ANA1761便 那覇ー石垣線搭乗記 那覇ー石垣線の始発で早朝ドルフィンフライト(2017年6月3日)

搭乗記2017

メインはドルフィンではありませんが…

去る2016年11月に、初めて石垣島を訪れてから約半年が過ぎました。2017年に入ってからも那覇空港へは3回訪れていたのですが、2017年4回目となる沖縄訪問となった今回は、満を持して石垣島へと足を延ばすことになりました。

2017年3月26日~6月30日版のANA時刻表。ANAの那覇―石垣線は、基本的に全便737-500での運航であった。

今回は、羽田ー那覇ー石垣ー羽田と言う3レグ構成。十分日帰りが可能な行程ではありますが、スケジュールの都合上、2日がかりでこなす行程を組みました。初日に那覇入りし、那覇市内で1泊。2日目となったこの日、残りの2レグを消化することになっていました。

今回のメインディッシュは、石垣ー羽田線直行便の搭乗ではありましたが、那覇―石垣線で搭乗するBoeing 737-500へもこれがまだ3度目の搭乗と言うことで、2日目の朝から気合いを入れて(?)空港へ向かいました。

出発便ラッシュの那覇空港

今回搭乗するのは、7:45発のANA1761便です。ANAのダイヤに明るい方には説明の必要もないように思われますが、那覇ー石垣線の始発便です。

石垣空港で乗り継ぐ羽田行きの出発時刻は12:40でしたので、更に遅い便で石垣入りしても全く問題ないのですが、早朝便の方が安かったため、わざわざ早起きして始発便で移動することにしました。

そこまで大した荷物はありませんでしたが、3階のカウンターで荷物を預けてから保安検査場へと向かうことにしました。ここで合わせて石垣ー羽田線のチェックインも済ませ、荷物も羽田空港まで預けてしまいました。「to HND via ISG」の限界オタクらしいバゲージタグを発行してもらい、保安検査場へと移動です。

出発便案内板には、7時代から本州の主要空港や離島へ向かう便で出発便案内板がいっぱいです。この日は土曜日と言うこともあり、早朝時間帯の利用者は少なかったのが幸いしました。

本日の搭乗機とご対面です

保安検査場を通過し、搭乗口へやってきました。今回は33番搭乗口がアサインされていました。前回石垣空港へ向かった際は、バスゲートからの出発でしたので、それと比較すると大成長です()

因みに、この前日羽田空港からやってきて到着したのも、この33番搭乗口でした。15時間ぶりに戻ってきました。

そして、本日の搭乗機、Boeing 737-54K(JA8595)とご対面です。上述の通り、737-500へは今回が3度目の搭乗となったのですが、JA8000番台の飛行機には初めて当たりました。つい先日も1機リタイヤが出た737-500、乗ることのできる路線は限られていますが、機会があればまた搭乗したいです。(と、当時は意気込んでいましたw)

737-500は、ANAグループのジェット機の中では最小のフリートとなるだけあり、こうして特殊車両で囲まれている姿を見ると、余計に可愛らしく感じてしまいますね(笑)

写真後方にはスタアラ塗装の777が駐機していますが、この2日前にエンジントラブルを起こして那覇空港へダイバートした飛行機のようです。いくら優秀の777とは言え、エンジンもたまにはぶっ壊れます。

スポットのガイドラインには停止位置別に機種が表記されていますが、左端の「B7」と「B8」の間に薄くなった文字で「B4」の表記が残されています。成田空港などでも、かつて就航していた某3発機の停止位置を示す表記が残っていたりしますが、747の停止位置でさえも懐かしく感じてしまい、時の流れの早さを実感しました。

そういえば、那覇空港から最後に747に乗った時も33番ゲートから出発したのを思い出しました。

出発の30分以上前に搭乗口へやってきてしまったので、搭乗まで離陸する飛行機を眺めてスタンバイ。ターミナルの展望デッキよりも滑走路へ寄ることはできるのですが、屋内ということもあって、障害物に阻まれずに飛行機を撮影することのできるタイミングは限られました。

引退が迫っていた、RACのDHC-8-Q300も見ることができました。RACでサンアーク塗装をまとった経験があるのは、この1機のみですので、それだけでも希少価値があると思います。

7:35、後方席の乗客から搭乗開始ということで機内へ入りました。今回の座席は16F、主翼よりも後方の座席をアサインしていました。なんだかんだで前方の座席は混雑しますので、後方席の方が落ち着いていていいですよね。

ANAのナローボディー機といえば、最近は737-800やA321など、内装の新しい飛行機への搭乗が続いていたので、やや古めかしい737-500へ入った時には、別の意味で新鮮さを感じました。

オンタイム厳守・さっさと離陸

定刻よりも4分早い7:41、早くもドアが閉まり、7:44にプッシュバックとなりました。乗り慣れた乗客が多いのか、単純に乗客数が少なかったのかは分かりませんが、定刻通りの運航に越したことはありません。

タキシング中に、ニュイーーーーンと言う稼働音と共にフラップが展開され、CAさんによるセーフティーデモンストレーションが行われ、着々と離陸への準備が整っていきます。アナウンスによると、飛行時間は44分、石垣空港の天候は曇り、26度ということでした。距離でいうと、東京ー秋田間に匹敵する那覇ー石垣間ですが、同じ県内の離島路線というバイアスがかかっているせいか、心理的距離は圧倒的に短く感じてしまいます。

離陸はRWY36からでした。A6S誘導路からインターセクションディパーチャーです。2,000m以下の滑走路でも運用可能な737であれば、那覇空港の滑走路(3,000m)など必要ありません。さっさと離陸あるのみです。

「さっさと離陸」などと言っていると、滑走路に入るや否やすぐに離陸滑走を開始しました。

7:55、元気よく那覇空港から離陸しました。小型機の離陸って、なんだか力強く感じますよね。777や787の離陸はなんだか、宙に浮いた感じがときどきしないのです…離陸の楽しさに関しては、737に軍配が上がります。あ、767は例外ですよ!

767風のドッカン上がり、787風ののんびり上がり、機種やその時々のコンディションで離陸の形態は変わってきますが、スーパードルフィンという愛称の通りドルフィンキックの要領でぐんぐん上昇していきました(何を言いたいのかよくわからない)

というわけで、那覇空港に別れを告げ、一路石垣空港へと向かいました。

景色はちょっと…でした

本州へ向かう便は一度左旋回した後、右旋回して本州方面へ機首を向けますが、今回は西へ向かう便ということで、離陸後はひたすら左旋回で南西方面へ飛んでいきました。

離陸後すぐに見えたナガンヌ島。慶伊瀬島の島嶼を構成する島のうちの1つで無人島のようです。上から見る限りだと確かに砂浜と木々しか見えませんね…

この路線に乗るのは、2016年の11月に続いて2度目なのですが、日中に乗るのは初めてでした。日中であれば、何かしら見えるであろう離島の景色を期待していたのですが、生憎雲に阻まれてしまいました。

飛行ルートはほぼ洋上の飛行となるので、雲が無くても東シナ海しか見えなかったのかもしれませんが、綺麗な東シナ海と我が737-500の主翼を絡めた写真、撮りたかったですねえ…

ここで今回の搭乗機、JA8595についてご紹介。

JA8595は、1997年に新造機としてANKに導入されました。その5日後に登録されたJA8596以降、ANKの737-500は新ルール(数字3桁+アルファベット1文字)で機体番号が登録されているため、JA8000番代で登録された737-500としては、ほぼ最後の機体となります。

2008年に一時エアドゥへリースされ、活躍の場を北海道ベースへ移しますが、2016年より再びANAグループ機材として復帰しました。(※2019年10月に引退済みです

1990年代後半にかけて新規登録された飛行機は、JA8000番代の登録番号のうち、それまで使用されていなかった数字を虫食い的に潰していった関係で、あまり秩序がとれていません。1995年より導入開始となった737-500は、

JA8195、JA8196、JA8404、JA8419、JA8500、JA8504、JA8595、JA8596

と、機体番号が振られていました。これよりも後に導入された飛行機からは、JA3xxKとなり、機体番号と機材の紐付けが簡単になったのは言うまでもありません。

8:24、ベルトサインが消灯し着陸態勢に入りました。雲を抜けると石垣島の姿が見えてきましたが、雲は低かったですねえ…せっかくのサンゴ礁も雲にやや阻まれてしまいました。

この付近になると、フラップも出てきて着陸が近いことが感じられました。

サンゴ礁のお出迎えで石垣島上陸

この日の石垣空港は南風運用、着陸滑走路はRWY22でした。

石垣市街地を上空から眺めることができる、反対側のRWY04への着陸とは対照的に、RWY22への着陸前には、綺麗なサンゴ礁の上を通過します。間近に上空からサンゴ礁の姿を見ることができるのは、なかなか無いように思いますので、石垣空港らしい風景と言えそうです。

着陸直前には、石垣空港の著名な撮影スポットであるカラ岳を横目に見ることができました。あちらから撮影される、東シナ海、サンゴ礁をバックに着陸する飛行機の写真は有名ですよね。

このカラ岳、私は暫く「ガーラ」だと思っていたのですが、ガーラじゃスキー場ですね…このカラ岳にはよほどの気候変動でも起こらない限りは、雪の「ゆ」の字もなさそうです(笑)

8:35、やや強めの接地と共に着陸となりました。飛行時間は40分でした。

接地の強さに驚いたのか、前の座席に座っていらした観光客らしきお客さん同士が「(滑走路が)短いんすかねぇ…」とお話しされている声が聞こえてきました。旧空港時代はもっと短かったんですよ~と心の中で返しておきました。もっとも、私はその旧空港時代の着陸が未経験なのですが…(笑)

到着は6番スポット。滑走路をバケートしたT2誘導路から、ほぼストレートインでスポットへ入りました。到着時刻は8:38、ブロックタイムは54分でした。

飛行機を降り、到着ロビーへ出ました。到着便案内板によると、9:30以降から混雑する時間帯に突入するということで、このあとはデッキへ向かいました。

最後に

フカフカシートのANK生え抜きスーパードルフィンで行く早朝フライト、景色は残念でしたが、まったりとした1時間を過ごすことができました。

私自身にとって、これが那覇→石垣線で737-500へ搭乗する最後の機会となってしまいました。「那覇に行った時にいつでも乗れるだろ」とタカを括っていたのですが、この認識自体がどうかしてましたね…

最後までご覧いただきありがとうございました。

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