満を持して搭乗!ANAの国際線機材78M「プレミアムクラス」その1(ANA82便  新千歳ー羽田線搭乗記)

搭乗記2021

ご覧いただきありがとうございます

昨年12月に当ブログにアップしたこちらの記事。

おかげさまで、当ブログの記事の中で、最も多くのアクセス数をいただいております。いつもご覧いただきありがとうございます。この場をお借りして御礼申し上げます。

上記の記事をご覧いただけるとお分かりいただける通り、ANAの所有する787について淡々と書き連ねただけ、そして、「42席のビジネスをまるっとプレミアムクラスとして売り出す『78M』というのが出たぞ!」と紹介しているだけという低コストな内容となっています。もちろん、実機への搭乗を参考に…というものではありません。

現場第一主義を謳っている当ブログ(いつから?)、このまま自分の足を介さずにいるわけにはいきません。満を持して78M、搭乗記です。

flight data>
flight.No ANA82 ship Boeing 787-8 registration JA815A seat 5K

STD 20:30 ATD 20:51 take off time 21:04 departure spot 9 take off RWY19R

STA 22:10 ATA 22:41 landing time 22:41 arrival spot 52 landing RWY23

新千歳空港からスタート

今回78Mにお世話になるのは、大幹線の新千歳ー羽田線です。昨年、国内線でデビューを果たした当初は、幹線、ローカル線問わず様々な路線に就航していた78Mですが、42席のプレミアムクラスを捌くことができなければ宝の持ち腐れ。現在は、幹線や羽田ー石垣、宮古線といったプレミアムクラスの需要が高い路線を中心に投入されています。

というわけで、今回は有り余っていたアップグレードポイントを消化して、プレミアムクラスを抑えているわけですが、機内食の前に、ターミナル3階の弟子屈ラーメンで軽く腹ごしらえです。

出発までまだ時間があったので、フードコートの前で飛行機を眺めながら時間を潰しました。

目の前のスポットにはちょうど78Mが駐機中。写真のJA803Aは、2012年8月導入のANAの787の中では12号機。801A、802Aと順番に納機されてきたANAの787ですが、早くも803Aから順番が崩れるということになっています。

出発便案内にも「78M」

出発まではまだまだ時間がありますが、完全に暇を持て余してしまったため、制限エリアへ入ることにしました。一般のカウンターの隣にあるプレミアムチェックイン。優先保安検査場へ直結しているため、繁忙期でも混雑知らずです!(とはちょっと言い過ぎですかね笑)

毎度ご紹介のとおり、優先カウンターに掲げられた出発便の一覧には、機種を表す表示も出ています。

今回搭乗するANA82便のところにもしっかり「78M」の表示。11月の行楽シーズン、本来であれば777が大活躍するところですが、現在は地上待機を余儀なくされているため、その穴を埋めるべく787が大活躍を見せています。

待ち時間なく保安検査をやり過ごし、出発まであと2時間半。ラウンジで飲み物をすすって時間が過ぎるのを待ちました。この日は朝から3レグをこなし、次が4レグ目。ただ乗っているだけではありますが、意外と体力が持っていかれるのがヒコーキ移動です。リアルゴールドの成分が体全体に活力を与えてくれました。

時間が近づいてきたので、搭乗口の前に移動しました。毎度お馴染み9番搭乗口からの出発。

「本日はほぼ満席です!」というアナウンスが流れていた搭乗口前。しかしながら、787とは言えども国際線仕様であるため、満席でも国内線仕様の767より乗客が少なく、そこまで混雑している様子は感じられませんでした。

満席の777の時と比較すると幾分寂しささえも感じてしまいました…

いざ搭乗

搭乗開始のアナウンスが流れ、いよいよ機内へ入ります。今回の搭乗機は、Boeing 787-8(JA815A)です。ANAの787には、様々な機内仕様の機体が存在していますが、登録番号はそれらに関係なく付番されています。完全に1対1対応で覚えていくしかないのが大変なところです。もちろんこのJA815Aは中距離国際線仕様。文句なしの78Mです。

ANAホームページより引用(78Mシートマップ)、一部加筆

機内へ入り自席へ向かいます。今回アサインしたのは、前が壁となっている、いわゆる「バルクヘッド席」の5Kです。

前日までそこそこ空席が目立っていたこの便のプレミアムクラスですが、あれよあれよという間に席が埋まりだし、最終的には42席全てが埋まるという結果となりました。恐るべし大幹線、新千歳ー羽田線です。もちろん私の1つ隣にも、既に他の方がいらっしゃっていました。

説明の必要はもはやありませんが、78Mのプレミアムクラスは、ビジネスクラスシート「ANA Business CRADLE」です。この787の他にも、国際線仕様の767-300ER、国内線仕様の787-8の一部機材にも搭載されています。

78Mでのフライト 幕開け

エセ4連休最終日ということで、前便からの遅れを引きずる形での運航となったこの日の82便。定刻10分遅れの20:40に出発時刻が再設定されていましたが、それでも時間に余裕はなかったようで、ドアが閉まったのは、20:48。プッシュバックは20:52をマークしました。

グラウンドスタッフさん、整備士さんのお見送りを受けて滑走路へ向けて移動します。21時近くの時間帯となると、新千歳空港は羽田線の出発ラッシュです。JALのA350に続いて滑走路へ移動していきます。

2021/11/23 ANA82 New Chitose takeoff

21:04、RWY19Rから離陸しました。エンジンのほぼ真横の席ではありましたが、ほとんど煩さを感じないのが、最新鋭機らしさといえるかもしれません。この11月で就航から10年を迎えたANAの787ですが、「10年目の飛行機」を感じさせない若々しさがありますよね。なお、動画の撮影は映り込みの回避に難ありでした(笑)

さらば北海道 そしてお食事タイム

新千歳空港を南に向かって離陸したため、東京へ向かってあとはひたすら南下するのみです。まずは青森県の北東、太平洋上に設定された、TOBBYポイントへ向けて飛んでいきます。

離陸後数分で、毎度おなじの苫小牧市の街並みが見えてきました。海岸線が綺麗に整った様子は何度見ても飽きることがありません。海沿いの工業夜景も苫小牧らしさを感じられますね。

21:13、離陸後9分でベルトサインが消えました。いよいよお待ちかねのお食事タイムです。このために千歳で海鮮丼を食べるのを我慢しました

CAさんが、「お食事をご用意いたしますので、テーブルのご用意をお願いします」とプレミアムクラス区画を回るわけですが、国内線仕様の787-8の約3倍の座席数があるため、単純計算でその3倍の労力がかかることになります。ちょっと大変そうですよね(笑)

そうこうしているうちにミールがサーブされました。ミールと呼ぶのも申し訳ないクオリティーが確保されているのが、幹線のプレミアムクラス。ここは丁寧に「お食事」と呼ばせていただきます

東京は赤坂にある「乃木坂 しん」監修のこのお食事、メニューはこちらのラインナップ。

お味噌汁はもちろん、サンマと御飯がほっかほかで提供されます。このほっかほかは幹線限定。2017年秋以降、大きくサービスが改定されてから幹線のプレミアムクラスに搭乗する機会がなかったため、うめえうめえと言いながらさっさと食べ終わってしまいました。やはりご飯はホッカホカに限ります

それにしても、ビジネスクラスシートにこのお食事はよく似合います。本当に国際線に搭乗している気分になりそうです。国際線機材のビジネスクラスシートで、国際線さながらの食事を採る。これができるだけでも78Mに乗る価値というものがあるのではないでしょうか

国際線のビジネスクラス同様、プレミアムクラスでもアルコール類は無料で提供されます。プレミアムクラスでもミネラルウォーターをオーダーする私も、「映え」を狙ってスパークリングワインをオーダーしました。ワインについては全く明るくないのですが、良かったです。(語彙力)

ANAの上級クラスらしいテーブルに、冷えたグラスとスパークリングワイン。これが78Mプレミアムクラスの正解です。(当社調べ)

機内設備が抜かりなければ、CAさんのサービスにも抜かりがありません。テーブルが空くや否や、次の飲み物のオーダーを取っていただきました。トマトジュースです。なんだかこれじゃあラウンジと変わりませんね。失礼しました

以前、石垣ー那覇線でプレミアムクラスに搭乗した際、熱いトマトスープを冷たいトマトジュースで流し込むというプレイを敢行したのを思い出しました

ラバトリーも国際線仕様

デビュー当初の787と言えば、ラバトリーも注目の的でした。有名どころだと窓が付いているというものがありますが…

こちら。ウォシュレットです。787は、地上と上空の心理的な差を縮めた飛行機と言っても過言ではありません。

なお、777ではファースト、ビジネスクラス区画のラバトリーにのみ装備されているウォシュレットですが、787ですとエコノミークラスの区画にも設置されています。機内の格差是正につながり、素晴らしいと思いますよ!

フライトも終盤に近付いてきました

もりもり食事を摂取し、飲み物を飲み、ウォシュレット見学をし、自慢の電動リクライニングシートでうとうとしていると、飛行機はあっという間に関東上空へと差し掛かりました。

このモニターは、壁に据え付けられたものですが、もちろん各座席にもパーソナルモニターが設置されています。バルクヘッド席では、アームレストの下から取り出す方式。今回は使わずに終わってしまいました…

途中、筑波山の近く、ウェイポイントでいうところのGODIN付近でやや軽めの揺れが入りましたが、「ゆりかご」という意味のあるCRADLEシートに身を包まれていると、心地よさ以外の何物でもありません。

ANA82 Boeing 787-8 landing @Tokyo Intl Airport

羽田空港は南風運用を行っているようで、千葉県上空をくねくねと旋回しながらD滑走路はRWY23を目指していきました。着陸は22:41、飛行時間は1時間37分でした。途中仙台上空で、他の飛行機との間隔を確保するためくねくね飛行したため、やや時間がかかってしまったようです。

降りるのがツラい…

22:41、なんだかんだで30分遅れてしまいましたが、羽田空港へ到着。お隣の51番スポットにはソラシドエアの737が羽を休めています。コロナ禍で様々変化がありましたが、51番スポットとソラシドエアの強固な結びつきは相変わらずのようですね

ブロックタイム1時間50分の所謂プチ贅沢、正直もっと乗っていたい気分ではあるのですが、後ろ髪をひかれる思いで機内を後にしました。

到着ロビーへ出ると、全国各地からの便が軒並み遅れていること様子が伺えました。遅れに加えて、混雑するであろう4連休の最終日。せめて機内ではまったりしたい、そんな希望を叶える場所、それが78Mのプレミアムクラスだと感じたフライトでした

最後に

これまでも、国内線への応援として、国際線仕様の787-8が国内線に投入されることがありましたが、ビジネスクラス区画は普通席扱いでした。78Mでは、それがプレミアムクラス扱いとなり、「座席もサービスも国際線並み」な状態が完成しました

国際線の需要が損なわれている今、ANA、JAL問わず国際線機材の国内線投入が続いていますが、最も国際線を感じられるのが78Mのプレミアムクラスです。幹線で昼食、夕食の出る便を狙って乗るのを心から()おススメしたいと思います。

コメント

  1. […] 満を持して搭乗!ANAの国際線機材78M「プレミアムクラス」その1(ANA82便  … […]

  2. […] 満を持して搭乗!ANAの国際線機材78M「プレミアムクラス」その1(ANA82便  … […]

タイトルとURLをコピーしました