またまた搭乗!ANAの国際線機材78M「プレミアムクラス」その2(ANA257便 羽田ー福岡線搭乗記)

搭乗記2021

また発券してしまいました

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flight.No ANA257 ship Boeing 787-8 registration JA802A seat 4K

STD 14:20 ATD 14:26 take off time 14:36 departure spot 64 take off RWY34R

STA 16:15 ATA 16:16 landing time 16:12 arrival spot 8 landing RWY34

2021年11月27日、土曜日。

朝に秋田空港から羽田空港へやってきて、都内某所で用事を済ませ、時刻は13:00。暇を持て余してANAの予約画面を漁っていると、福岡行きの78M運航便に空席を発見したのもつかの間、気づいたら発券していました

発券すると後は体が勝手に動いてくれます。自動チェックイン機で紙の搭乗券を出し、保安検査場を通過し、青汁サーバーを経由してラウンジの一画に陣取ります。

少し話が脱線してしまいますが、最近ANAラウンジで感じていた違和感の原因が分かりました。

「室内のBGMが辻井伸行さんのピアノから変更されていた」

これに尽きます。ラウンジの雰囲気に合っていましたよね。ピアノ。一時的な変更なのか、今後も現行BGMで行くのか、気になるところです。

今回搭乗するのは、14:20発のANA257便。羽田から福岡までの所要時間は約2時間、午後のどうしようもない時間潰しには最適なフライトです。

原点に戻ってきました

出発20分前には早くも搭乗開始のアナウンスが流れ、ボーディングブリッジを渡って飛行機へと向かいます。搭乗機は、Boeing 787-8 (JA802A)でした。78Mとして国内線を飛ぶ中距離国際線仕様の787は、15機以上。適当に乗っていても、搭乗経験のある機体に当たる確率の方が圧倒的に低いのですが、このJA802A、私が初めて乗った787なのですまさに原点回帰です

忘れもしない2012年4月、まだデビュー間もない787を見物するため羽田ー広島を往復した時に往路で搭乗したJA802A。このような形でまた乗ることになるとは思いませんでしたが、お互い9年前からあまり成長していない気がします(おい)

今回の座席は4K。Aコンパートメントの最後尾です。

前回はこの1列後ろ、5Kだったのですが、ドアやラバトリーを隔てているため景色の見え方は全然違います。とりわけエンジンに遮られる視界は圧倒的に少ないです。78Mのプレミアムクラスで景色も楽しむのであれば、1~4列目のアサインをお勧めします

言うまでもなく前後の座席間隔がエコノミ―クラスと比較すると広いビジネスクラス。シートピッチは59インチです。パーソナルモニターとの距離も広いため、目に優しいのもポイントが高いです

モニターとの距離があると、操作がしづらいのでは??という心配もご無用です。

コントローラーが太ももの脇の位置にしっかりスタンバイ。しっかりボタンを押し込んでクリックしないと反応しないため、軽く触れることで意図しない操作に繋がることも殆どありません!

Heading to Fukuoka

14:26、トーイングトラクターに押されてスポットを後にします。丁度ANAの尾翼たちが綺麗に並んでいたので1枚撮っておきました。

コロナ禍になって以降、ターミナル正面の59番~65番スポットにも737、A321やA320といった小型機が入るようになったため、上の写真のように787や767で占められているのを見るのがかえって新鮮でした。これに777がいれば最高なのですが、、、

出発準備を整えて滑走路へと向かいます。C誘導路を移動していたので、あれっと思っていると、

そのまま左折して、C5誘導路からRWY34Rに入ってしまいました。

秋田へ向かうのは勿論、ここ最近北海道へ行くことが続いたので、D滑走路からの離陸を期待していたのですが、見事にフラれてしまいました…

14:36、787らしいまったりした離陸で羽田空港を後にしました。この後は東京湾岸エリア上空で高度を稼ぎ、西に進路をとることになります。

AIS JAPANより一部加筆(赤いルートが実際の飛行ルート)

出発方式はRITLA DEPARTURE。このチャートに従順に飛ぶ場合は、PLUTO、KAIJI、INTELと経由していくことになりますが、早い段階でRITLAまでの直行指示が出たようで、

都心上空を突っ切る形で飛行することになりました。

丸の内や新宿の上空を中央線と同じ要領で通過し、ひたすら西を目指します。眼下に広がる東京の街並みをフカフカのビジネスクラスシートに身を委ねながら眺める。毎度毎度のことですが、入場料を払ってまで東京タワーやスカイツリーに登らなくてもいいのではないか、と思ってしまいます。

軽食がサーブされます

米軍の横田基地が見えてきた14:46にベルトサインが消えました。離陸から10分、まだまだ上昇を続ける我が787ですが、機内ではCAさんがバタバタとサービスの準備に取り掛かります。

13:30から16:59までに出発する便のプレミアムクラスでは、軽食がサーブされます。

質より量派の私にとっては、食事提供便でプレミアムクラスを利用したいところではありますが、軽食提供便でも幹線のプレミアムクラスは、陶器で料理がサーブされるのが高評価。JALのファーストクラスをしっかり意識していることがよく分かります。つくづく競合他社の大切さがわかります

軽食はさっさと食べ終わってしまったので、お酒を貰いにバーコーナーへやってきました、が…

もちろんお酒はありませんでした。

雰囲気だけは何となくそれっぽいのですが、なんだかちょっと寂しいですよね。国際線ですと、「ご自由にお飲みください」とセルフサービスでdrinkし放題なのですが、モノが無いことには始まりません。

取り敢えず最も国際線機材を感じられるであろう場所を写真に収めて、席へ戻ることにしました。

自席からは快調に回り続けるエンジンの様子が見放題です。

ANAでは、787のエンジンに英・ロールスロイス製のTrent1000を採用しています。(と言いたいところなのですが、2021年12月より、米・ゼネラルエレクトリック製のGEnxを搭載した787も就航しました)

ANAにとっては、1974年から1995年まで活躍したLockheed L-1011 Tristar以来のロールスロイス製エンジン装備機となった787。9年前にこのJA802Aに初めて乗った時も、エンジンに描かれたロールスロイスのロゴマークを機内から見て、新鮮な気持ちになったのを思い出しました

あっという間にフライト終盤

所々軽い揺れはあったものの、快適なシートに身を任せ、デスクワークやらモニター越しに動画コンテンツの視聴に勤しんでいると、気づいたら山口県上空までやってきていました。

時がたつのも忘れるとはまさにこのこと。ここまで機窓からの景色を殆どカメラに収めていないのを思い出し、たまたま見えてきた山口県は長門市とその沖合にある青海(おおみ)島の様子を写しておきました。

久々の福岡の街並み

山口県上空から一旦日本海上空に出た我が787。ところどころ雲につかまりながらも順調に高度を下げていきました。

Flightradarより。搭乗便の福岡空港周辺での飛行航路。

Flightradarによると、福岡空港の運用は北風運用。天候も良いため、福岡市内上空を低い高度で通過して着陸する「ビジュアル34」を行っていることが分かりました。街のど真ん中にあるためアクセス良好な空港として知られる福岡空港。着陸前にダイナミックな光景が広がるのは言うまでもありません

今回も福岡のランドマークを様々見物することができました。

福岡タワー(空港じゃないですよw)高さは234mだそうです。

福岡PayPayドーム。福岡ソフトバンクホークスの本拠地です。球場に限らず最近はこの手の施設で軒並みネーミングライツが採用されています。個人的には、「ヤフオクドーム」という呼び方が一番しっくりきます。どうでもいいですね。

大濠公園。沖縄の大野山公園に並んで、フライトの合間に日向ぼっこしに行きたい公園リストに入っています。一周2kmのジョギングコースが魅力的です。(ただ走りたいだけ)

ビジュアル34の一番の魅力は、着陸間際の大きな旋回大都会福岡の上空100~200mを高度を下げつつ飛行します

旋回の内側、つまり反対側の窓側席からの方が街の様子が良く見え、眺めが良いはずです。福岡へいらっしゃる際、「ビジュアル34をやっている」という事前情報をゲットしましたら、A側の窓側席への変更をお勧めします。

78Mのフライト完遂

16:12、福岡空港RWY34に着陸しました。飛行時間は1時間36分でした。この後E5誘導路で滑走路をバケート。スポットへ移動しました。(以下参照)

AIS JAPANより(一部加筆)

福岡空港のRWY34に着陸すると、短い地上走行ですぐにターミナル前へやって来ることができます。今回も着陸からスポット到着まではわずか4分。規模が大きい割にはコンパクトにまとまっているのが福岡空港の魅力です。

と言うわけで8番スポットへ到着。

前回福岡を訪れたのは、2018年のことでした。当時から様々改修工事が行われていた福岡空港ですが、私が来ない間にすっかりターミナルの工事は終了したようで、ご覧の通り、これまでの福岡空港とは異なる様子が伺えます。ターミナル屋上からこちらを見ている方の表情までしっかり見ることができたのには驚いてしまいました(笑)

最後に快適なCRADLEシートの姿を写真に収めて機内を後にしました。2010年の登場以来、10年以上に渡りANAの中距離国際線を牽引してきたこの座席。その年月を感じさせない快適さは未だ健在です。

最後に

2レグ続けて、満席のプレミアムクラスで乗ることになった78M。満席であっても快適さを欠かさないのが、普通の国内線機材とは一線を画す飛行機であることを感じました

こちらの78Mですが、言うまでもなく2クラス仕様機です。プレミアムクラスがあるということは、普通席を忘れてはいけません。次回は、普通席に乗ってみたい。新しい福岡空港の展望デッキで間近に787の姿を見ながら、この思いを強めていったのでした。

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