日本一周を終えて再び南下
前日、前々日と、秋田ー羽田ー那覇ー新千歳ー秋田というルートで日本一周を行いました。その時の様子は、前回までの記事の通りです。
この2日間では、秋田ー羽田線で777に搭乗、国内最長路線の那覇ー新千歳線に搭乗、また、新千歳―秋田線では搭乗した経験がなかったE170に搭乗と、濃密な2日間となりました。そのようなネタに恵まれた日本一周を終えた翌日の8月27日、私は再び秋田空港を出発し、羽田空港へと向かいました。日本1周、では終わらなかった長い長い2018年の晩夏はまだまだ終わりません(笑)
未搭乗機材を引きました!
当日は家業の手伝いをしたのち、秋田空港へ向かいました。結果として、8月25日から3日連続で秋田空港へ来るという事態になってしまいました(笑)飛行機を予約していた段階で分かっていたことではありますが、この界隈以外の方に話しても、理解されがたいエピソードであります。
空港へ到着しまずはデッキへ、とは言っても時間があまりなかったので、搭乗機を撮影してすぐに後にしました。今回の搭乗機はAirbus A321-211(JA114A)です。今回が初めての搭乗となる機体です。ANAのA321には、従来型のエンジンを装備するA321ceoが4機と新型のエンジンを装備するA321neoが存在しますが、今回は従来型の方でした。4機あるうち、最後まで搭乗することができずに残っていた機体への搭乗と言うことで、これにてANAのA321ceoには全機搭乗を果たすということになりました。
因みに、このANA410便と前日までの「三角飛びで日本1周」のうち、先に決定していたのは後者でした。今回に関しては、羽田空港から先は同業者の方々から誘われており、日程が被っていなかったため航空券の発券を決めました(笑)
搭乗機の確認をして、すぐに保安検査場へ向かいました。今回搭乗するANA410便は、満席での出発ということで、検査の列に加わって待機しました。何もない普通の月曜日でしたが、高需要のローカル線(※あくまで個人的な見解です)ということで、平日でもしっかり満席という実績を残していきます。
この便は、予約の時点で767-300がアサインされていました。しかし、787のエンジンの不具合に関連した機種変更(であることはほぼ確実です)で、8月2日に機種が変更となりました。2018年に入ってから秋田ー羽田線であまり767に搭乗していなかったので、この機材変更は少々がっかりだったのですが、A321でも未搭乗機材がアサインされた点は良かったですね。
ようやく保安検査を抜けると、搭乗口は目と鼻の先です。満席便かつ窓側座席をアサインしていたので、優先搭乗でさっさと乗ってしまいたいところでしたが、保安検査場の列に並んでいるときに優先搭乗、窓側乗客の搭乗が始まってしまい、こちらも列に並んで搭乗を待ちました。
スムーズな搭乗と言う点で、個人的には767のように大きすぎず小さすぎないワイドボディー機が1番だと思っているのですが、この考えに共感してくださる方は多いと思います。
軽いトラブルが発生しました(笑)
20:01、機内へと入り、座席へたどり着きました。
今回、座席は30Kをアサインしていましたが、31Kに着席しました。31Kの座席を持っていた方が、先に搭乗されていたのですが、間違えて30Kに座ってしまっていたようです。既に30Hの座席にも他の方がいらっしゃり、座席移動も大変だろうと判断し、私が31Kに移ることにしました。座席は全て埋まっているはずですので、窓側席であればどこでも変わりません。
その後、定刻より早く20:06にドアは閉まりました。しかし、アナウンスで「羽田空港到着機混雑のためフローコントロールがかかっており、管制から20:29に離陸することが指示されている」と伝えられました。間髪入れずにキャプテンから、混雑の原因が東京上空に雷雲があること、降下中は強く揺れる恐れがあることなどが伝えられました。前日も、新千歳空港から秋田空港へ向かう際、降下中にかなり強く揺らされたので、耐性はできていることでしょう。
というわけで、出発前から座席を移動したり、フローコントロールがかかったりとイレギュラーな事案が複数発生しましたが、20:16にheading eastでプッシュバックとなりました。
搭乗から出発まで時間がかかったためか、理由は定かではありませんが、セーフティーデモンストレーションのビデオを2回放映していました。これはなかなかシュールでしたが、何回見ても減るものではありません。何なら上空でも(以下略)
このビデオはYouTubeでも公開されており、飛行機に乗る前の予習として、搭乗前に予め見てから空港へ向かうのもおススメです!!
元気に秋田空港を離陸
20:28、RWY28から離陸しました。離陸の様子は動画で撮影しました。
離陸後は雷雲が停滞していた関東地方とは異なり、日中から天候が良かった秋田市内の様子を綺麗に見ることができました。離陸後すぐに飛行機は左へ旋回、機首を南へと向けて上昇を続けていきました。進行方向には雨雲が点在していたのか、はたまた元から機体についていた水滴かわかりませんが、離陸後しばらく経ってから窓の外を水滴が流れていったのが印象に残っています。
20:33、秋田県の南部に位置する由利本荘市の中心部、本荘地域の様子が見えました。秋田空港からは陸路で30分程かかるところも、飛行機ともなればわずか4分で到達してしまいます。
ここでベルトサインが消灯となりドリンクサービスが始まりました。早目にベルトサインが点灯すると予告されていたせいか、心なしか満席便にも関わらずいつも以上にスムーズに進んでいたような気がします。
飛行機はその後山形上空を経由して福島方面へと向かっていきました。天候が悪いのは関東近辺のみでしたので、フライト序盤は普段と特に変わらない航路を辿って飛んでいきました。巡航高度は24,000feetでした。
上空でも足止めです
20:57、格闘していたWi-Fiにようやく繋がった!と喜んでいると飛行機は大きく左に旋回。満月が綺麗に見えましたが、その後も反時計回りで暫く旋回を繰り返していました。
ちょうどネット環境が整ったためFlightraderを確認すると、付近を飛行していた、同じく羽田空港行き、ADOの737と仲良く仙台上空で上空待機していたようです。
上空待機が解かれると、再び飛行機は揺れながら羽田空港へと進路を取りました。筑波山の上空付近まで南下すると、再び上空待機の指示が出されたようで、先ほど同様ADOの737と仲良くグルグル旋回してアプローチの順番を待ちました。
Yahoo天気の雨雲レーダーで羽田空港周辺の状況を確認すると、羽田空港から横浜方面にかけて真っ赤に表示がされており、羽田空港でも一時離発着を見合わせていたそうです。仮に飛行機は離着陸できても、雷が鳴っていては地上係員が作業をすることができません…
cleared for approach
21:19、筑波山上空付近で1周ぐるりと旋回したところで、キャプテンから「進入開始の許可が出た」とのアナウンスが入りました。羽田空港上空にあった積乱雲が西へ抜けたそうです。
Flightraderによると、先行機とのセパレーションは十分、というより、行く手を遮る飛行機の姿はありませんでした。エンジンも心なしか推力を増したようで、羽田空港へ向けてかっ飛ばしていきました。地上の様子はどのような具合であったかは分かりませんが、雷雲が過ぎ去ったせいでしょうか、茨城から千葉にかけての景色もよく見えました。
21:37、木更津上空から東京湾上空へと入っていきました。東京湾アクアラインを右手に進入を継続していきます。房総半島上空で所々揺れが入った以外は、降下中もあまり揺れに遭遇することなくここまで辿り着くことができました。
2日ぶりに羽田空港へ帰ってきました
21:40、雨の羽田空港、RWY34Rに着陸しました。飛行時間は1時間12分でした。2回も上空待機を行えば、それなりに飛行時間も伸びてしまいますね。また、福島上空から一度いわき上空を迂回して羽田空港へと向かったのも飛行時間が伸びてしまった原因の1つでしょう。
何がともあれ、8月25日以来、2日ぶりに羽田空港へとやってきました(笑)
着陸の様子は再び動画で撮影しました。毎度毎度のことですがD滑走路が綺麗に見えました。
到着スポットが…
C-8誘導路で滑走路をバケートした飛行機はC、G誘導路を経由してスポットへと向かいました。
着陸後、到着のスポットについてのアナウンスが無かったので、どこに到着するんだろうな…と思いタキシングルートに注目していると、飛行機はその後G誘導路からR誘導路へと入っていきました。R誘導路はD滑走路へと続く誘導路、RWY34Rに着陸した飛行機が通常通ることはないはずですが…頭の中は疑問符でいっぱいです。
というわけで到着したのは、普段ANA便では殆ど使うことが無いのではないか、という第2ターミナルの南側にある602番スポット。ターミナルから離れているため勿論到着ロビーまでは、バスでの移動となりました。
隣の601番スポットには、2018年7月にスターフライヤーに導入されたばかりの最新鋭A320-214(JA25MC)の姿がありました。主翼上の非常口が、他のスターフライヤー機では2か所あるところ、このJA25MCについては1か所しかないのが見分けるポイントです。
到着時刻は定刻よりも32分遅れた21:47、ブロックタイムは1時間30分でした。天候が理由で遅れてしまいましたが、大きく揺れることも無くフライト自体はまあ普段通り、と言ったところでしたね。
羽田空港バスツアーで新ルートを開拓
到着した602番スポットから第2ターミナルまで平面で移動すると、誘導路を横断する必要があります。しかし、その間にある、羽田空港の東西を結ぶ幹線級の誘導路であるG誘導路とH誘導路に対し、地上支援車両が平面交差してしまうと円滑な航空管制に支障が出てしまうのは、素人目に見ても明らかです。そこで2つの誘導路の下にトンネルが設けられているのですが、今回はバスでそれらをアンダーパスし、第2ターミナルへと向かいました。
羽田空港にはこの他にも、一般車両が通ることができるトンネルも多数存在しますが、制限エリア内でトンネルに入るのは今回が初めてでした。
バスに揺られること10分弱、第2ターミナルの到着ロビーへとやってきました。やはり我がANA410便同様、全体的に遅延している便が多いですね。
さて、再び日本を南下し始めた私ですが、この後更に南下しました。その様子は次回お届けします。最後までお読みいただきありがとうございました。
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