都内で人込みを避けるのは至難の業…
シンガポールから成田空港へ到着後、その足ですぐに羽田空港へと向かいました。成田空港から羽田空港へは数多くの移動手段がありますが、新型コロナウイルスの感染者が既に国内でも発生しており、極力人込みを避けて移動するのが望ましいという判断になりました。
新型コロナウイルスの有無にかかわらず、基本的に人込みが嫌いな私、当初は成田空港→日暮里(スカイライナー)→浜松町(山手線)→羽田空港(モノレール)と移動しようと考えていました。しかし、シンガポールで「本当に徹底するなら成田から総武線のグリーン車だよ」と友人に言われ、それだ!!と納得。結局、成田空港→新橋(総武線快速、横須賀線グリーン車)→浜松町(山手線)→天空橋(モノレール)と移動し、羽田空港へとやってきました。総武線のグリーン車では、錦糸町あたりまで半径2m以内に他の方がいらっしゃることもなく、まさに快適な移動となりました(笑)
成田空港に到着したのが14:30、そこから地上移動で天空橋駅に到着したのは17:00頃でした。今回のフライトは、株主優待券で予約していたため、発券後も予約変更が可能です。この時点で1本早い18:10発のANA407便にも間に合ったのですが、せかせかするのも面倒だったので、そのまま天空橋駅から環八通りを歩き、遊歩道のベンチでご飯を食べることにしました。ANA802便の機内でもらったチョコデニッシュが余っていたので、買い足したおにぎりと一緒にモグモグタイムです。
帰国早々、多摩川沿いで一体何をやっているのか、、考えたらおしまいです。のんびり夕日とかすかに見える富士山を見ながら食べるご飯は美味しかったですね。
食後すぐは血糖値が上昇してしまいますので、そこから再び第2ターミナルまで歩きました。ルートはひたすら環八通りを歩くのみです。ターミナル間連絡バスが通る「あの」トンネルは、歩行者立ち入り禁止のため、環八通りをひたすら道なりに進み、新整備場地区まで南下することでようやくA滑走路を潜り抜けることができるのです。この辺は時々サイクリストらしき方かジョギングされている方を見かける程度で、車通りは多くとも、殆ど人通りはありません。某大手アイドルグループ、嵐の歌を熱唱しながら歩きました。
チョコレート感溢れる第2ターミナル着
やっとこさ到着した第2ターミナル、時刻は18:30頃です。まだまだ出発まで時間があるのですが、生憎カメラのバッテリーが底をつきそうだったため、寒いデッキでの撮影会は無し。となると後は保安検査場を通過するしかありません。
丁度2階の「いつもの」ところには、翌日に迫ったバレンタインに合わせ、チョコレートを模した何かがたくさんディスプレイされていました。クリスマスの際も、ANAがメインで使用する第2ターミナルは青を基調としたツリーが飾られていますが、私としてはクリスマスツリーもバレンタインも青より赤のイメージが強いため、ターミナルのイメージカラーにそこまで合わせくてもいいのではないか…と思うところであります。
またしても条件付き運航の秋田行き
まだ出発まで2時間近くあるため、保安検査場上の大きなモニターには、まだ我がANA409便は登場していませんでした。マーケットプレイスのすぐ脇にあるモニターには既に表示されていたので、こちらで運航状況を確認です(と意識の高いことを言っていますが、既に携帯で確認済みです)。
既に確認済みのことですが、こちらにも「Checking wearher conditions」とあるように、天候調査中の表示が出ています。秋田空港の視界が悪いようです。この1本前、ANA407便から条件付きでの運航となったようで、409便に対しても、航空券の振り替えが可能であるという案内がなされていました。前回羽田→秋田線に搭乗した際にも視界不良による条件付き運航でした。今年は暖冬の影響もあってか、雪による条件付き運航が少ないような印象さえ受けています。
条件付き運航で振替可能とは言えども、この日振り替えることができる便はもうありませんので乗るしかありません。保安検査場を通過して、一先ずラウンジに落ち着きました。平日最終便出発前のラウンジはやはり混雑していました。ここまで徹底的に人込みを避けてきたのですが、他に行く当てがあまりないので、短時間であれば大丈夫だろうというマイルールで特攻しました。
スーツ姿のビジネスマンの方が目立つラウンジ、あまり居心地が良いとは言えません。暫く青汁を飲んで、立ち飲みスペースで待っていたのですが、予想通り19:00発のANA39便、19:15発のANA41便(共に伊丹空港行き)の出発間際になったころから席が空き始め、最終的にはソファーに腰掛けることができました。流石恐るべき伊丹線です。
大活躍のサテライトへ
2つ上の写真で表示が出ているように、今回アサインされていた搭乗口は、サテライトの48番搭乗口でした。2018年から運用開始となっているサテライト、到着したことはありましたが、出発は初めてです。
というわけで、案内表示に従って、北ピア(50番台の搭乗口がある方)へと向かうと、途中でサテライト行きバス乗り場への通路が分岐しますので、こちらから下へ降ります。以前は、ここにPepper君がいたのですが、撤去されてしまったようです…
ここから下へ降りると、すぐに改札機があり、そのままバスへ乗車するという流れになりました。改札機は、サテライト発の46、47、48番搭乗口発便の乗客であるかを判別するために設置されているようで、特別何か用紙が出てくるということはありませんでした。サテライトへは、やはり該当の乗客しか向かうことができないようです。
バスに揺られること数分、サテライトへとやってきました。基本的にサテライト内は自由行動可能、それに加えて、サテライト利用者しか立ち入ることができないため、かなり広々と感じます。
新型コロナウイルスの罹患者が多かった中国・武漢へ邦人救出のチャーター便が複数回にわたって運航されましたが、いずれの便でも到着はこのサテライトの47番ゲートでした。聞くところによると、チャーター便の運航時はサテライト発着予定便は搭乗口変更がなされたようで、その後消毒の後、通常の運用に用いられているということです。羽田空港内ではまさに最前線となった場所ということになります。
その広々としたサテライト内、基本的にベンチが所せましと並べられているだけと言えばそうなのですが、様々なタイプの椅子が用意されており、様々なニーズに対応している様子が伺えました。特に窓際には、元から形状がリクライニングした状態の椅子が置かれており(写真左奥)、そこでのんびり出発の時を待つのも悪くないなという印象を受けました。少なくとも、殺伐としたラウンジや、第2ターミナル本館の搭乗口前よりは落ち着きました。
全く見慣れない「48」番搭乗口。第2ターミナルの搭乗口は51番から始まりますので、40番台の搭乗口はこれまでありませんでした。と、言いたいところなのですが、現在の国際線ターミナルが開業する前の旧国際線ターミナル時代、充当されていたのは40番台の搭乗口でしたので、ここにきて復活ということになりました。対応しているスポットナンバーは、4と8の間に0を入れた408番。同様に47番搭乗口は407番スポット、46番搭乗口は406番スポットとそれぞれ紐付けられています。
ヲタクにやさしい撮影環境
今回の搭乗機はBoeing 737-881(JA76AN)でした。1年前の2月は、一回り大きな767で運航されていたこの409便ですが、やはり2月という閑散期は小型機で運航して搭乗率アップに努めた方が良いと判断されたのか、今年は737での運航となっているようです。搭乗機のJA76ANに関しては、これが4回目の搭乗となりました。2017年に2回連続で搭乗したり、大雪の新千歳空港へ着陸したりと思い出深い機体ですね。
サテライトからは、ガラスが2重になっていないため、夜間の撮影も簡単に行うことができました。忍者レフがあればなお良し、と言ったところですね。
737の最前列に陣取る
やがて搭乗開始となり機内へと入りました。今回はプレミアム株主優待運賃で発券、737のプレミアムクラスは8席ですが、この日は3席のみが埋まっており、座席指定の時点では最前列の1Aも空席のままでした。737のプレミアムクラス最前列はまだ未経験だったためすかさずチョイス、この場所に落ち着きました。このタイプのシートは、最前列でなくとも前の座席の下に荷物を置くことができませんが、最前列ではシートポケットに余裕があるため充電のコードなど様々突っ込んでスタンバイ完了です。
挨拶に来られたCAさんに、カバンにつけていた「空の日タグ」が見つかり、毎年デザインが異なるんですよねえ、とお話ししました。2017年から始まった「空の日タグ」の配布、今年はどのようなデザインのものが用意されるのか楽しみですね。
機内にほぼ真っ先に入った時刻が19:55、その後ドアが閉まるまでに20分ほどかかり、20:14にドアが閉まりました。定刻は20:15ですので全く問題はないのですが、ナローボディーの機体であることや第2ターミナル本館からバスで移動する必要があることから、搭乗完了まで時間がかかった印象を受けたのは否めません。ドアを閉める際に、地上係員さんとCAさんのやり取りで「144+1名」と聞こえました。乗客数は145名のようです。ANAの737-800は166席仕様ですので、搭乗率は87%、普通席区画はかなり混雑しているようです。
20:17にプッシュバック開始。第2ターミナル北ピアのスポットからは新千歳行きと思われる777-300がほぼ同時にプッシュバックしている様子が見えました。羽田空港からは北海道、東北地方ヘ複数の空港に就航していますが、羽田空港から20時頃に出発し、目的地の空港でナイトステイがあるのは限られています。現在搭乗している秋田線、大幹線の新千歳線の他には、ANAの庄内線とJALの青森線しかありません。
東京都心の夜景を見ながら上昇
タキシングの許可が下りると誘導路をかなりかっ飛ばし、滑走路の手前で待つことなくすぐにline up、20:27にRWY34Rから離陸しました。エンジンよりも前方の席に座っていると、後方席よりもエンジン音はクリアに聞こえ、また、エンジンの排気で写真がボケることもありません。(と言いつつ綺麗に撮れていませんが…)
この日の関東地方は冒頭の写真のように天候が良く、景色も綺麗に見渡すことができました。
東京湾上空で高度を稼ぎ、東京ディズニーリゾートが見えてくる頃には左に旋回、千葉県上空へと入っていきました。
2月中旬の時点ではまだ東京ディズニーリゾートは営業中、写真中央では花火が打ち上げられている様子も見えました。時々花火が打ち上げられているのは知っていましたが、実際に上空から見るのは初めてでした。静止画だとわかりづらいですが、実際に見ると何発も打ち上げられている様子が見て取れました。空から見る花火もなかなかいいものですね。夏場の花火大会真っ盛りの時期には、全国至る所で楽しむことができそうです。
北方面に進路を向け、一路北上します。この付近は揺れながらの上昇となりましたが、すぐに収まり、20:32にはベルトサインが消えました。丁度KAIJIポイントを通過した付近だったようです。
3月から羽田空港では新しい出発ルート、到着ルートが運用されることになっており、既にそれに合わせた試験飛行も行われました。北風運用時に羽田空港から北へ向かう便でも、東京湾上空で高度を稼いでから陸地上空へ入る現行ルートの他に、7:00~11:30、15:00~19:00の時間帯は荒川上空を飛行し、現在よりもさらに内陸寄りを飛行するように改められます。都心上空を広く俯瞰することができるのが現行のルートの醍醐味ですが、新ルートでは、都心部がより近くなるため、迫力のある街並みの写真を収めることができそうです。(※国土交通省-羽田空港のこれから 参照)
本日4回目の食事@機内
ベルトサインが消えるとすぐに機内食をお持ちいただきました。プレミアムクラスの乗客は3名のみ、そして私は最前列ですので待つことなく食事にありつくことができました。この日の食事は、チャンギ空港のラウンジ、シンガポール→成田へ向かう機内、環状8号線沿いの遊歩道のベンチに続いて4食目。移動が多いと食事のタイミングや回数もイレギュラーになってしまいます。
ドリンクは毎回恒例となった「マンゴージュース」をオーダーしました。3か月連続です。今回は銘柄を聞くのを忘れまいと意気込んでいましたので、お替りをお持ちいただいたときに尋ねてみました。以前「野菜スムージー」を飲んだ時には、市販されている「カゴメグリーンスムージー」だとすぐに教えていただいたので、今回もすぐにわかるだろうと思っていたのですが、「少々お待ちくださいね」と言われなかなか回答が得られず、どうしたことかと待っていると、「業務用のものでして…」とメーカーと商品名が書かれたメモをいただきました。まさかの業務用、3か月に渡ってリピートするだけあってお気に入りだったのですが残念です。機内で飲めということなのでしょう(笑)
(※せっかく教えていただいたので、自宅に帰ってからダメ元でアマゾンで調べてみると出てきました。業務用らしく1本パックでのバラ売りではなく、1ダースでの販売ということです。)
着陸が危ぶまれるアナウンス
今回の409便は、私が多摩川沿いで黄昏ながら食料をほおばっているときに条件付き運航となりました。秋田空港の視界が悪いようです。上述の通り、その時点で前便の407便への変更もできたのですが、なんとかなるだろうと変更をかけずに409便に乗ることにしました。
しかし、山形県米沢盆地付近で降下を開始したと同時にコックピットからアナウンスが入り、30分前から秋田空港の視界が低下していること、一先ず通常通り降下、進入は行うものの上空待機の可能性があることが伝えられました。19時から20時台にかけての便が全て着陸していることを確認済みだったため油断していましたが、ここにきて羽田空港へ引き返すのは困ってしまいます。まあ、機内で困ってもどうしようもないのですが…(笑)
12月に737で羽田空港から秋田空港まで向かった時にも、秋田空港の視界が悪く、ゴーアラウンドに上空待機が重なりました。この短期間で2度もゴーアラウンドを経験することになるのではないかという期待と、羽田空港へATBにならないかという不安で気持ちは2分されましたが、ゴーアラウンドするのであれば、エンジン音の変化などを動画に残すかと着陸数分前から動画を撮り始めました。
動画内でところどころ登場する光のようなものは全て雨水、着陸直前まで霧に主翼のライトが反射している様子が見えたため、1回はゴーアラウンドするだろうな、と予想していたのですが、飛行機は降下継続、滑走路の脇にある吹き流しが見えてすぐに滑走路へ接地、激しいリバースと共に減速、誘導路T4で滑走路を出て無事着陸となったのでした。着陸時刻は21:17、飛行時間は50分でした。
滑走路の方向を見ていたわけではないため、コックピットからはどのような光景が広がっていたのかは分かりませんが、霧の中でもアプローチライトはしっかり視認できていたのでしょう。767や777など、常時モニターで機外カメラの映像を見ることができれば無駄な心配をすることもないのですが、737の天井にあるモニターは離着陸時に格納されてしまうため、こればかりはどうしようもありません。
霧の秋田空港へ到着
着陸さえできればもうこちらのもの、タキシングを経て3番スポットへと入りました。定刻よりも1分遅れて21:21にブロックインとなりました。車高が低い737から見るボーディングブリッジはかなり高く見えますね。
今回はすべての荷物を機内持ち込みにしていたため、ドアオープンと同時に飛行機を後にしました。
到着ロビーへも1番乗りでした。平日ということもあってか利用者も殆どが出張などのビジネス利用なのでしょう。出迎えの方もあまりおらず、皆さん各々帰られるものと思われました。この後はデッキで搭乗機の撮影、と行きたいところだったのですが、既にデッキが施錠されており入ることができませんでした。羽田空港で撮っておいて良かったですね。
2月8日に秋田を出発したため、6日ぶりの帰還となったわけですが、6日前には路面が全て覆われるほどの積雪だったにもかかわらずすっかり雪は解けてしまっているようでした。シンガポールとの寒暖差を出発時同様に感じながら家路につきました。
6回に渡ってお届けしたシンガポールオフ会紀行はこれにて終了、最後までお読みいただきありがとうございました。
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