土手に行きたい
おはようございます。今回は伊丹空港で撮影した写真を貼っ付けるの巻です。前日に伊丹空港へ到着し、某ネットカフェで一泊。朝から伊丹空港の有名な撮影スポットの1つである千里川の土手へと足を運びました。
今回のスケジュールは、16日の夜に伊丹空港着、17日の午後に伊丹空港発となっていました。これを決定した時から、17日の朝は「土手に行くぞ」と決めていたのでまさに有言実行です。
なお、出だしの挨拶が「おはようございます」となっているのはもちろん、朝活していたからそれに合わせてのものなのですが、この文章自体はとっくに陽が落ちた21:00頃に作成しています。まあ仕事でもテレビ業界などでも、出勤したときは何時であろうと「おはようございます」で始まりますので、気にしないでください()
2年半ぶりの土手へ
これまでは伊丹空港のターミナルから徒歩で訪れたことしかなかった千里川の土手ですが、今回は宿泊していたのが北大阪急行の桃山台駅近くでしたので、桃山台駅からバスで阪急曽根駅、そこから徒歩でやってきました。慣れない地域でバスに乗るのはあまり好きではないのですが、電車の便があまり良くないところでは路線バスも積極的に活用していかざるをえないですね。阪急曽根駅から歩くこと15分、千里川の土手へとやってきました。
2016年の4月以来2年半ぶりの訪問となりましたが、心なしかフェンスや土手の茎類もすっきりしたように感じましたね。何も変わってなかったらそれはそれで草が生えます(笑)
GoogleのCMやNHKの番組にて特集され、一般にその知名度を上げつつある千里川の土手は、休日などを中心に日中はかなり混雑するようになったと聞いていましたが、早朝8時前はご覧の通り、人の姿はほとんどありません。これなら快適にヒコーキウォッチングができそうです。
朝から方がいいですね
土手に辿り着くと早速、しまじろうJetに遭遇しました。鹿児島空港行きJAL2401便だそうです。9月に福岡空港でも見ていたのですが、明るい時間帯に遭遇したのは初めてでした。このところJALグループの特別塗装がアツイですが、せっかく胴体のほとんどが白に覆われているくらいですから、ちょっと派手な特別塗装を施すくらいがちょうど良いような気がします。
しまじろう、私も幼い頃はこどもちゃれんじをやっていましたのでぬいぐるみが我が家にもあります。しまじろうの隣がみみりん、その隣がトリッピーでしたっけ、そこまではわかるのですが、左から4番目以降のキャラクターは分かりません。申し訳ないです。
千里川土手といえばなんといってもB滑走路に着陸する飛行機を間近に見ることができることに価値があると思います。羽田空港からのJALの始発便は、伊丹空港に定期便として乗り入れる最大の機材である777がアサインされていました。かつては全便が777で揃えられていましたが、今は一回り小さな767の方が優勢です。(当時、現在は787が主力です)
まあそんなことはどうでも良く、飛行機が頭上を通過すると、日常ではまず体験することがない爆風に襲われます。これがジャンボでしたら一層の爆風に見舞われるのでしょうねえ…4発機の乗り入れ制限前に是非訪れてみたかったです。
伊丹空港に夜間駐機するANAの羽田線は3便あります。そのうちの真ん中の便、7:30発の14便が羽田空港へと出発していきます。この日は胴体に787ロゴが入る「元祖通常塗装」を纏ったJA817Aで運航されていました。
22機あった787ロゴ入り塗装機も順次塗装変更がなされ、少数派になってしまいました。この場所で見るのもこれが最後になるかもしれません。もっとも、この場所で787を見たこと自体そんなにありませんので、写真を残すことができ良かったです(笑)
朝の伊丹空港はトラフィックが非常に多いです。日中は割と暇な時間帯もありますが、朝となれば話は別、ひっきりなしに離陸が続きます。先ほどの787が離陸するやいなや後続のERJがline up。到着便が少ない時間帯でもあるため、管制官もホイホイと滑走路に入れて離陸待機させています。
福岡空港からの始発便、JAL2050便はE170での運航です。伊丹空港のA滑走路に着陸する飛行機は、B滑走路に着陸する飛行機と同じ経路を通り、途中でライトブレイクし着陸コースにアラインします。
途中まではこちらにまっすぐ向かってくるように見えるため楽しみに待っていたのですが、A滑走路の方へ逃げられてしまったように感じられてなりません。
羽田空港からのANA13便で、また787がやってきました。雲の影に太陽が隠れていたのですが、顔を出して来始めたので立ち位置を変えて迎え撃ちました。伊丹空港のデッキ同様、午前中はスターボードサイド側が順光です。
先ほど「787ロゴ入りを見るのも最後だろう」と抜かしたばかりですが、またまたロゴ入り機がやって来ましたね。JA824Aは787ロゴが施された塗装でデビューした最後の機体です。
このJA824AでANAにとって、787の国内線仕様機は10機目となりました。24機中10機が国内線仕様、14機が国際線仕様と、この飛行機がデビューした当時は内際バランスよく飛んでいた787ですが、今や787の活躍の場のほとんどは国際線となってしまいました。国内線仕様機は787-8が11機、787-9が2機と僅か13機しかいません。全体で60機以上が在籍する大所帯のANAの787の中で、国内線仕様機は少数派です。
しまじろうJetに続いてJ-Airの全面塗装機、ミニオンJetが離陸していきます。2017年から何度か見にしているため、個人的にそこまでレアキャラではありません。
ミニオンはUSJのキャラクターか何かですよね?このキーホルダーをリュクサックにぶら下げている方を伊丹空港内で何名か発見しました。
私も高校の修学旅行が関西でしたので、USJはその時に訪れました。あまりテーマパークへ足を運ぶことがないため、雰囲気自体は新鮮でした。ただ、アトラクションに乗りまくるのは体がついていきませんでしたね。気持ち悪くなってダウンしました。ジェットコースターとか何度も並んで行く方もいましたけど、正気の沙汰ではありませんよ。そのような方は、三半規管がかなりお強いのでしょうか??
撮影開始してから初見参となった737-800。ANA便としては西日本路線を中心に大活躍しています。と言いつつ私はまだ伊丹空港発着路線で737-800に乗ったことがありませんでした。
2008年にデビューしたANAの737-800、確か2009年より伊丹発着路線に投入され始めたと記憶しています。2009年、私は中学1年でしたが、テストで上位を取れば自由に旅程を組んで飛行機に乗っていいぞと言われていましたので、松山空港に行くのと737-800に乗るという2つの目的を叶えるべく、秋田ー羽田ー松山ー伊丹ー羽田ー秋田と予定を立てていました。2009年夏ダイヤでは松山ー伊丹線のANA446便に737-800が入っていたので、それを狙っていたわけです(便名も懐かしいですね)。
しかし、テストの結果が出る11月はすでに冬ダイヤが始まっており、その冬ダイヤで446便の機材は737-800から737-700へ変わっていたのでした。このまま松山行きを強行しても、お目当ての飛行機に乗ることはできません。しかし、737-800はこの先いつでも乗れるだろうと松山行きを決め、以来10年近くに渡って伊丹空港with737-800に縁が無かったわけです。そしていつでも乗れるとタカをくくっていた737-800自体にも初めて乗ったのは2015年のことでした。今ではすっかりお馴染みとなった飛行機ですが、4年前まではほとんど絡みがなかったのがこのANAの737-800です。
福岡空港行きANA421便、767-300が離陸していきます。2週間前に羽田ー秋田線でお世話になった767-381ERのJA608Aです。航空界隈のツイッターでは、一部の層から熱狂的に慕われている767のお尻。確かに見れば見るほど愛着が湧くのも分かります。確かになんかいいですよこの尻。
「滑走路のセンターラインにノーズギアを乗せて離陸滑走をする」一見当たり前のように見えるこの動作ですが、飛行機というものはそこまで小回りが効くものでもありません。車でも小型車よりも大型車の方が慣れないと扱いが大変であるように思いますが、飛行機も大きくなるにつれ動かすのが大変なように思います。それでもしっかり離陸位置につかせ、離陸していく。これぞプロの仕事であると感じます。
今回伊丹空港へやって来たのには複数の目的がありました。1つは前日達成した「仙台ー伊丹線で777に乗ること」です。それは無事に完遂しました。そして、2つ目は「千里川土手でB777-300ERを狙ったアングルで撮ること」です。
お目当777-300ERがとうとうこちらへ向かってやって来ました。前座で同じく成田行き、JAL3002便の767が離陸してくれるようです。こちらもかつては777-300ERで運航されていましたが、今は767や787が主に投入されているようです。
さらにその前に前座がやって来ました。これから成田、その先海外へと向かう長距離フライヤーを待たせてANA短距離路線のエース、DHC-8が着陸です。
本当に大きなものから小さなものまで就航機材がバラエティに富むのが伊丹空港の魅力です。どちらかと言えば小型機優勢ではありますが、早朝のトラフィックが多くかつ大型機が比較的多い時間帯はそのバランスも保たれています。早起きは三文の徳、伊丹空港にまさにぴったりな言葉です。
777-300ERの先にJALの767-300ERが先に離陸していきます。主翼の翼端に付けられたウィングレットが凛々しいその姿、双発機の王者77Wの前座にはぴったりです。
先程から前座前座と連呼して767ファン、日航ファンの皆さんには申し訳ないです。
そして続けてお目当777-381ER、JA779Aがline upします。とにかく長い、全長73.9mの胴体を「さあ見よ」と言わんばかりに見せつけながら堂々のタキシング。この場所で777-300を見るのも初めてですが、いやー良いですよ。最高でございます。
そして私が狙っていたのがこちら。
テーマは「777-300ERを半分ほど写して、先を行く離陸機を急かすような写真」まさにこんな具合の写真を欲していました。
・777-300ERが他の飛行機に続けて離陸すること
・着陸機がないこと
この2点さえ満たすことができれば撮影することができる写真ではありますが、出発便のタイミング次第では実現不可能な写真であるため、条件が整ってくれてよかったです。先行機も小型機ではなく滑走路の先に行っても存在感がある767で助かりました。
そしてこちらもまた個人的にお気に入りの一枚です。六甲山の麓の建物と767が被ってしまうと、その存在感が薄れてしまいますが、山の部分と被ってくれたのでそちらの方は文句なし。そして777の方はまだ滑走路に正対せず、ANAのトリトンブルーの塗装をこちらに見せてくれているということからなかなか良いなと思わせてくれる1枚がまた仕上がりました。
いやー良いものが撮れました。久々に伊丹に来て超楽しい思いをさせていただき、関係各所に感謝の気持ちでいっぱいです。
フリを2回続けて3度目の正直、ようやく787ロゴのない787がやってきました。那覇行きANA763便です。羽田空港から始発のANA985便で伊丹入り、この後は伊丹空港と那覇空港を2往復するスケジュールが組まれています。
なんだかんだで787ロゴのないこちらの塗装の方が見慣れて来てしまいましたが、2014年初頭にこの塗装が出た時には目が慣れるまでに時間がかかりました。正直あの程度であれば、全機に787ロゴを入れても良いのではないかと思っていましたから、通常塗装機が新鮮に見えてしまうのもなかなか珍しいことだったように思います。
ANAでは新たに導入する機材に特別塗装を施しがちです。
777-200(1995年)… 垂直尾翼に777ロゴ
A321-100(1998年)… 就航地の風景
777-300(1998年)… 「風」塗装
737-400(2000年)… アイランドドルフィン
DHC-8 Q300(2001年)… 1機ごとに花
777-300ER(2004年)… スターアライアンス
737-700(2005年)… ゴールドジェット
737-700ER(2006年)… ANA Business Jet
737-800(2008年)… スターアライアンス
787-8(2011年)… IOJをイメージした塗装(鯖)
とこんな具合なのですが、787-8に関しては、初号機と2号機が俗に言う鯖塗装でデビューし、その後も20機以上が787ロゴ入りで就航したと言う点が他の機種と異なります。私もずっと787ロゴを入れ続けていくものだとばかり思っていたので、リアルガチの通常塗装機が出ると知った時はたいそう驚きました。それが今では見慣れてしまったのも時の流れを感じさせられます。
ターミナルまで徒歩移動です
千里川土手での撮影が一区切りついたところで、伊丹空港のターミナルへやってきました。本日はここからまた飛行機に乗る用事があるため、遅かれ早かれ移動する必要がありました。
ターミナルのデッキから狙うお目当は、但馬空港からやってくるATR42と羽田空港からやってくるJALドリームエクスプレス90の2機です。
それらを待つ間はご飯を食べつつ適当に飛行機を眺めていました。JALの特別塗装機がアツイ!と前述しましたが、早速大河ドラマ「西郷どん」ラッピングの767が駐機している様子が目に入りました。アフターカーゴドアを開けるとまさかの主人公の顔が見えなくなってしまうと言うなかなかシュールな状況に遭遇。一枚撮りました(笑)
777-200の飛来頻度が高い伊丹空港ではありますが、伊丹空港でこうしてANAの777の特別塗装機が揃った光景は初めて見ました。以前福岡空港でスターアライアンス塗装機とC3-PO塗装機の並びを見たことはありましたが、Hello2020Jetとスターアライアンス塗装機の並びは羽田空港でも見た記憶がないほどです。
ANAの特別塗装は大体伊丹空港で施されたものが多いですが、スターアライアンス塗装に関しては、納入される段階で既に塗装されている場合が多いです。基本的に新造機が最初からスターアライアンス塗装でデビューすることが多いのですが、1機だけ例外があります。2代目のスターアライアンス塗装を纏っていた767-381、JA8290に関してはトリトンブルーからの塗装変更で一時スターアライアンス塗装となりました。
コウノトリ但馬空港からJAC2322便としてATR42、JA05JCがやってきました。この機体、JALグループではなく、但馬空港ターミナル株式会社が購入し、JACが運航しているというなかなか面白い経歴を持つ飛行機なのです。
ATRが就航するまで、長らく伊丹ー但馬線で活躍していたJACのSaab-340Bの中にも同様の方法で購入され、運航されていた機体がありますから、この先ATRの後継機が導入されることになっても、また、同様のケースが発生するかもしれません。
そしてお待ちかね、羽田空港からJAL便として「JAL DREAM EXPRESS 90」がやってきました。JALとディズニーのタイアップによる特別塗装機の歴史は、遡ること24年前からあり、その当時から「JAL DREAM EXPRESS」という愛称が用いられています。今回はミッキーマウスがスクリーンデビューを果たしてから90周年を記念して、その愛称の末尾に「90」と入れられています。
767のドリームエクスプレスとしては初代(1994〜1995年)以来の就航ということで、こちらもオールドファンにとっては懐かしいポイントなのではないでしょうか?
2001年にデビューした「JAL DREAM EXPRESS 21」のFRIENDS号が私のお気に入りなのですが、このドリームエクスプレス90はそのデザインに似ており、そのイメージ図が発表された時から早くお目にかけたいと思っていました。それを果たすことができ良かったです。JALの特設サイトによると2020年3月まで運航する予定だそうです。(予定通り通常塗装に戻されたようです)
お目当ての飛行機が撮れたところで撮影終了。デッキを後にしました。
次回は、伊丹空港からの搭乗記です。最後までお読みいただきありがとうございました。
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