全て元JAL、JEX機として運航されていた737-400でした。
JTAの737-400は、2000年代に入ってからも導入が続けられましたが、後期に導入された機体は他社から購入した中古機が多く、そのほとんどは2010年代前半には姿を消していたのです。このJA8999も1999年の導入以降、JEXの塗装をまとって就航していましたが、その後元々JTAに在籍していた737-400を置き換えるためにJTAへと移籍することになりました。

基本的に、JEXで運航されていた737-400は、一度JAL塗装を経て、JEX塗装にリペイントされていたのですが、このJA8999のみ、他の737-400とは異なる経歴を持っています。JEXの737-400の中では唯一、最初からJEX塗装で導入された737-400だったのです。私は黎明期のJEXはおろか、JEX運航便に搭乗することなく終わってしまったのですが、JA8999とその他のJEX機で内装まで異なっていたのかは非常に興味深いところです。

当初はJTAの機材ではなかったため、内装はJTAらしい南国をイメージしたものではありません。90年代のJAL機らしいグレーのRECARO社製のシートが装備されており、機内はなんだか落ち着いた雰囲気を演出していました。

天井に目を向けると読書灯にCA呼びだしボタンなどが集約されており、これ自体は同じ在来型の737を運航する、ANAWINGSの737-500と変わらない印象でした。

ひじ掛けには見慣れたまさに「ザ・90年代」のオーディオのコントロールパネルが取り付けられていました。窓側を向いて取り付けられているため、プラスチックの部分がやや日焼けしていますがこれもこれでレトロさが出ていいものです。

南ぬ島へ、いざ出発

そうこうしているうちに、出発準備が整ったようで、定刻よりも早い18:13にドアが閉まりました。私の座る17Kの隣2席は空席のままでした。これはラッキーです。

JTAお馴染みの琉球言葉での挨拶が始まる中、飛行機は18:17に14番スポットからタクシーアウト、滑走路へと向かい始めました。那覇空港からトーイングトラクターのお世話になることなく出発するのもこれが初めてとなり、今回は初づくしが続きます。

隣に見えているのが岡山行きJTA16便のJA8996。あちらも既にカーゴドアなどが閉まっており出発最終準備中のようです。

18:23、14番スポットから短いタキシングで滑走路へと辿り着きました。相変わらず南風運用の那覇空港、RWY18からの離陸です。

飛行距離の短い石垣便ということで、滑走路の途中からインターセクションディパーチャーでさっさと離陸するのかと思いきや、一番端のE0誘導路から滑走路へと進入するようでした。3,000mの滑走路をフルに使って離陸する余裕があります。

18:28、ANAWINGSの737-500の着陸を待ったのち、滑走路へとline up。心地よい加速で一気に離陸していきました。離陸後は南西に進路をとって飛行継続、そういえばRWY18から離陸して南西諸島方面へと飛行するのも今回が初めてでした。

離陸後の飛行機からは、オレンジ色に染まる空と太陽がこちらを明るく照らす様子を綺麗にみることができました。この時点で時刻はまだ18:30。沖縄の夜はまだまだ先です。

18:33、離陸後5分でベルトサインが消えました。上昇中は東シナ海上空に点在する雲を避けながら飛行しているようで、左へ右へと旋回しながら上昇を続けました。

ドリンクサービスも行われましたが、飛行時間の関係からカートではなくトレーで希望者のみに配る方式でした。私はJTAらしくシークワーサージュースをオーダー、少しでも「らしさ」を追求しました

JTAを感じるシートポケット

座席ポケットに入っている雑誌類はこのような感じ。

JALグループ便らしくディズニー関連のリーフレットも入っていますが、注目すべきはJTAの機内誌「Coral Way」。国内大手の機内誌ですと、どうしても就航各地の特集が月ごとに組まれざるを得ませんが、沖縄ベースのJTAならその辺の旅行雑誌よりも有益な沖縄インフォメーションを毎月機内誌で特集していることでしょう。

他にも安全のしおりは勿論737-400専用のものが入っていますが、安全のしおりに描かれる「飛行機を真横から見た絵」はここ20年近く採用され続けているのではないでしょうか。

機内散策もしました

撮れるものは何でも撮っておけ」というのが、取材での欠かせない精神だと思います。
自分でも何を言っているのかわかりませんが、とりあえずラバトリーも余すことなく撮影しました。

ラバトリーに関してはこちらもANAWINGSの737-500と大きく変わるということはありませんでした。トイレの排水はバキューム式ではなく循環型を採用、こちらも737-500と同じですね。乗り慣れた他の旅客機とは異なり、普通列車のそれに近い印象を受けました。

そしてラバトリーへ立ったついでにキャビンショットも撮影しました。

キャビンの印象は座席の色に左右されると言っても過言ではないような気がしますが、737-400は、座席がホワイト系の明るいものとなっているため、機内も明るく感じられました。このJA8999がデビューしてしばらくは、ここに真っ赤なユニフォームでJEXのスカイキャストさんがサービスしている絵が日常だったんですよねえ、見てみたかったです。

因みにこちらの737-400はクラスJが20席、普通席が125席で計145席仕様となっています。一時期は座席数のバリエーションに富んでいたJTA機ですが、最後はこの仕様で固定されています。機内を後方から見ると、座席の埋まり具合が分かります。今回は後方座席を中心にやや空席が目立っていました。いつも座席数が少ないANAWINGSの737-500ばかり乗っていたため、この路線は常に混むものだと思っていましたが、流石に20席も差があると機内も割と空席も目立つようになるものですね。

座席に戻ると前の座席に座っていた友人から、「灰皿が開くよww」と教えてもらいました。

おおーすごい!

これには感動しましたね。ANAWINGSの737-500でも、自社導入機材ではこのように肘掛先に灰皿が装備されていた座席を使っており、灰皿の存在自体は知っていました。しかし、航空機内の全面禁煙化に従ってお役御免となったためか、灰皿のふたが開かないようにロックされていたのです。しかしこちらの方はというと、ご覧のとおりフルオープン可能。以前はここでこうしてプカプカとたばこを吸うことができたんですねえ…歴史を感じます。

と、ここで日本の航空機内における禁煙の歴史を調べると、1999年の4月からANA、JAL共々国内線の全面禁煙化を開始したそうです。ここで1つ疑問が生じました

このJA8999が導入されたのが1999年の6月と禁煙開始以降の導入なのです。この座席がJA8999に導入からずっと備え付けられていたと仮定すると、これはこれでなんだか興味深い話です。座席の発注自体は1999年の4月以前であると考えられるため、既に出来上がっている座席をわざわざ改修する必要がなかった、と考えるのが妥当ではありますが(笑)

こういった何かの過渡期に導入された機体というものには矛盾要素が結構あるもので、他にもANAの747SRの最終号機、JA8159は既に現在のトリトンブルー塗装がデビューした後に導入されたにもかかわらず、1世代前のモヒカンブルー塗装で納入されたなんてこともあったそうですよ。

JA8999とのフライトも終盤です

18:48、キャプテンアナウンスが入り、石垣空港へ向け高度を下げ始めたとの情報が入りました。すでに飛行機は宮古島上空付近を通過したようで、残り飛行時間も15〜20分と言ったところ。ここまでは揺れもなく快適なフライトとなりました。

18:55、降下を開始すると雲に突っ込むようになりました。雲が太陽の直射日光を遮ってくれたおかげで、主翼の機体番号を明瞭に写すことができました。

JA8999、いや何度見てもいいですねぇ、この機番。同じ数字が3桁並ぶ機番の飛行機には他にもANAのA321、JA111Aに搭乗したことはありますが、JA8000番代の機番で、4桁の数字が並ぶうち、3桁が一緒という魅力は、なんだか新ルール登録機のそれとは違ったもののように感じます。

19:05、何層にも広がる雲を抜けて降下を続ける飛行機からは、石垣島の姿が見えてきました。

石垣島を訪れるのは、2018年はこれが2回目、前回に引き続いて空港北側からRWY22に向けて進入していきました。

夕暮れの南ぬ島に着きました

19:09、石垣空港RWY22に着陸しました。飛行時間は41分でした。

那覇から石垣までの区間マイルは247と、東京から大阪や東京から秋田までの距離に匹敵します。飛行時間の長さからもその距離感を掴むことができるのではないでしょうか。

19時を回った石垣島ですが、まだ屋外での活動も行うことができるのではないか、という明るさ。この2日前に同時間帯の北海道も訪れていましたが、既に真っ暗だったのを思い出しました。数日の間に日本列島を移動しまくっていると、日本列島の東西の長さを改めて実感します。

19:12、飛行機はT-1誘導路で滑走路をバケートした後、7番スポットに到着しました。ブロックインは19:12、ブロックタイムは54分でした。

最後のほうに降機し、「機内の写真を撮らせていただけないですか」とお願いしたところ、チーフパーサーさんが私と友人とCAさん2名で写真を撮ってくださいました。機内前方に位置するクラスJのシートに腰かけ、少しの時間でしたが旧型のクラスJシートを体験することができたのはいい思い出です(笑)

現在JALグループで運航している機材の中で旧タイプのクラスJシートを装備しているのは引退間近のB737-400だけ(のはず)ですので、引退前に乗りに行きたいという方は是非クラスJシートをお勧めしたいですね。(※既に引退してしまっている飛行機ですので、もう乗ることはできませんが…

お世話になったCAさんから都道府県シールもしっかりいただき、我が家の近所の病院と同じような匂いがする南ぬ島石垣空港のターミナルへとやってきました。

さて、今回搭乗してきたJTA625便は石垣空港に到着するJALグループ便の最終便です。この空港で夜間駐機があるのはANA便だけですので、ここに表示されているJALグループの2便に関してはこの後折り返して再び出発ということになります。というわけでこの後はデッキでJA8999のお見送りをすることにしました。

737-400に乗った感想

引退前に737-400に乗ってみての感想で、最後は締めたいと思います。

経年機はいいぞ!

最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました