2019年9月1日 秋田空港 再びトリプル激写

秋田空港

JALのA350を蹴って朝から秋田空港へ

2019年9月1日、航空ファン待望、JALのA350-900が羽田ー福岡線でデビューしました。就航初便だけでなく、その日のA350運航便はどれも大いに盛りあがったようで、機内だけでなく、空港からその姿を一目見ようと、多くの航空ファンがヲタク活動に勤しんでいたようです。

そのような中、私はと言いますと、9月1日の朝からA350の発便があと数時間後に出発するという羽田空港を後にして、再び秋田空港へと戻ってきました。確かに国内におけるA350初便というイベントは後にも先にもありませんが、秋田空港でB777を見るのもそうそうない機会ですので、今回はこちら優先で計画をたてております。というわけで、秋田空港で撮影したB777の写真にお付き合いください(笑)

2019/09/01 RJSK AKX DHC-8 Q402 NH1837 from Nagoya NGO

羽田空港からANA401便で到着し、すぐにターミナル西側にある第3駐車場へ移動しました。既にB777狙いと思しき同業者の方も多数おり、前日同様秋田は秋田で盛り上がっているな…という印象でした。

と、散々B777!B777!と言っておきながら初っ端は中部空港からのダッシュ8でスタート。シップナンバーJA847Aのこちらの機体は、前日も秋田空港で撮影している機体でした。秋田ー新千歳ー新潟ー成田ー中部ー仙台ー中部(stay)中部ー秋田と飛んで再び出会う形になりました。沖縄を除き北は稚内、南は鹿児島まで全国各地にディスティネーションを有するダッシュ8ですが、2日連続で同じ空港で同じ機体に遭遇することになるとは…

伊丹空港や中部空港のデッキから見るとかなり小さく見えてしまうダッシュ8ですが、秋田空港の脇にある第3駐車場からは小型のダッシュ8でもご覧の通り。コックピットの窓からはパイロットさんのお顔をしっかり見ることができます(笑)

突如現れる怪しい雲

秋田空港へ向かうANA401便の機内では、秋田空港の天候は小雨と伝えられていました。しかし到着してみると天候は回復しており、屋根のない駐車場で撮影しても大丈夫だろうとこちらへやってきました。しかし、しばらくすると明らかに怪しい雲がこちらに流れてきました。色があからさまに黒いんですよねえ…雨や雷という天候の急変はなかったので良かったですが、駐車場内では防ぎようがありません。やはり外周ポイントでの飛行機撮影には車が必要不可欠であると改めて感じました。

10時前の出発ラッシュアワー

09:45頃、私が羽田空港から乗ってきたB777がプッシュバックを開始しました。同時にB777のお隣、2番スポットに駐機していたJ-AIRのERJもプッシュバックをし始め、2機同時にスポットを離れていくという珍しいシーンをお目にかけることができました。

J-AIRのエンブラエルはB777を妨げないようにストレートプッシュバック、B777は通常通り機首を東に向けてプッシュバックしていきました。そこまでは良かったのですが、その間から先ほど着陸シーンを撮影したダッシュ8が出発していくではありませんか!なんだかんだで3機がほぼ同時にスポットを離れていくという、なかなかお目にかけることができない場面に遭遇しました。

勿論、それぞれの機体に携わる地上スタッフさんがしっかり間隔を目視しているとは思いますが、望遠レンズの圧縮効果のせいか、かなり3機がぐっと寄り合っているように見えますね。”秋田空港は小さくてつまらない”と言う印象をお持ちの方も多いと思いますが、タイミングさえあれば3機の飛行機が同時に動き出すという主要空港さながらのオペレーションをするということもあるんですヨ!(笑)

2019/09/01 RJSK AKX DHC-8 Q402 JA847A NH1838 to Nagoya NGO

他の2機とは異なり、トーイングカーで誘導路まで押し出され、それを切り離すという作業時間がないため、一足先に離陸となったのは中部行きのANA1838便。3機の中では最後に秋田空港へ到着した機体ではありますが、最も早く折り返して出発していきました。さすがプロペラ機の小回りの良さ、折り返し時間の短さはあっぱれです(笑)

トーイングカーでプッシュバックされたチームが誘導路を走行している間に、再びダッシュ8がやってきました。またしても3機を絡める写真の完成に心の中で歓声が沸き上がりました()

確かに、時間帯によっては飛行機が1機もいないということもある秋田空港ですが、わずか10分ほどの間にこのような写真を量産できてしまうこともあります。秋田空港を訪れる際は、是非フライトスケジュールをご確認の上、繁盛している様を呈している秋田空港の姿をご覧になってほしいものです。

2019/09/01 RJSK AKX DHC-8 Q402 JA842A NH1651 from Osaka ITM
2019/09/01 RJSK J-AIR ERJ-190-100 JA251J JL2172 to Osaka ITM

着陸してきた伊丹からのダッシュ8と、伊丹へ向けて離陸していくエンブラエル。カメラのファインダーではJAL機の方だけを追っていましたので、その中にANA機が入り込むや否やレンズを弄って両機が入るようにしました。航空機の撮影は、その軌道がわかっているため、動物や人と比較すると比較的撮影しやすい被写体であると以前何かの記事で読んだ気がしますが、やはり瞬時の判断力というものは必要になることには変わりないと思います。なんだか自分でも何を言っているのかよくわかりませんが(笑)

2019/09/01 RJSK ANA B777-281 JA705A NH404 to Tokyo HND

そして、私が羽田空港から乗ってきたB777が再び折り返して羽田空港へと戻っていきます。事前の情報では、満席での運航ということでしたので、駐車場の滑走路末端寄りにスタンバイして離陸を待ちました。他にも私と同様、駐車場の端の方に陣取って撮影されている方がいらっしゃいましたね。予想通り結構引っ張って離陸してくれたので、メインギアが滑走路を蹴って上昇していく場面をほぼ真横から撮影することができました。

離陸後は暫く機体を右に傾けながら飛行していたので気になっていたのですが、その後無事に左に旋回、南の方へ向かって飛んで行ったので一安心です。

こちらのJA705Aですが、2017年以降、この大曲の花火に伴う機材大型化の際には必ず飛来しており、私自身も3年連続で秋田空港で撮影することになりました。B777の中での最多搭乗記録のみならず、秋田空港最も撮影しているB777でもあります。いやでも愛着が湧いてきますよね。

2019/09/01 RJSK AKX DHC-8 Q402 JA842A NH1831 to New Chitose

伊丹空港からやってきたダッシュ8は折り返して新千歳空港へ向かいます。滑走路の末端からではなく、途中のT2誘導路から離陸していったため、離陸地点が通常よりも伸び、いつもとは異なるんグルでの写真を撮影することができました。通常であれば、この第3駐車場からダッシュ8を撮影すると、完全に上昇した姿の写真しか撮ることができません。このアングルですと、右主翼に書かれた登録番号もしっかりと確認することができますね。これもまた新鮮に映ります。

花火特需トリプル、最後を飾るのは…

2019/09/01 RJSK ANA B777-281ER JA715A NH403 from Tokyo HND

そして再び羽田空港からB777がやってきました。羽田空港からのANA403便です。前日(8月31日)のANA401便、403便、そしてこの日のANA401便と3機連続でノーマル塗装のB777-200、しかも少数派となってしまったWi-Fi未装備のベテラン選手が続いていましたが、ここにきてようやくB777-200ERがやってきました。登録番号はJA715A、秋田空港では初めて撮影することになりました。

いやーそれにしてもB777って大きいですよね…写真を見直してみると改めてその大きさを実感します。ダウンサイジングの一環とは言え、国内線で運航されていたジャンボ機の後継機という目的で導入された機体もありますので、そのキャパシティーの大きさは見た目通りというわけです。

こちらのJA715Aは、以前はC/PY/Yの3クラスで、羽田ーロサンゼルス線や、B777-300ERの機数が揃うまでは成田ーサンフランシスコ線、ワシントンDC線で運用されていた機体です。国際線の花形路線を飛んでいた機体が、国内線や近距離国際線にコンバートされることは国内の大手航空会社ではあるあるのことではありますが、機体自身はどのように思っているんですかねえ…アメリカよりも秋田の方がいいと思うんですけど(笑)

前日は、このANA403便の折り返し、406便で秋田空港を後にしましたが、この日はこちらのJA715Aの到着をもって撮影終了、自動車学校へ向かいました。この後ANAの羽田線では夕方のANA407便で締めのB777をもう1便運航、そちらは最後にふさわしくスターアライアンス塗装機がアサインされたようで、2019年も”大曲の花火特需トリプル”が閉幕となりました。3年連続のB777-200の複数アサインということで、今年こそはB777-300飛来を期待していましたが、それは叶いませんでした。飛ばせば席を埋めるほどの需要はありそうですので、来年こそは是非ANA国内線機材のフラッグシップ、B777-300を召喚できるよう、一層の集客に努めていただきたいと関係各所にお願いしまして、締めさせていただきます。

今回はここまでにします。最後までお読みいただきありがとうございました。

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