ここまで来た機材小型化の波
本日17時頃、ふとTwitterを除いていると、「ANAの羽田ー名古屋、秋田、高知線にQ400が入っている」という投稿を複数確認しました。
おおん???Q400ぅぅぅ???
外にいたのですが、発狂して危うく警察官のお世話になってしまうところでした。突然このような機材繰りをかましてくるなんて、流石天下のファイブスターエアラインはやることが違いますね。
さて、今回は一体どのような路線にQ400が投入されることになっているのか、6月1日に日付を固定して、羽田空港発着のANA路線を全て検索してみました。
① 羽田ー名古屋(中部)線
おそらく機材の送り込みとして使用されるであろう羽田ー中部線。6月1日は確かにQ400での運航予定となっていましたが、1日か2日おきに737-800も投入される予定のようです。
羽田線では737のイメージが強い一方、東京ー名古屋線という括りで捉えると、成田線には長らくFokker-50や現在もQ400が時刻表上ではアサインされているため、レア感は薄いように感じます。
② 羽田ー秋田線
誰もが認める空前絶後の超絶怒涛の30万大都会、秋田線へは、6月2日を除き、6月15日まで1往復Q400が投入されます。まさかまさか、羽田ー秋田線にQ400が投入されることになるとは、1年前、いや、半年前の自分に言ったら笑い飛ばされるどころか卵をぶん投げられそうな気さえしますが、これが現実のようです。
秋田空港は、1981年に現在の場所へ移転し、ジェット化されました。羽田ー秋田線は現空港への移転をもって、完全ジェット化を果たしたため、プロペラ機の投入はその時以来、実に約40年ぶりのこととなりそうです。
6月のANA羽田―秋田線、1日2往復のうち1往復がQ400、もう1往復がA320neoという布陣となりますが、実にシュールですね。笑えてきます。
③ 羽田ー萩・石見線
羽田ー萩・石見線にもしれーっとQ400がアサインされていました。こちらも今日現在では6月15日までのアサインが予定されています。羽田線が737やA320シリーズで運航されているイメージの強い萩・石見空港ですが、毎年夏に伊丹線の夏季臨時増便がQ400によって運航されています。その甲斐あってか、今回もQ400の就航先にアサインされたと考えるのが妥当でしょう。
今回の羽田発着Q400路線では、最もブロックタイムが長い路線となる羽田ー萩・石見線。往路の所要時間は1時間55分だそうです。ジェット機で運航される場合は、1時間35分ですから、その差は20分です。短距離路線では、ジェット機との所要時間の差が小さく、経済性に優れた機種と言われるQ400ですが、区間マイルが500マイル近い路線ともなると、ジェット機との差が開いてしまいますね。
因みに、ANAのQ400就航路線で、最も距離が長いのは、福岡ー新潟線の572マイル。よく飛ばそうと思いますね()
④ 羽田ー高知線
最後は、羽田ー高知線。基本的に1日2往復がQ400で運航されるようです。こちらもQ400がよく就航する空港ということでアサインされたに違いありません。高知空港程の規模がある地方空港で、ANAの羽田線にQ400が1日2往復で終わる日が来るというのは、コロナ禍収束以降おそらくはないと考えられるため、これは記録するに値するスクリーンショットかもしれません。
というわけで、ここまで羽田空港発着のQ400投入路線を見てきましたが、やはりすべてに共通するのは、「Q400が就航している実績がある空港」ということです。(当たり前)この法則に気が付いたため、もしかしたら九州路線にもQ400が入っているのか??と期待していたのですが、あいにく九州路線への投入はなされていないようでした。
一番撮影したいシーンは?
やはり何と言っても今回最も注目すべき点は、「羽田空港発着路線でQ400が運航されている」ということであり、それに合わせ、最も抑えておきたい撮影シーンも、羽田空港から離発着するQ400のシーンと言うことになりそうです。目的地空港からすると、Q400は日常的に目にすることができる飛行機(萩・石見空港は除く)ですので、どこから来たQ400であろうが、撮ってしまえば一緒ですからね。
羽田空港にとっても、2014年に羽田ー三宅島線からANAが撤退して以降、久々のプロペラ機で運航する定期便ということで、現場の皆さんも気合が入っているに違いありません。
我が秋田空港にも羽田線の機材としてやって来ることになっているQ400。撮りに行くかと聞かれると、答えはNOですね。電車のように機体側面に行き先表示が出ていれば話は別ですが、秋田空港にとって常連中の常連の飛行機ですので、そこまでしなくてもいいのかな、と言うところ。私はA320neoをしっかり捕獲することができるよう精進したいです。
最後に
さて、今回のピンチヒッターQ400ですが、私は全く予想していませんでした。
JALがANAのQ400と実質的なライバルにあたるE190を羽田空港発着の地方路線だけでなく、羽田ー伊丹線にも投入してきたときには、JALの本気を感じました。しかし、流石に羽田空港発着路線で、Q400はないだろうと勝手に判断していたのかもしれません。こんなにも唐突にQ400運航便が設定されるとは思ってもみませんでした。一方、コロナ禍サバイバーになるための効率的な運航のためなら、これまで通りの型にはまった思考から脱却し、Q400を羽田線に投入するということに象徴されるような、思い切った経営判断が求められるということを感じました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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