新千歳空港撮影記 新千歳でガチの雪を見た(2018年1月26日)

新千歳空港

新千歳 冬のデッキは 開いてない

飛行機で日本一周をしようと、まずはANAの始発便で羽田空港から新千歳空港へやってきました。新千歳で3時間ほどの乗り継ぎ時間を確保していたので、しばらく飛行機の撮影をして時間を潰すことにしました。

この5日前にここを訪れた際には晴れ渡っていたのですが、今回は見渡す限りの大雪、時折殆ど視界が無い状態となる悪天候の中での撮影となりました。雪の中での撮影は、体だけでなくマシンへの影響も考えなければなりません。手がかじかむとシャッターを押すことができませんし、寒さでカメラのバッテリーも減ってしまいますからね。

と、この時期ならではの撮影の心得を書き連ねたわけですが、今回の撮影には全く関係ありません。

新千歳空港のデッキは、4月まで冬季休業なのです

外で撮影しているわけではなく、例によってターミナル3Fのフードコートから撮影しているので、寒さとは全くの無縁でした。

Thai Airways International TG670 from Bangkok BKK Boeing 747-4D7 HS-TGG

撮影を始めて早速やってきたのは、バンコクからのタイ国際航空。スキーをはじめとした冬ならではの旺盛な需要に応えるため、747で運航されていました。エンジンの排気で大量の雪が巻き上げられているのが印象的です。

バンコクと言えば言わずと知れた、赤道に近い東南アジアに位置しています。北海道との気温差は、それこそ命に関わりそうなレベルだと思うのですが、防寒対策はしっかりされているのか、気になるところです。

All Nippon Airways NH50 to Tokyo HND Boeing 777-281ER JA708A

7:30発、ANA羽田行きの始発便であるANA50便が離陸していきました。羽田発便は6時台前半に始発便が設定されていますが、新千歳発はだいぶゆったりしています。

8:00頃は常時吹雪いているという状態でもなく、時折小康状態になっていました。そんなタイミングで離陸していただけると、オートフォーカスもしっかり機能してくれるので撮影する方はラクチンですね(笑)

Air Do HD11 from Tokyo HND Boeing 767-381 JA602A

ターミナルから素人目に見る限りでは、かなり視界が悪いように見えていましたが、なんだかんだで着陸機は続々とやってきていました。

北海道と言えばエアドゥ。その羽田からの始発便は、ベアドゥ北海道JETでの運航でした。エアドゥの特別塗装機の中では歴代でもっとも賑やかなのではないかと思われるこの機体、背景が暗くても気持ちだけは明るくなりそうです

ウインターオペレーションの立役者のみなさんに感謝を…

国内屈指の大幹線、新千歳ー羽田線。現在は4社が競合していますが、続いてはJALの羽田行き始発が出発していきます。

Japan Airlines JL500 to Tokyo HND Boeing 777-289 JA8979

雪がエンジンに巻き上げられる様子や、一列縦隊に並んだ除雪車両とのショット、雪が積もったまま離陸に支障のない最低限の除雪を終えて出発していく姿…どれも冬場の北国でないと見ることができない光景ですね

どのような状況でも飛行機は地上スタッフの協力なしに運航することはできませんが、過酷な状況の下その運航を支える北国の地上スタッフの皆さんには頭が上がりません。我々の修行にご協力いただき、ありがとうございます!!

だんだん雪が強くなってきました

Japan Airlines JL501 from Tokyo HND Boeing 737-846 JA333J

先ほどの777が出ていったスポットを除雪する除雪車と、JALの羽田からの始発便。ANAの始発便同様737での運航で、この後は羽田ではなくセントレアへ向かいます。徐々に雪が強まってきており、無事出発することができたかどうかは分かりません(笑)

除雪作業も絶え間なく続いているようですが、除雪し終えたと思ったらそこはもう真っ白、という状況が続いていたので、雪がやまない限り延々と作業が続くことになります。

スポット1バース分の雪を集めるだけでエプロンに雪の山ができていたのには驚きでした。

ANA WINGS NH4881 to Nemuro-Nakashibetsu Bombardier DHC-8-402NG JA462A

航空ファン御用達、Flightrader24では一応根室中標津行きとなっていたこちらのQ400ですが、ANAのHPを確認すると欠航となっていました。あまりの雪に圧倒されて、スポットへ引き返してしまったのでしょうか…

冬場の飛行機の運航で最も気を遣うのは、翼上への着氷ではないでしょうか。翼に付着した雪によって十分な揚力を発生させることができない場合、最悪離陸に失敗してしまいます。(過去にこれが原因で離陸後墜落した事故もありました)

主翼上にある黄色と黒のマーキング、主翼への着雪状況の確認に使用する。(塗装は各社異なる)

そのために、出発前に液体を巻いて翼の除氷、防氷(デアイシング・アンチアイシング作業)を行うわけですが、その効果が持続しているうちに離陸できなければ再度その作業を行う必要があるため、滑走路までたどり着いたのにスポットへ引き返し、なんてのは雪国では結構あるあるな話のようです。私はまだ遭遇したことはありませんが…

新千歳空港の場合だと、ターミナルから滑走路までの移動に時間がかかる北風運用の場合、上述のようなスポット引き返し事案が発生しやすくなってしまいます。その改善のため、途中の誘導路にデアイシング専用コーナーが設けられているといつかの月刊エアラインで読みました。

All Nippon Airways NH772 to Osaka ITM Boeing 737-881 JA76AN

朝っぱらからお世話になった737、JA76ANが伊丹空港へ向けて出発していきました。
正直「こんなんで飛べるんか?」という程の視界で、なかなかピントを合わせるのが大変だったのですが、とりあえず乗って来た飛行機を無事に見送ることができたので良かったです。

この737を撮影して一旦飛行機見物は終了、朝ごはんを食べに行きました。

最後はあったまってください

Yukiakari Salt ramen with vegetables

新千歳空港には複数のラーメン屋さんがひしめき合っていますが、今回は9:00オープンの「雪あかり」で塩ラーメンをいただきました。先ほどまでの光景とは打って変わって体も心も芯まで温まる絵となっております。

新千歳空港のターミナルには、「試される大地」を感じることができるお店、施設、アトラクションが所狭しと並べられています。正直空港から出る気もそがれてしまいます。言わずもがな今回も出ませんでした。そして、この後は那覇空港へと向かうことになるのですが、この雪で北海道を脱出することがやや危ぶまれてきていたのです…

最後までお読みいただきありがとうございました。

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