短かった737-700の運用が終了しました
新型コロナウイルスによる需要減退が続く中、国内線でも3月から現在にかけて、大幅な減便や機材の小型化が行われています。秋田空港発着路線でも、全ての路線で減便が行われており、5月末に発表された2020年4月の秋田空港利用者数は、過去に例を見ない数値を示すという結果となりました。(内容については後述します)
ここ数年は年間120万人~130万人の利用がある秋田空港、その需要を支えているのは言うまでもなく、東京(羽田)線です。ANA・JAL合わせて1日9往復が設定されている秋田空港にとってのドル箱路線ですが、コロナ禍により5月は1日1往復にまで減便となる状況に追い込まれました。連休中は、JALがE190で1往復していましたが、その後はJALが運休となる代わりにANAが1往復するということになりました。(週3~4便の運航)
5月ダイヤでは、ANAは羽田線にBoeing 767-300とBoeing 737-700を投入していましたが、6月より1日2往復(毎日運航)に増便し、それと同時に機材が変更となるということを発表していました。767はまだしも、737-700など平時でもめったにやって来る飛行機ではありません。737-700の運航最終日となった5月31日、その姿を拝みに秋田空港へ向かいました。
737-700は、11:50発のANA406便にアサインされていました。アサインされていたとは言っても、この便以外に羽田線はありませんので、表現があまりふさわしくないような気もします(笑)
日曜日ということでギャラリーが複数いた秋田空港、今回は、並行誘導路の目と鼻の先にある第3駐車場から撮影していたのですが、RWY10へ向かう737を操縦するキャプテンが、こちらに向かってブンブン手を振られていたのが印象的でした。
この場所で撮影していて、このように手を振っていただいたのは、本当に数える程しかありませんでしたので、嬉しかったですねえ…
RWY10から羽田空港へと離陸する737-700。ドッカン上がりを期待していましたが、比較的滑走距離も長めで、イメージとは若干異なるような離陸でしたね。まあ無事に飛んでいくに越したことはありません(笑)
というわけで、これにてコロナ禍による秋田空港への737-700就航は一旦終了。就航日が少なかったことなどが災いし、JA18AN以外撮影することができなかったので、またの機会に他の機体も抑えたいところです。
復活のA320neo
明けて6月1日、この日からANAの羽田ー秋田線は1日2往復に増便となりました。しかも毎日運航と言うオマケつきです。このようなことを特記しなければならないなんて、大変な世の中になってしまったものだと改めて実感しますね。
さて、この日からの羽田ー秋田線の主力機は、Airbus A320-200NとDe Havilland Canada DHC-8-400(Q400)となります。Q400投入については、前回記事でお伝えの通りですので、詳細の説明は控えますが、A320neoに関しては、4月以来の秋田空港就航となります。
1日2往復のうち、A320は午前のANA401-404便にアサイン、Q400は午後のANA405-408便にアサインされることになっていましたので、私の狙いは自ずとANA401-404便となるということで、6月1日は朝から秋田空港へ向かうことになりました。
6月1日は月曜日でしたが、空港へ到着すると既に同業者と思しき方が数名いらっしゃいました。A320neoは4月も就航していたとは言え、不要不急の外出を自粛するよう要請が出されていたこともあり、あまり撮影された方もいらっしゃらないように思います。6月中に秋田空港で乱獲するぞと意気込んでいる同業者の方も多数いらっしゃるのではないでしょうか(笑)
前日に引き続き、この日もRWY10運用だった秋田空港、昨日737-700を撮影したのと同じ場所から、今度はA320neoを狙います。
それにしてもエンジンの大きさが際立ちますよねえ。A321neoで見慣れているはずのPW1100G-JMエンジンですが、A321よりも一回り小さいA320にマウントされているのを見ると、相対的に大きさが増すように感じるのでしょうか。
誘導路T4から滑走路へ入り、インターセクションディパーチャーで離陸せんとするA320neo、この時点でリフトアップした後の写真を撮影するのは諦めました(笑)
乗客も少ないでしょうし、無駄な燃料を消費するよりもインターセクションで上がった方が、会社的には有難いと思います。
こうして無事に6月のA320neo、秋田空港初便は無事に出発していきました。
秋田の地でこうして、ガチモノの国際線機材であるA320neoを毎日拝むことができるようになるとは思ってもみませんでしたが、国際線よりも国内線の方がコロナ禍から早く脱出するように考えられますし、A320neoの主戦場であった中国路線が今後どのようになるか分からない以上、これからしばらくは国内各地でその姿を見ることができそうですね。
最後に
最後に、絶望的な数字をマークしまくった、2020年4月の秋田空港利用者数をダイジェストで紹介します。
路線名 | 利用者数 | 搭乗率 | 利用者数 | 搭乗率 |
東京 羽田 | 4,295 | 15.0 | 70,422 | 72.0 |
名古屋 中部 | 861 | 15.3 | 5,745 | 65.8 |
札幌 新千歳 | 1,186 | 11.2 | 8,958 | 49.8 |
大阪 伊丹 | 1,894 | 14.0 | 17,700 | 57.3 |
計(チャーター便含む) | 8,236 | 14.1 | 104,706 | 66.2 |
(出典)秋田県港湾空港課 利用者数と搭乗率は左側が2020年、右側が2019年)
すごいですよね。桁が1つ違うんです。ニュースなどでも、新幹線や空の便の利用者が「前年比5%減でした」ではなく、「前年比5%でした」と言っていたのに笑ってしまいました。いや、笑えません。
人の移動がないだけで、様々なところに影響が出ているのだなあと思う反面、このような状況下で生活をいかに実りあるものにしていくか、そろそろ自分なりに答えを見つけたいな、と思うようになりましたね。
飛行機が関係なくなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
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