ANA462便 那覇ー羽田線搭乗記 はじめてのJA705A(2016年11月13日)

搭乗記2016

朝が狙い目!日曜復路便

前日の11月12日に石垣空港へ入り、翌朝すぐに那覇空港へと折り返してきました。11月13日は日曜日ということで、週末を沖縄で過ごした観光客が帰京するため飛行機も混雑します。その分運賃も高めに設定されることが多いのですが、需要が集中する午後発便と比較し空いている午前発便は運賃が安くなっています。日曜日の沖縄脱出は午前中が圧倒的におススメです。

と、日曜午前発便の運賃面でのメリットを挙げましたが、特典航空券の枠も空いていることが多いことも併記しておきます。今回は、9,000マイルを切って特典発券しました。

個人的に混雑は大嫌いですので、今回はそそくさと那覇空港を後にするようにスケジュールを組んでいました。

この時の一連のスケジュールは、

1レグ目 石垣 8:55発→那覇 9:50着 ANA1764便 Boeing 737-700

2レグ目 那覇 11:30発→羽田 13:45着 ANA462便 Boeing 777-200

と組んでいました。2016年11月ダイヤでは、1764便からの接続が可能な便として、462便の前に10:15発の994便も設定されていましたが、機種がBoeing 787だったのでパスし、1本後の462便に落ち着きました。最低乗継時間が確保されているとはいえ、タイトなスケジュールは心臓にも悪いです

弾丸沖縄から帰京します

早着した石垣発のANA1764便を降り、屋上の展望デッキで搭乗機を待ち構えていました。ANA462便に使用される飛行機は、羽田空港からANA463便としてやってきます。文明の利器により、今ではネット環境にあればどの飛行機がどこを飛んでいるかと言う情報も簡単につかむことができます

航空ファン御用達「Flightrader24」によると、463便はBoeing 777-200、JA705Aがアサインされているようでした。何事もなく乗ることができれば初めて搭乗する機体となります。

デッキで待つこと30分、事前の情報通りJA705Aがやってきました。初めて乗る機体にこれから乗れる…これだけでなんだかお腹がいっぱいですが、見ているだけでは東京へ帰ることができません、キリのいいところで撮影を切り上げ保安検査場へと向かいました。

ターミナル3階にある大きな出発便案内板を撮影して、2階の保安検査場へと降りました。下にチラリと見えているのは、JAL側のカウンター前に列をなす人々です。

冒頭で「日曜午前は比較的空いている」と書きましたが、ど閑散というわけではありません。それなりにカウンター周辺や保安検査場付近は混雑しています。特に観光客が多い那覇線は1人あたりの荷物量が多いためか、特にカウンターでの混雑が激しいようにいつも感じています。

機内に潜入します

保安検査場を通過し、33番搭乗口へ向かいました。

モニターに表示された「東京」の文字、いよいよ帰るんだなあ…としみじみ感じる人が大半を占めそうですが、前日夕方から羽田ー那覇ー石垣ー那覇と飛んでる身からすると、もはや何も感じません(笑)

改札機にある、搭乗券の二次元バーコードを読み取る部分は、シーサーで枠が作られています。

魔除けとしてきりっとした顔立ちで玄関などに置かれるシーサーですが、こちらはにこにこフェイスに口を大きく広げているのがなんだかシュールです。こんなに口を開けていると顎関節症になってしまいそうですね。

11:19、改札機を通り機内へと向かいました。那覇空港お馴染みのアングルでJA705Aを撮影し、足を進めます。

ちなみに、今回私の搭乗券に印字されていたBN(ボーディングナンバー)は342でした。340人以上の乗客がいるということで、395人乗りの787-9か405人乗りの777-200が最低でも必要なくらいに乗客がいるようです。

L2ドアから機内へ入り、席へ着きます。今回アサインしたのは16A、主翼には被らない座席としてアナウンスされていますが、777名物のクソでかいPratt & Whitney製PW4074エンジンが真横に控えています。

2時間を超えるフライトの間、左を向けばいつでも「鷲のマーク」のロゴを見ることができます。オタクにとっては特等席ですね(何の)

「沖縄」を感じる飛行機たち

定刻を3分過ぎた11:33にドアが閉まり、11:36にプッシュバック。ターミナルに背を向けるように押し出されました。

プッシュバックを終えて目に入ったJAL側のフィンガーにも複数の777が出発準備の真っ最中でした。航空路線が独占、輸送力も必要でかつ今後も伸びしろがある那覇線は、777の能力を遺憾なく発揮することができる路線の中の1つです

離陸滑走路であるRWY36へ移動中、今度は琉球エアーコミューターのDHC-8-100が見えてきました。

2017年で後継であるQ400CCにリプレースされてしまったこの機体ですが、当時はまだ現役でした。那覇空港を除いては沖縄の離島か奄美大島、与論の各空港でしか見ることができなかったこの機体、シーサーが描かれた塗装も相まって「沖縄を感じる」機体の1つでしたね。

Good Bye 那覇

滑走路末端までやってきました。地方空港であればすぐに滑走路へ入り離陸することができますが、ここは沖縄の空の玄関かつ、領空侵犯する某国の軍用機に対する最前線の基地も兼ねている混雑空港。一筋縄ではいきません。

暫くこの場所で待機した後、僚機777の着陸を待って滑走路へとline upしました。

11:49、那覇空港RWY36から離陸しました。2日を通して天候に恵まれた沖縄地方、離陸後すぐには綺麗なエメラルドグリーンの海と、遠くには座間味諸島の島々の様子を見ることができました。

沖縄と言えば夏のイメージが強くありますが、季節関係なく本州ではあまり感じることができない風景を楽しむことができますよね。

沖縄本島のすぐ西にある慶伊勢島。神山島、ナガンヌ島とクエフ島の3つから成り、いずれも無人島ながら後者2つは船で向かうことができ、レジャーなどで楽しむことができるようです。

飛行機を乗り回すのに忙しい界隈の皆さんは空から眺めるだけに終始してしまいそうですが、時間があればのんびり船旅を楽しむのも悪くないのかもしれませんね。

快適な巡航が続きます

11:59にベルトサインが消えました。ドリンクサービスが行われ、機内もバタバタする時間帯に入りますが、フライトタイムが長い路線だけあり、その様子にも心なしか余裕が感じられました。

那覇ー羽田線では、航路の殆どは太平洋上の飛行となる上、陸地から離れた場所を飛行するため、ひたすら機内オーディオとエンジン音をBGMに、海と空を眺める他ありません。

離陸から約1時間が経った12:40、コックピットからのアナウンスが入り、

・巡航高度 37,000feet

・着陸予定時刻 13:40

・到着予定時刻 13:50

・到着予定スポット 63

・目的地天候 晴れ16度

と伝えられました。所定の到着時刻は13:45ですので、いかに遅延を回復することができるのか、この後に用事が控えていないため完全に傍観者の立場でわくわくしながら羽田空港を目指しました。

元国際線機材のJA705A

ANAの777-200の中には、生え抜きの国内線仕様機と国際線仕様機から国内線仕様へと改修された機体が存在しています。今回の搭乗機、JA705Aは、中距離国際線仕様機として導入され、その後国内線仕様へと改修されています。

機内のモニターにも、国内線機材では必要がない世界地図が装備されているだけでなく、世界の主要都市の時刻も表示されている至れり尽くせりっぷり。かつて国際線機材であった名残を感じることができました。(純粋な国内線機材として導入された777-200ERにも世界地図を示すマップが装備されていた気がしますが…(笑))

帰ってきました

13:17、日本最高峰、富士山が見えてきました。離陸から約90分、いよいよ東京へ帰ってきたんだなあと実感する光景が広がります。前日の夕方に、夕日に照らされた姿を見て以来の富士山でしたが、光線の当たり具合、見る角度によってさまざまな顔を楽しませてくれるのは、何度見ても飽きがこない理由の1つかもしれません。

飽きがこないどころか、何枚撮影しても気が済まなかったようで、この時は3~4枚程度撮影していたようです。

13:22、伊豆大島の南を通過しました。

伊豆大島と言えば1986年に噴火した三原山ですよね。火山と言えば、前述の富士山や日本アルプスの山々など、いかにも「山」といった形のものが思い浮かばれますが、この三原山は平べったい形をしています。ハワイのキラウエア火山と同様、楯状火山に分類されていたようですが、近年それが富士山と同じ成層火山に変更されたようです。知識の定期的なアップデートも大切ですね

大島を通過すると東京はもう目と鼻の先です。というか大島自体は東京都の所属ですので、実質到着したと言っても過言ではありません。(過言です)

この日の羽田空港は北風運用。着陸滑走路はRWY34Lです。

着陸するためには千葉県木更津上空まで向かう必要があるため、一旦東京都上空からはおさらばし、房総半島上空へと入りました。遠目には浦賀水道を挟んで対岸にある三浦半島も見えています。この風景が意外と好きだったりします。

房総半島を一気に横断し、千葉県君津市、富津市の工場群を左手に見ながら東京湾上空へと出ました。

手前は日本製鉄の製鉄所、奥の埋立地にはJERAの富津火力発電所が見えています。東京湾岸エリア一帯は、京浜工業地帯や京葉工業地域と呼ばれ、日本の工業を支えています。規模としては、トヨタ自動車のお膝元である中京工業地帯には及ばないようですが、上空から見る工場の迫力は何度見てもぞくぞくします

それから3分、東京湾を横断して神奈川県川崎市浮島の様子を見える頃になるともう着陸です。

写真下部に見えているのは、東京湾アクアラインの浮島換気所。従来は四角錘の形をしていたのですが、羽田空港のD滑走路の制限表面に引っかかったようで、その一部が削り取られてしまったようです。

羽田空港に帰ってきました

13:41、RWY34Lに着陸しました。飛行時間は1時間52分でした。前日の16時過ぎに離陸して約22時間ぶりの羽田空港、弾丸トラベルのお供に飛行機は欠かせません!

無事にかんっっっっっぺきな着陸を決めた我が777はA8誘導路で滑走路をバケート。第2ターミナルへと向かいました。

J誘導路を通過中、エンジンの外された787の姿が目に入りました。

2011年の就航以来、この時点ですでに5年の運用実績があった787ですが、バッテリートラブルに始まり、搭載エンジンの不具合が続くなど、「安定」とは言い難い年月を過ごす結果となっていました。

どのような飛行機にも初期トラブルはつきものですが、トラブルに見舞われまくっていることが、787がいつまでも若々しく感じられる1つの理由かもしれません。皮肉ではないです(笑)

13:48、第2ターミナルは63番スポットに到着しました。ブロックタイムは2時間12分、飛行中のアナウンスでは、13:50の到着予定と言われていましたので、2分巻き返すことができたようです。

搭乗時同様、L2ドアから降機、到着コンコースへと入りました。

羽田空港で一番心が落ち着く場所、到着ロビーに戻ってきました。

これにてJA705Aへの初搭乗、無事完遂です。この時点で未搭乗のANAの777-200は、JA702A、703A、704A、706A、708A、709A、710A、711A、712A、715A、716A、717A、743Aの13機でした。完全制覇を果たすにはまだまだ先が長そうです…

最後に

今回は、初めてJA705Aに搭乗した時の思い出を振り返りました。国内線仕様の777ということで、特段他の機体と何かが変わるわけではありませんが、「まだ乗ったことがなかった登録記号の飛行機に乗っている」という意識を持つだけでもだいぶ新鮮さを感じることができた記憶があります。

JA705Aへの搭乗は、今回が最初で最後ではありません。今後も思い出を振り返ってきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント

  1. […] 2016年の11月は、JA705Aに2回搭乗。777-200への搭乗という括りでは2回連続で搭乗することになりました。(前回は11月13日のANA462便 那覇ー羽田線) […]

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