JAL2827便 新千歳ー秋田線搭乗記 初搭乗E170でおうちへ帰ろう(2018年8月26日)

搭乗記2018

日本1周ファイナルレグ

8月25日にスタートした飛行機で日本1周、1日目は秋田空港から羽田空港を経由して那覇空港へ移動しました。そして、明けて26日は那覇空港から新千歳空港へと北上してきました。26日は日曜日だったのですが、翌日から、同行している父の仕事があるため、26日中に秋田へ帰らなければなりません。というわけで、新千歳空港から再び南進、ゴールの秋田空港を目指しました。

ここにきて寝返ります

最近になって某ジャニーズ事務所に所属する某氏が、テレビで「修行僧」であることを前面に押し出した番組が放送されたりと市民権を得つつ(?)ある、航空会社の上級会員になるために飛行機に乗りまくる修行。
修行の様子を綴ったブログも数多く存在し、その中で実際に搭乗した航路などを紹介しているものも存在するのですが、その中に、「三角飛び」なるものが存在します。

航空会社の上級会員になるためには、飛行機へ搭乗するたびに、マイルとは別に付与されるポイントを一定数以上稼ぐことが必要になります。搭乗距離や購入運賃によって、そのポイントの加算率は異なるのですが、基本的に長距離の便に乗ればポイントを多く得ることができます。俗に修行僧と呼ばれる方々が、沖縄へ何度も向かうのはそのポイントを稼ぐのが目的なのですが、何度も羽田ー那覇線に乗るのは飽きが来るようです。そこで選択されるのが三角飛び。基本的には羽田ー新千歳ー那覇ー羽田と飛ぶことで異なる路線に乗れたり、往復で同じクルーの方に遭遇することを避けられたりとメリットが多いのだそうです。

私は今回、その三角飛びじみた行程を組んでいたわけですが、一般の修行僧の方とは大きく異なることがあります。基本的に(例外もありますが)、多くの修行僧の方は、ANAかJALの1社で修行をまとめてするものですから、全区間同じ航空会社を利用すると思います。しかし、私はここまでANAで移動してきましたが、ここからはJALに寝返ります

ANA便ですと時間が合わなかったり、と言いますか、それが理由のほぼ全てなのですが、那覇ー新千歳線のANA1694便からその日のうちに接続できるのが、このJAL2827便だけだったのです。厳密に言えば、羽田経由で秋田へ向かうことで全区間ANA便で揃えることも可能ではありましたが、それでは汚い三角飛びになってしまうので止めました。

JAL

長々と続いた前置きが終わりまして、ここから本題に入ります。

ANAカード保有者は割引適応のANAFESTAでお土産を買いこみ、保安検査場へ向かいました。2018年に入ってから、新千歳空港発の搭乗記で「保安検査場の一般レーンは混みまくるので使ってられねえよ」という旨の発言を繰り返してきましたが(※絶賛旧ブログからのお引越し中ですが、記事が出揃うまでしばしお待ちください)、JALマイレージバンクにおいて、私はかろうじて平会員レベルです。勿論優先レーンを利用する資格がありませんので、一般レーンの保安検査場を通過することになりました。

夏休みシーズン、日曜日、夕方と、保安検査場が混雑する要素しかないように感じられ、早めにXコンッ(「GOOD LUCK NG集」で検索してください)へ向かったのですが、予想とは裏腹に保安検査場はスムーズに通過してしまいました。早速予想外の展開からスタートしたJALの搭乗記です。

今回アサインされたのは15番搭乗口でした。新千歳空港からJAL便に乗るのは今回が初めてです。羽田空港の第1ターミナルよろしく、15番搭乗口が保安検査場からどれくらいの距離にあるのかよくわかりませんでしたが、ターミナルの中央の保安検査場からはやや歩かされましたね。

搭乗口の脇にはコンセント付きのスタンドがあったので、暫くそこで搭乗まで時間を潰すことにしました。今回の搭乗機であるE170は満席でも乗客は76名、この便は座席指定の画面を見た限りほぼ満席に近い様子でしたが、ゲートの前は空いていました。

車高が低いリージョナルジェット

J-Air E170のシートマップ。12Kはオレンジの矢印の位置。

18:44、搭乗となりました。今回の座席は12Kです。座席配列は2-2で、今回は父と横並びで座席を指定しましたので最後の方に搭乗しました。座席指定の画面で見たように機内はほぼ満席でした。(JAL 国内線 機内座席配置 参照

今回は、特に搭乗する飛行機の撮影はまだ行っていませんでしたので、ここで初めて機体番号を知ることになりました。右の主翼に大きく書かれたJA226J、こちらが機体番号、車でいうところのナンバープレートのようなものです。

この機体番号をネットで検索すると、その飛行機に関して様々情報を得ることができます。このJA226Jは2015年10月の導入と言うことで比較的新しい機体。J-AIRのE170は2009年2月から就航していますので、それを考えると「後期導入機」とも言えますね。

18:52にドアクローズ、定刻よりも1分早い18:54にプッシュバックを開始した飛行機は、機首を南に向けて一旦停止しました。ここまで押し出してくれたトーイングカーが外されると、晴れて自走開始となります。小型機から見るトーイングトラクターは、一層大きく感じるものです(笑)

新千歳空港はダラスのフォートワース国際空港を参考に設計された半円型のターミナルビルが特徴です。駐機場を照らす照明もそれに従って円形に配置されているのが分かるかと思います。

真っ暗な新千歳空港を離陸

2018/8/26 JL2827便 離陸

飛行機はその後H5、D、A10誘導路を経由して滑走路へ向かいました。離陸滑走路はA滑走路RWY01Lでした。

離陸の場面は動画で撮影しました。最近の飛行機らしく、主翼のストロボライトもLEDのそれになっていますね。

19:05、RWY01Lから離陸した飛行機は離陸後すぐに大きく右旋回、離陸してきた新千歳空港を右手に見ながら上昇を続けますが数分で雲に突入してしまいました。

やはり夜間、暗い場所の撮影は技術不足で難しいです…

しかし、新千歳空港の周辺は、空港関連の施設と、幹線道路しかないため、大体どこに何があるのかはブレブレの写真でもわかりますね。主翼先端、ウイングレットの上部に空港ターミナル、その左脇の青い光が滑走路、更にその左側、弧を描くようにして写っているのが国道36号線です。

でも上空は明るかった。

そして雲を抜けると、空の西の方はまだ若干明るいんです。離陸してきた新千歳空港は、既に夜のとばりが下りて真っ暗だったのですが、時刻はまだ19時過ぎと言うことで、西日本だとまだ日光の恩恵を受けている時間帯ですね。

「飴ちゃん」もらえます

19:12、ベルトサインが消灯しました。早速テーブルを出して飛行機に乗った何よりの証拠、安全のしおりをCAさんから頂いた飴ちゃんと一緒に写しました。飴のフレーバーはピーチと白華の2種類です。2011年より伊丹空港にベースを移し、JALグループ内でもその規模が大きくなりつつあるJ-Air、その包装紙にも商売道具のE-Jetが描かれていました。この機体はJAL SKY NEXTの機内仕様がデビューした後に導入された機体と言うことで内装もそれに準拠したものとなっています。

テーブルもリージョナル機にしては大型のものが備えつけられている気がしましたね。(ANAのQ400やJ-Airが2018年度まで運航していたCRJしか比較対象がありませんが、これら2機種と比較すると明らかに大きいものでした)

Windows XPの壁紙にありそうな光景が広がる

新千歳空港から秋田空港までは、地図を見ると分かるように南南西へ向かって飛行するため徐々に西の空が明るくなってきました。この写真だけでは朝なのか夕方なのかよくわかりませんが、とりあえずWindows XPの壁紙にありそうな光景が広がりました。

流石に西から昇るお天道様は実現しませんでしたが、伊丹空港や関西空港行きの便でしたらより幻想的な風景を目にすることができていたかもしれません。

19:26にキャプテンアナウンスが入り、数分後に降下開始、19:50前後に着陸、秋田空港の天候は曇りで24度であると伝えられました。

清潔感溢れるラバトリー

19:30過ぎにはベルトサインが点灯するとのことでしたので、機体最後方にあるラバトリーへも潜入してみました。

狭い空間に必要なものを詰め込まなければならず、スペースの有効活用が重視される航空機のラバトリーですが、ご覧の通りスッキリまとまっていたのが印象的でした。洗面台の蛇口も、見慣れたANAのボーイング機のそれとは大きく異なり、綺麗でかつ簡素化されていたのが良かったです。やはり新しいものは良いですね。

緊急時の際は…

最後方のドアも撮影しました。外の景色が見えないので、なんでも撮っておけの精神です。

赤字で書かれているのは非常時のドアの開け方についてです。下の白いハンドルを持ち上げ、ドアを押し出すと開くそうです。緊急時でも基本的にドアの操作はCAさんが行うことになっていますが、緊急時だけあって何が起こるかわかりません。京が一でも我々乗客が開けるシチュエーションになった際には、冷静に対応したいですね。

その上には英字で「FOR NORMAL OPERATION, CHECK THAT THE ESCAPE SLIDE IS DISARMED BEFORE OPENING THE DOOR」と書いてあります。そしてその下の「SLIDE INDICATION」には赤地に白文字で「ARMED」とあります。

これはノーマルオペレーション、つまり空港でドアを開ける際には、この「ARMED」が「DISARMED」に変わっていることを確認するようにということですね。この「ARMED」状態だとドアを開けるともれなく脱出用のスライドが出てきますので、大変なことになります。飛行機が出発する際にCAさん同士が業務連絡で確認しているのは、このドアモードの変更についてなのです。

降下開始~着陸

19:33には15分後に着陸と言うアナウンスがありました。体感的にも既に降下していることが分かりました。

秋田空港へは山側のRWY28から着陸するということで、一旦機首を南東に振り、更に降下して行ったのですが、航路上に激しい雨雲があり、2018年では一番の揺れに見舞われました。スポイラーを使って降下していた最中だったため、空気抵抗が増し一層揺れてしまったのかもしれません。

数分間ジェットコースターのような揺れが続いた後、飛行機は右旋回して、機首を秋田空港の方へと向けました。

秋田空港への到着経路はMAGGY EAST ARRIVALであると思われます。秋田市の北にあるMAGGYポイントから南東にあるGAKKOポイント通過、そこからはRWY28の進入経路上にあるNYUTO、KENDI、KYOWAと地名が付されたポイントを通過して秋田空港へと向かっていきます。NYUTOと言えば、仙北市田沢湖にある乳頭温泉が思い浮かばれますが、このNYUTOポイントは全く別の場所にあります(笑)

2018/8/26 JL2827便 着陸

着陸のシーンは再び動画で撮影しました。
着陸滑走路はRWY28、着陸時刻は19:48で飛行時間は43分でした。

T-4誘導路で滑走路をバケートした飛行機は2番スポットまで移動しました。

ブロックインは19:51、ブロックタイムは57分でした。新千歳空港出発時同様、隣のスポットには777が駐機しています。こうしてみると777がいかに大きいかがわかります。

777の派生型である777-300ERが装備するGE製のGE90-115Bエンジンの直径は737の胴体径に匹敵するといいますから、それよりも一回り小さいERJであれば隣の777-200が装備する、こちらもGE90より一回り小さいPW4074エンジンの直径と胴体径がほぼ等しいのではないでしょうか…

日本一周を終えて

というわけで、秋田空港のターミナル館内へと戻ってきました。秋田ー羽田ー那覇ー新千歳ー秋田と、少々いびつにはなってしまいましたが、秋田空港発着、日本一周三角飛びもこれにて終了です。

因みに今回搭乗した4便のうち、このJAL2827便が最も距離が短いにも関わらず、値段が最も高くついており、「短いから高い」というかなりパラドキシカルな状況になってしまいました…

初搭乗となったE170ですが、さすが全世界で売れているエンブラエル、E-Jetシリーズだけあってかなり快適でした。確かにここまで777、737と乗ってきてのリージョナルジェットですから、搭乗時にそれ相応の小ささを感じざるは得ませんでしたが、それでも1時間弱のフライトであれば、窮屈さを感じる前にフライトが終わってしまいました。座席も革張りで座り心地がよく、個人的にはよく乗るANAのダッシュ8よりも良かったですね(笑)

これにて、私はJ-Airが運航した歴代のジェット機全てに搭乗を果たすことになりました。初めてJ-Airに搭乗したのが2017年の11月、それから1年経たずしてE90、E70そして今は亡きCRJの3機種をコンプリートするとは思いませんでした(笑)

この後は先ほどの777の出発を見送るべく、デッキへと向かうことにしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント

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