2019年9月16日 成田空港 飛ぶ前に撮影会

成田国際空港

決戦の地、Naritaへ

ANA406便で秋田空港から羽田空港へと移動し、羽田空港で昼食を摂り成田空港へ移動しました。今回の目的地は前回記事でお伝えの通り、ホノルルはダニエル.K.イノウエ国際空港ですので、ここから今度は国際線へ乗るということになります。せっかくの国際線、成田エクスプレスやスカイライナーで気分を高めていきたいところではありますが、羽田空港から移動する交通手段の中では最も安く移動することができるであろう、京成本線経由の特急で成田空港までやってきました。羽田空港(京急線)泉岳寺(都営浅草線)押上(京成押上線)高砂(京成本線)成田空港といういつもと変わらない所要時間2時間の長旅を経ると、どうしても気分は高揚しません。気合を入れるために()早速展望デッキへ足を運びました。

いきなり噂の”彼女”に遭遇

この日の成田空港は曇りでした。成田空港の第1ターミナル展望デッキは午後逆光ですが、この天候であれば順光も逆光も関係ありません。というわけで第1ターミナル展望デッキで撮影会開始となったわけですが、早速やってきたのがこちら。

2019/09/16 RJAA ANA A380-841 JA381A NH181 from Honolulu

父が”A380だ!”と声を上げ、その姿を見た私。ANAが今年5月より運航を開始しているA380-800のその姿を初めて目にした瞬間です。合計3機が導入される予定のANAのA380、現在は2機体制で成田ーホノルル線に就航していますが、2往復あるうち1往復はA380固定運用、もう1往復はA380、B777-300ERと機材を入れ替えながらの運用がとられています。(2019年9月~10月ダイヤ)

2016年の正月だったと記憶していますが、ANAがA380導入を決めたという記事を目にしたときは、正直驚きました。それから3年が経ち実際に運用されている姿を見てもまだその実感が湧きません。過去に何度か導入の話は出ていたようですが、お世辞にも人気機種とは言えない機体だけあり、こうして運航されていることがまだ夢のように感じられるのです。まあ、それが現実であると自分自身にわからせるために今回のホノルル修行を企画したのですがね(笑)

私の父も10年ぶりくらいにA380を見たとのことですが、着陸時に外側のNo.1エンジンとNo.4エンジンのリバーサーが作動していないことに気が付いたようです。ネットを漁るとこの理由について書かれた記事が出ていますが、A380の場合は全幅が長く、No.1、No.4エンジンが滑走路からはみ出てしまうため、逆噴射をかけてしまうと異物をエンジンに吸い込んでしまう可能性があり、装備していないというものが正しいようです。A380の全長は80mですから、滑走路の中心に機体をしっかり持ってきても、両側で10mずつはみだしてしまいますね。

ジャンボの後釜に入るA350

2019/09/16 RJAA DAL A350-941 N507DN DL276 to Detroit

2017年の10月に成田空港から撤退するまで、デルタ航空のジャンボで運航されていた路線がこのデトロイト行き276便です。その後釜に入っているのがA350-900。これまではジャンボの後継機はB777-300ERというのがよくあるパターンだったように思いますが、最近はどうもそういうわけではないようです。実際、A350とB777-300ERでもデビューには10年の差がありますし、デルタ航空のA350は306席仕様と言うことですから、キャパシティーも航続距離も十分。2019年9月よりJALもA350を就航させていますが、その静寂性はかなり太鼓判が押されているようで、そんなにいい飛行機ならボーイング信者の私でもとりこになってしまいそうです…

2019/09/16 RJAA HKE A321-231 B-LEC UO849 to Hong Kong

撮影済みか否か分からなくなる日系LCC

2019/09/16 RJAA JJP A320-232 JA23JJ GK309 to Naha

日系LCCの飛行機は、成田空港や新千歳空港、那覇空港へ行くといつもいるイメージで、あまり進んで撮影してはいないのですが、このJA23JJはどうも撮ったことがない気がするぞ…と思い調べると案の定未撮影機材でしたのでカメラを向けました。LCCの飛行機はリース導入の機体ばかりであるため、リース期間が満了すると返却する必要があります。撮れるうちに撮っておくのはどの機体にも当てはまるかもしれません。

最近日系LCCを舞台にしたドラマが立て続けに放送されていますよね。ピーチが舞台の”ランウェイ24″(関西空港が拠点のピーチですから、24Rか24Lどっちやねんという声も上がっていましたがw)、ジェットスターが舞台の”FLY! BOYS,FLY!”、さらには人気ドラマ”おっさんずラブ”の続編にはこちらもピーチが撮影協力しているということで、まさにLCCがノっています。LCCを舞台にドラマが繰り広げられることで、LCCのビジネスモデルを一般に理解してもらうことができる機会も増えますし、LCCにとっても撮影協力で得られるメリットが大きいのかもしれません。

“あの”塗装に似せてきている?

2019/09/16 RJAA CXA B787-9 B-1357 MF810 to Fuzhou

厦門航空と言えばB737のイメージが強かったのですが、B787も持っていたんですねえ…周りに少しだけいる航空ヲタクの友人からスカイチーム塗装のB737の写真を見せられて厦門航空=スカイチーム所属ということを知ったり、なかなか謎が多くミステリアスなのが中国系エアラインですね。

それにしてもこの塗装、何かに似てませんか?1998年に導入されたANAのB777-300の初号機、JA751AとJA752Aに施された”風塗装”に似ている気がします。色合いがその感覚を一層強くしていると思うのですが、それにしても似てますねえ…このような塗装を施されると、機体も一層長く見えます。

A350にB777-200LR、デルタ航空のフラッグシップが集う成田空港の姿を見る機会も残り少なくなってきました。羽田空港に完全にスイッチしてしまうのは2020年の3月ですからねえ…半年は意外と長いようで長くないですから。

久しぶりのA300

2019/09/16 RJAA FDX A300F4-605R N655FE FX9080 to Anchorage

旅客機としてはすっかり見る機会がなくなってしまったA300。JALから完全に引退して既に8年が経過しており、認識としてはもう過去の飛行機となっています。A300-600Rと同世代のB767やMD-11などは貨物機としてもよく見ますが、私の中で、A300は貨物機としてもレアな部類に入ります。最後に見たのは2017年でしたから、実に2年ぶりの再会です。

航空ファン御用達のフライトレーダーでは、航空会社や機材でフィルターをかけることができ、A300のみでフィルターをかけると、その表示される数は10機弱ほどしかありませんでした。勿論、フライトレーダーに反映されるためのADS-Bを搭載しているか否かということもありますが、世界的に数が少なくなっているのは事実です。これからも見ることができれば逃さず写真に収めたいところです。

今回撮影したFX9080便ですが、広州ー成田ーアンカレッジーメンフィスという運航形態がとられており、7月、8月、9月に1回ずつ運航されているようでした。機材はそれぞれA300で、成田空港にやってくる機会というものがそもそも少ないのかもしれません。今回見ることができ良かったです。

夕方のスターアライアンス太平洋路線出発ラッシュ

最近の話題は羽田空港発着の北米路線が増え、成田空港発着の長距離路線の空洞化が発生してしまうということで持ちきりですが、ANAはスターアライアンス加盟各社とコードシェア運航することにより、成田空港を東南アジアと北米の乗り継ぎのハブとして機能させています。

14~15時代は、東南アジア(バンコク、ホーチミンシティー、クアラルンプール、シンガポール、ジャカルタ、マニラ)からの便が続々と到着し、数時間の乗り継ぎを経て北米へと向かっていくことができるスケジュールが組まれています。

というわけで、この時間帯はスターアライアンス加盟航空会社の北米路線がもりもり出発していきます。

2019/09/16 RJAA ANA B777-381ER JA736A NH176 to Los Angels

正直撮影済み機材を載せようか迷いましたが、ANAが先頭に立って行っている成田乗り継ぎ事業()ですので、一発目はANAの飛行機から。

ロサンゼルス行のANA176便、B777-300ERです。1986年のANA国際線黎明期から運航されている成田ーロサンゼルス線、長らく1日1往復のみの運航でしたが、2017年の冬スケジュールよりANA175便、176便が増便となり1日2往復となりました。羽田空港発着便も合わせると東京ーロサンゼルス線はB777-300ERで1日3往復という凄まじい輸送力を発揮しています。元々ANAの北米西海岸路線は成田発が夕刻に設定されていましたが、ほぼ同時間帯に(A380はありますが)ANA国際線機材の中では最もキャパシティーの大きなB777-300ERが2往復も運航されることになっている点から、ANAの気合いが伝わってきます。

この日はB777-300ERが一番綺麗なヴェイパーを作って離陸していっていたのが印象的でした。

2019/09/16 RJAA UAL B777-222ER N795UA UA804 to Washington IAD
2019/09/16 RJAA ACA B767-375ER C-FPCA AC10 to Calgary

カルガリー行きのエアカナダ10便。B767での運航です。エアカナダのホームページではご丁寧に保有機材の登録番号まで公表しており、2019年9月の時点でB767の保有機数は6機なんだそうです。ギムリーフライダーなどエアカナダと言えばB767というイメージもありますが、ここ最近は主力機種がB777やB787ということもあり、引退が進められているようです。

因みにこちらのB767、C-FPCAのボーイングのカスタマーコードを示すダッシュナンバーの下2桁は”75″。エアカナダのカスタマーコードは”33″ですので、純エアカナダ機ではないことになります。このC-FPCAは当初はカナディアン航空が導入し、2002年にカナディアン航空がエアカナダと統合したことに合わせ、エアカナダ所属になったという経歴を持っています。因みに導入年は1989年4月、30年選手です。

2019/09/16 RJAA ANA B787-8 JA823A NH180 to Mexico City

メキシコシティーへ向けてB787が離陸していきます。ANAの誇る最長路線はこの成田ーメキシコシティー線で区間マイルは7,003マイルとなります。9月ダイヤでは復路のメキシコシティー→成田間のブロックタイム14時間25分が最長の所要時間となっています。とんでもなく長い飛行時間、飛行距離の路線を任されているのは、フラッグシップのB777ではなくB787。B787だからこそ就航することができた、まさに”らしい”路線ですね。高地にあるメキシコシティー空港での運用を考慮し、4機のB787-8のエンジンをTrent1000-L2エンジンに換装して臨んでいるということ、このJA823A号機はそのうちの1機です。

それほどのロングフライトをこなすこのB787ですが、離陸は意外と早かったですね。北米西海岸行のB777-300ERの方が長い離陸滑走で上がっていっていました。

2019/09/16 RJAA NCA B747-8KZF JA12KZ KZ101 from Los Angels
2019/09/16 RJAA UAL B777-322ER N2136U UA838 to San Francisco

やはりヴェイパーが綺麗なB777-300ER、こちらはサンフランシスコ行きのUA838便です。デルタ航空のジャンボ成田発着最終便は、A350へとリプレースされましたが、ユナイテッド航空の方はB777へとリプレースされました。これまでの時代のまさに王道を行くユナイテッド航空ではありますが、B777-300ERの導入は比較的最近で私はまだ10回もその姿を見ていないようです。

2019/09/16 RJAA UAL B787-9 N26966 UA33 to Los Angels

ユナイテッド航空のロサンゼルス線はB787-9で1日1往復運航。ANAが東京ーロサンゼルス線でトリプルデイリー運航なんてしちゃうものですから、JV先であるユナイテッド航空もやや引き気味なのではないか…と感じられてしまいます。

機体自体はこれまで何度も見ているB787-9、もう見慣れてきましたね。

2019/09/16 RJAA UAL B777-322ER N2748U UA78 to New York EWR

散々続いたユナイテッド航空ラッシュですが、ここで一旦終了。ニューアーク・リバティー国際空港行きの78便はB777-300ERでの運航です。この日に見たB777-300ERは総じて主翼の上に綺麗なヴェイパーを作って離陸していきましたが、この飛行機のヴェイパーが一番綺麗だったかもしれません。文字数稼ぎの文章じゃないですよ。これは本当に思ったことです()

2019/09/16 RJAA CES A330-243 B-5975 MU522 to Shanghai PVG
2019/09/16 RJAA UAE A380-861 A6-EDE EK318 from Dubai

エミレーツ航空のA380はこれが4度目の撮影。17時近くまで成田空港で撮影する機会がなかなかないため、遭遇頻度も低く、今回目にすることができて良かったです。ANAのA380は初めて見たため、かなり新鮮に見えたのですが、複数回でも目にしている機体であれば、そこまで新鮮味も感じませんね…

そういえば、このエミレーツ航空ではA380以外の飛行機を見たことがありません。関西空港や羽田空港にも就航しているんですけどね、B777も見てみたいものです(笑)

2019/09/16 RJAA CPA A350-1041 B-LXE CX521 to Hong Kong

キャセイパシフィック航空のA350-1000も初撮影。A350-1000の機種コードはA35K。なんだかカッコいいですよね。圧倒的ボーイング信者かつA350と競合するB777が大好きなのにもかかわらず、A350について悪い話を聞かないせいか、評価の対象と捉えている自分がいます。

A350-1000は羽田空港でカタール航空の機体を見ている以外は初めて見ました。なんといってもその特徴はメインギアに6×2の12本のタイヤがついているところでしょうか。明るい時間に飛行している状態で見るのは初めてでしたが、やはりいいですねえ…B777と同じ、ここが惹かれる要因かもしれません。

本当は17:25発のタイ国際航空のA380が出発するまで待とうと思っていたのですが、丁度よくA350-1000がやってきたので、ここで切り上げることにしました。

今回はここまでにします。最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました