2017年9月20日 はじめての中部国際空港

中部国際空港

はじめて中部地方へやってきました

お昼に秋田空港を出発し、羽田ー那覇ー福岡と飛行機を4回乗り継ぎ、中部国際空港へやってきました。中部国際空港へは今回が初めての訪問となりましたが、それだけでなく、中部地方自体へ今回初めて足を踏み入れることになりました。

いかに普段訪問する機会がなかったかが分かります。

21:40頃中部国際空港へ到着した私。この日のフライトはもうありませんので、展望デッキへ向かうことにしました。

その道中、チェックインカウンターの脇を通過しました。

中部国際空港は、2005年の開港。それまで中京圏の航空需要を一手に担っていた名古屋空港に代わる、新しい中部地方の空の玄関として華々しくデビューしました。国内線と国際線が同一のターミナルから発着するということで、ANAグループでは内際兼用機材のBoeing 737-700をこの空港の開港にほぼ合わせる形で導入したほどです。

その利点を強調するかのように、ターミナル3階のチェックインカウンターエリアには、国際線のカウンターのすぐ隣に国内線のカウンターが配置されていました。

ターミナル4階、展望デッキへ入る手前のエリアには、各種イベントの際に会場となる「イベントプラザ」があります。この時は、「南国物産展」が開催されていました。

このようなイベント用のスペースを確保するといったターミナルの設計も、中部国際空港らしさが出ているように思います。航空ファン向けのイベントなどもこちらでは開催されているということで、様々な層の集客に力を入れていることが分かります。

中部国際空港のマスコットキャラクター「謎の旅人フー」の大きな像(であってるんですかね…)もしっかり鎮座していました。

中部空港発着の新路線などが開設される際のセレモニーなどでは、頻繁に顔を出している様子を雑誌などで見ていただけあり、すっかりお馴染みとなっていますが、たくさんの仲間がいるようです。台座の緑の部分に描かれた仲間、左からいぬくん、かもめちゃん、おしゃれねこちゃん、なぞのトリ、なぞの旅人フー、なぞの荷物持ち、ひこーきくん、ジェットくんと並んでいます。ネーミングそのものはシンプルでわかりやすいですよね。

セントレアスカイデッキなう

ようやく展望デッキへとやってきました。中部国際空港の展望デッキは、「スカイデッキ」という愛称があります。空港の公式ツイッターでは、朝に「おはようございます。セントレアスカイデッキなう」というツイートをしていることでもお馴染みですね。全くもって「おはよう」とはかけ離れた時間帯となっていますが、「スカイデッキなう」という点に関しては相違ありません。

南北に伸びた中部国際空港のターミナル。北側は国内線エリアとなっています。2005年の開港以来、何度も写真で見てきた一列横隊に並んだ飛行機たちの様子を初めて生で見ることになりました。

開港当初は、ANAとJALとそれぞれのグループエアラインに就航航空会社が限られており、青い尾翼と赤い尾翼が並ぶだけの光景だったようですが、現在は、ANA優勢、JAL劣勢、そしてSFJをはじめとした新興航空会社も就航するということで、この場所から見る光景も様変わりしたように思います。当時から何も変わらないのは、ANAの737-500くらいでしょうか…(笑)

那覇空港からJTAの「さくらジンベイ」がやってきました。2017年当時はまだ、737-800のジンベイジェット、さくらジンベイがデビューしていませんでしたので、この機体が唯一のさくらジンベイなっていました。

この空港におけるJALグループ便の運航路線は、2010年の経営破綻以降削減に次ぐ削減で、主要路線以外は運休となってしまいました。また、運航を継続している路線でも、2010年まで777や747が投入されていた中部ー那覇線は、全便がJTAに移管されています。JALグループの中部ー那覇線は、JTAの前身である南西航空(SWAL)によって開設されたのが始まりです。一時JAL本体に路線が移管されましたが、再びJTAによる運航へと戻この日ることになりました。

経営のスリム化の観点から、JAL本体からグループ会社に移管された路線は数多くありますが、那覇発着路線は、この中部線の他にも、関西線、福岡線が全便JTAに移管され現在に至っています。

「国際」空港らしい一面も目に焼き付けました

ターミナルの反対側のデッキに目を向けると、国際線のエプロンが広がります。デッキからすべての飛行機の姿を見渡すことができるのがこの空港の利点です。

まず目に入ったのが、中国東方航空の737-800。到着間もない頃だったのか、貨物のハンドリング作業がせっせと行われていました。中京圏の玄関口ということで、旅客便の貨物スペースにも、機械関連の部品が搭載されているのでしょうか。段ボールの姿も多数見受けられました。

エアバス機のイメージが強い中国東方航空ですが、ボーイング機も勿論保有しています。が、737-800を見るのはこれが初めてでした。

オープンスポットには、フィリピン航空のA340の姿がありました。登録番号RP-C3439、貴重なフィリピン航空のA340ではありましたが、既に羽田空港で撮影済みの機体でした。

このアングルでA340を見る機会が少なかったのでまじまじと眺めていましたが、4発のエンジン、鋭く反り上がる尾部、そしてセンターギア。どれをとっても最近よく目にする飛行機とは一線を画く、特徴的な飛行機であることを改めて感じました。

A350の導入により、リプレースされるということで、時代の流れに逆らうことができないA340ですが、引退を間近に控える中でも、その美しさは健在でした

日本の主要空港であればどこでもいると言っても過言ではないチェジュエア。中部国際空港にも勿論就航しています。

関西国際空港同様、東アジアから発着の便が多くなっている空港だけあり、レガシーキャリア、LCC問わず、多彩なエアラインが就航しているのがこの空港の特徴であると同時に、聞いたことのない都市への路線も展開されているということで、就航地を見ているだけでも地理の勉強になりそうです。

やはり青が目立ちます

再び国内線側のエプロンを望みました。一列横隊に並んだANAWINGSのQ400も、中部国際空港らしさが表れているように思います。

ANAWINGSは、2010年10月にANAグループの子会社であった、エアーネクスト、エアーニッポンネットワーク、エアーセントラルの3社が合併して設立されました。エアーセントラルは、2005年に設立された会社で、その前身は、ANAや名鉄が出資し、名古屋空港をベースにFokker-50で運航していた中日本エアラインサービス(NAL)。某月刊誌で「赤ポチ君」と呼ばれていた飛行機の系譜を引き継いでいるのが、このQ400たちなのです。

ANAのA320neoもこの空港に就航しています。現在7路線あるANAの成田発着国内線のうち、伊丹線とこの中部線には、国際線機材が定期的に投入されています。中部ー成田線は、国際線仕様の767-300ER、787に加え、ANAの小型機のホープ、A320neoも就航中。短距離路線と言うことで、国際線機材を楽しむには時間が足りないというのはさておき、国際線機材を気軽に体験することができる路線の1つです。

かつては747-400も投入されていた実績があるこの路線、ANAの国内線の中では、最も就航機材のバリュエーションに富む路線かもしれません。

最後に、福岡から搭乗してきた737-500を撮影して撮影の締めとしました。2005年の中部国際空港開港当初は、A320か737-500かという程に幅を利かせていたこの737-500ですが、737-700/-800へのリプレースが進み、この日ナイトステイしていたのはこの1機のみという状態でした。

かつては複数の仲間とセントレアお泊りを楽しんでいたであろう、エンジンカウルのイルカくんも心なしか寂しそうです。

この737-500、中部ー秋田線でもかつては常連の飛行機でした。いつも秋田空港から飛行機に乗るときは、羽田空港へ向かっていたので、身近な存在ではあるものの、お世話になる機会はないという存在でした。737-500で中部―秋田線に乗ることは叶いませんでしたが、幼いころから737-500のイメージが強かった中部国際空港へ737-500で訪れることができたのは良かったです。

初めての中部国際空港での撮影はこれにて終了。時間帯的にもの足りなさは残りましたが、中部地方の基幹空港として威厳を感じ取ることができました。これからも就航機材の大型化など、数々のネタを提供していただきたいと思います!

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