2レグ連続ドルフィン搭乗~後編~(ANA450便 福岡ー中部線搭乗記)

搭乗記2017

再び737-500へ搭乗です

那覇空港からANA1082便で福岡空港へやってきました。時刻は既に20:00近く、この日は秋田ー羽田ー那覇ー福岡と既に3レグこなしていますが、ここから更にもう1レグくっついてきます。(くっつけたのは私なのですが)次なる行き先は、中部国際空港です。

前回記事でも紹介の通り、前回の那覇ー福岡線と今回の福岡ー中部線は、乗継旅割(現:ANAバリュートランジット)で発券しています。

那覇ー福岡ー中部の2区間合計で¥13,310という驚異のコストパフォーマンスを発揮していた当時の乗継旅割。
気になるPP単価は¥9.74であった。

737-500から737-500へ乗り継ぎます

ANA1082便で福岡空港へ到着後、地上係員のかたに連れられ、ボーディングブリッジから出発ロビーへと案内されました。

乗り継ぎ時間がタイトな便同士で乗り継ぐ際に発動される「前便搭乗口→次便搭乗口ワープ」ですが、今回は、那覇ー福岡ー中部と同じ航空券として発券していたため、このような対応を取っていただいたと考えられます。

というわけで6番搭乗口から1番搭乗口へ移動しました。

既に搭乗機はスポットに入ってスタンバイ中のようです。次なる搭乗機はBoeing 737-5L9(JA356K)でした。スケジュール的には、1082便と450便で同じ機体を使用することも可能ではありますが、別の機体がアサインされたのは良かったですね。こちらも今回が初搭乗となる機体でした。

出発20分前のシップサイドでは、たくさんのコンテナにより荷物が運び込まれている様子が伺えました。737は、床下の貨物スペースにコンテナを搭載することができないため、手荷物を1つ1つコンテナから取り出し、バラ積みする必要があります。これがなかなか大変な作業のように思います。

行き先「名古屋/中部」

1番搭乗口のモニターには、「名古屋/中部」の表示が出ています。当たり前ですよね。これから名古屋へ向かうんですから。

私にとって、名古屋へ行くのは今回が初めてとなりました。飛行機が趣味で且つ東京を拠点に活動するとなると、名古屋という場所はなかなか行く機会に恵まれません。今でこそ羽田ー中部線があり、JALでは日帰りも可能な1日2往復体制となっていますが、ANAは1日1往復、羽田発が夕方、中部発が早朝というスケジュールが組まれています。まあ、乗れないですよね…

因みに、中部ー福岡線は中部国際空港の開港初便に選ばれた、記念すべき便でもあります。就航初便の機体はBoeing 767でしたが、今回はその後10年以上に渡って、ANAの中部ー福岡線をけん引してきたBoeing 737-500でのフライトとなります。

再び737-500の機内へ

出発時刻の5分前、20:25に、アサインしていた17Fへたどり着きました。主翼の後方の座席ですが、こちらのほうがなんだかんだで落ち着きますよね。主翼に書かれた登録番号「JA356K」の文字もしっかり読み取ることができました。

20:29にドアが閉まり、プッシュバックは20:31。ほぼ定刻通りの出発でした。先ほど那覇空港から乗ってきたJA306Kも同時にプッシュバックしている様子が見えますね。あちらはおそらくANA1215便、再び那覇空港へと折り返すようです。

プッシュバック中にアナウンスが入り、飛行時間が55分、目的地の天候が曇り、23度であると伝えられました。

離陸!の前に…

今回の離陸滑走路はRWY16でした。福岡空港の国内線ターミナルはRWY16寄りに位置しているため、準備さえ整っていればすぐに離陸することができます。

福岡空港のチャート。並行誘導路の複線化により、2017年当時と若干異なる部分があるが、ターミナルからRWY16までの移動距離の短さは健在である。(AISJAPAN 参照)

と、言いたいところですが、福岡空港は滑走路1本あたりの離発着回数が国内最大となっている空港だけあり、20時を過ぎてもひっきりなしに離発着が行われています。暫く滑走路の脇で離陸の順番を待ちました。

私の席からは、丁度RWY16へ着陸してくる飛行機の姿を見ることができていたのですが、一旦着陸機の姿が見えなくなりました。

いよいよ離陸の出番かと思うと、アナウンスが入りました。「先行する着陸機がバードストライク、滑走路点検を行うため離陸待機の指示を受けている」と言うことでした。20:40の福岡空港、ここで立ち往生を食らうとは思いませんでしたが、福岡空港では通常22時まで離発着が可能ですので、まだ1時間ほどのマージンがあります。

無事に離陸しました

2017/9/20 ANA450 離陸

バードストライクの処理は意外とすんなり終わったようで、20:45、再び空へと舞い上がりました。福岡空港着陸から離陸までは1時間11分でした。離陸前に足止めを食らいましたが、それでも短い滞在時間でしたね。

2017年はこれが2度目の福岡訪問だったのですが、大阪、新千歳や那覇ほど訪れる機会がないため、次回はゆっくり時間をかけて楽しみたいところです。

国内トップクラス、いやトップの利便性の良さを誇る福岡空港。離陸後の景色からも、その理由をうかがい知ることができます。上昇して雲につかまるまでは、福岡の夜景を楽しむことができました。

揺れながらの巡航でした

この日の日本列島上空はあまり気流が良くなかったようで、巡航中はカタカタ揺れながらの飛行が続きました。今回の搭乗しているJA356Kは、リース導入の737-500。オーディオの装備がないのは、もはや説明の必要がありません。ひたすらエンジン音と風切り音、そして揺れを楽しむフライトになりました。

時間があったので、ラバトリーへも出向きました。古くはないですが、「クラシック機」らしい雰囲気が便座からも醸し出されているような気がします。一応水洗式とは書かれていますが、他の大多数のANAのジェット機とは異なり、バキューム式ではなく循環式のトイレとなっています。

今回は、隣の17D、17Eの席が共に空席だったため、通路へ簡単にアクセスすることができましたが、これまでなかなか通路に出る機会がなかっため、ラバトリーへも初訪問となりました。ラバトリーから感じる飛行機の雰囲気、その色が最も表れるように思います。

初!中部地方へ上陸です

2017/9/20 ANA450 着陸

21:23にベルトサインが点灯し、着陸態勢に入った飛行機は、紀伊半島南部から伊勢湾上空に入り、そのまま中部国際空港へ南側から進入。21:39にRWY36へ着陸しました。

飛行時間は54分でした。冬場よりは弱いものの、偏西風の影響もあってか意外と早く着いた印象を受けましたね。もっとも、今回が初めての搭乗だったため、比較対象がないというのもまた事実ではありますが(笑)

A6誘導路で滑走路をバケートした飛行機は、そのまま直進した後右折し、9番スポットへ到着しました。到着時刻は21:39、定刻よりも6分の早着でした。

海上空港で24時間運用となっている中部国際空港ですが、国内線の離発着はもう終わっている時間帯です。できればここから東京まで帰ることができればよかったのですが、それは叶いません。この日はここで1泊することになりました。因みに明日搭乗することになる飛行機は、隣に駐機中のA320neo。日本国内の空を知り尽くしていた20年選手の次に乗るのが、導入間もない最新鋭機と言うことで、様々違いを感じることができそうです。

初めて降り立った中部国際空港、手荷物を返却するターンテーブルにはご当地グルメ「矢場とん」をPRする大勢のブタくんが出迎えてくれました。実態を知ってはいても、突然これが現れるとなかなかシュールです。

今回預けの手荷物はなかったため、この写真だけを撮影し制限エリア外へと出ました。

22:00も近い時間帯の中部国際空港、国内線の到着便も殆ど残っていないようです。我がANA450便の後には数便表示が出ているのみです。

東京と大阪という2大都市に挟まれた地理的条件から、これらの地域との路線、便がほとんどない空港だけあり、中部国際空港にとってのドル箱路線は新千歳線や福岡線となっています。最終便に近い時間帯でもこれらの路線が集中していることがわかります。

この日は空港内にあるカプセルホテル「ナインアワーズ」「TUBE Sq」に宿泊することになっていましたので、チェックインする前にターミナル内を少し物色しました。

2005年に開港し、当時開港から12年が経過していましたが、満を辞しての訪問となりました。空港の内部は関西空港のそれに似ている印象でしたが、初めて訪れるだけあり、それなりに新鮮味を感じた記憶があります(笑)

時の流れは早いですね…

今回は、那覇ー福岡―中部と2区間連続で737-500へ搭乗した時の搭乗記をお届けしました。

2017年当時は、まだ737-500が10機近く活躍しており、就航路線も多岐に渡っていました。下手をすれば737-700よりも乗りやすいのではないかとさえ思われた時期ではありましたが、「まだ」乗りやすかった時期にのっておいて良かったと思うのは言うまでもありません。

2017年7月~9月版のANA時刻表。中部ー福岡線は1日5往復の設定。時期によっては737-500/-700/-800の3タイプ全てが
投入されていることもあった。

そして、3年前と今で大きく異なることとしては、中部ー福岡線のANA自社運航便数も挙げられます。当時はまだ1日5往復が運航されていた同路線ですが、2020年夏スケジュールでは、2往復に減便。コードシェア運航を行っているSFJに移管される結果となりました。今回搭乗したANA450便も、2020年7月現在では存在しておらず、搭乗機材、搭乗便名揃って懐かしい物シリーズに組み込まれるという形になってしまいました。機内から見た大都会福岡の夜景と共に、記憶にとどめておきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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