え?引退ですか??
スーパードルフィンこと737-500のラストフライトから2日経った6月16日、ANAから1機の飛行機が引退、アメリカ・アンカレッジへと旅立っていきました。
その飛行機とは…
Boeing 777-281、JA706Aです。
今年度、ANAから777-200が引退するという予定はなかったのですが、(6月17日追記 1機だけありました)このような情勢ですので急遽引退となってしまったのかもしれません。ANAの777としては、9機目の引退…もう9機目ですか!?!?もうすぐ大台の2桁に乗ってしまうではないですか!!
時の流れだけでなく、よく分からない感染症の存在さえも憎い今日この頃です。
JA706Aは、1998年5月21日、ANAの777-200の12号機として導入されました。当初の活躍の場は、近距離~中距離の国際線、今でいうところの787-8/-9の中距離仕様機のような活躍をしていました。
その後完全な国内線仕様機として機内が改修され、最後はお馴染み405席仕様(プレミアムクラス21席、普通席384席)に落ち着き、活躍していました。
コロナ禍により世界各国の航空会社が影響を受けています。破綻した航空会社があるのは勿論、アメリカのデルタ航空では、保有している18機の777の引退を決定しています。日本国内でも、経年化した飛行機の早期引退の可能性がありそうだ…と予想はしていましたが、いざ現実のものとなるといささか、いやかなり寂しい気分になりますね。
JA706Aについては、フライトレーダーによると、3月までは元気に活躍していた記録が残っていましたが、4月以降、ほとんど運航された形跡はありませんでした。5月27日に羽田ー新千歳線を1往復(ANA73-78便)したのが、最後の営業運航だったようで、最後は寂しい終わり方になってしまったようです。
色んな空港で遭遇しました
ANAの777と言えば、羽田空港では腐るほど見ることができますよね。JA706Aも何度撮影したか分からないほどです。逆に印象が残らないほど、その存在が当たり前であったと言えます。
伊丹空港でも1回遭遇していました。2016年9月のショットです。ANAの777の引退が始まったのが、この2016年でした。それから4年、9機の777が引退するということになっているわけですが、この引退ペースは早いとみるか、遅いとみるか…私としてはやや早いと感じるところです。
この他にも、那覇空港や石垣空港で遭遇していた他、合計で3回、搭乗の機会を得ていました。
秋田空港でもよく見たJA706A
私が個人的に馴染みのあると感じているJA706Aですが、秋田空港でも何度か遭遇しています。
2014年10月12日、羽田発秋田行きの最終便である、ANA409便に機材変更でアサインされたJA706A。事前に予告されていた機材変更でしたので、わざわざ夜中に空港へ出向いて撮影しました。同業者の方も何名かいらっしゃっていたように思います。
地方空港に夜間駐機する便は、乗員繰りの都合上、あまり機材変更の対象とはならない印象がありますが、その「たまたま」を引き当てたのがJA706A、もう運命を感じざるにはいられません。この当時は機齢が16年でしたので、引退のいの字もありませんでした。
続いて2017年3月1日、羽田行きANA404便として離陸するJA706Aです。この日は、突発的な機材変更での飛来だったように記憶していますが、都合がついたので空港へ特攻しました。
JA706Aに限らず、雪と絡む777の写真は撮影できる空港が限られてくると思いますが、秋田空港でその貴重なショットを抑えられたのはよかったですね。猛吹雪の中力強く離陸するシーンも良いですが、撮っている方としては晴れている方が楽でいいです。
最後は2019年8月31日、毎年恒例となっている全国花火競技大会「大曲の花火」特需に合わせ、ANA403便としてやって来た時のショットです。この時は、貴重となりつつあるWi-Fiがついていない「ただの」777-200が2便続けてやって来ており、JA706Aはその2便目でした。この後折り返しANA406便に乗って羽田空港へ向かったのですが、経年機でも777は777、とても快適なフライトでしたね。
結果として、秋田空港でJA706Aに遭遇したのはこれが最後となってしまいました。記録を取っている限りでは、秋田空港での遭遇回数は3回。これはANAの777の中では2位タイの記録です。
おつかれさまでした
アンカレッジ経由サンバーナーディーノへ引退のフェリーフライトを無事に終えたJA706A、最後まで無事に運航を終了できたことは何がともあれ良かったです。どんな飛行機でもいつか引退の時がやってきます。生まれ故郷で翼を休めてほしいです。おつかれさまでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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