2019年9月16日 ダニエル・K・イノウエ国際空港 ハワイアン乱獲

ダニエル・K・イノウエ国際空港

海外空港で初めてのスポッティング

ANA182便で成田空港から到着後、予定通り空港で撮影会を開催することにしました。海外の空港は友人と訪れたシンガポールのチャンギ国際空港に続いて2度目ですが、今回は友人とではなく航空界隈ヲタクの父が同行者ですので、撮影タイムもしっかり確保することができました。

海外の空港は日本国内の空港とは勝手が異なります。国内の空港ではターミナルの屋上に大抵展望デッキがありますが、海外の空港はそうではありません。こちらも例外なく展望デッキはないようで、様々ネットをサーチした結果、ターミナルに隣接する駐車場から撮影することができるということでしたので、そこで撮影することにしました。

撮影環境としてはまあまあな駐車場屋上

というわけでこちらが今回撮影会の会場となった駐車場の屋上です。ハワイアン航空の国内線が出発するターミナルに隣接する位置にあるところで、屋上には空港の管理オフィスが入っていました。同時にその屋上はオフィスに勤務する方の喫煙スペースにもなっていました。結果的に複数の職員の方が近くにいる中で撮影することになったわけですが、特にお咎めを受けることもなかったため、撮影していても大丈夫なのでしょう。

ANA182便で空港に到着したときは晴れていたホノルル地方ですが、やや雲が勢力を増してきたようで、写真のような天候になってしまいました。しかし、この位置から空港ターミナル方面は逆光ですので、多少曇っていた方が撮影には向いていましたね。

ハワイアン航空の格納庫が目の前に

2019/09/16 PHNL HAL A321-271N N215HA

この場所からは、ハワイアン航空の格納庫を良く見ることができました。この時はハワイアン航空の最新鋭、A321neoが翼を休めていました。このA321neoも日本では見ることはできません。基本的にはアメリカ本土直行便に充当されているとのことで、当然と言えば当然なのですが、航続距離的には日本まで十分直行することが可能な性能を持ち合わせている飛行機ですし、A321neo自体が日本にも就航していたB767の後継機として導入された経緯もあることから、太平洋を横断していつの日か日本にもやってくることがあるかもしれません。

太平洋横断便からハワイ諸島便までバリエーション豊かな飛来機材

2019/09/16 PHNL UAL B777-222 N777UA UA1175 from San Francisco

言うまでもなくハワイはアメリカ合衆国の州の1つです。勿論アメリカ本土からも直行便が多数運航されています。こちらはサンフランシスコからのユナイテッド航空、トリプルセブン。成田空港で見るのと大差はないですが、こちらは長距離仕様のERではない普通の-200型です。成田空港でも午前中のグアム線ではこの-200型を見ることができますが、太平洋横断路線には投入されていないため、どちらかと言えばレアな存在です。

登録番号はN777UA、いかにもトリプルセブンらしい登録番号ですね。

2019/09/16 PHNL HAL B717-22A N487HA HA233 to Lihue

先程この駐車場の場所はハワイアン航空のターミナルに隣接していると述べましたが、その通り、ハワイアン航空のB717がこの通り近くで見放題なのです。

航空ファンの方へ向けては説明の必要もありませんが、このB717はマクドネルダグラスMD-95として開発された飛行機であり、MD社とボーイングの合併に伴い、ボーイングのモデル名が与えられた飛行機です。そのため、ボーイングの旅客機らしくないリアエンジン方式を採用しており(ミスター26分ことB727はありますが)、特に地方の航空ファンの方はお世話になった経験が多いであろうJASのDC-9、MDシリーズを思い出させてくれる”いい”飛行機です。

特に、我が秋田空港では、JASのMDシリーズの中では、胴体の短いMD-87が良く飛来していましたので、同じく胴体が短いこのB717が一層懐かしく感じられたのは言うまでもありません。

2019/09/16 PHNL QFA A330-303 VH-QPD QF4 to Sydney

カンタス航空もホノルルへ就航しています。意外とジャンボではなくA330で運航しているのですねえ…と思いフライトレーダーをチェックすると、8月はジャンボで飛来していたようでした。タイミングが悪かったですね。南半球にあるオーストラリア大陸、北半球とは季節が変わりますから現在は冬の終わりから春にかけてという季節なのでしょう。オーストラリアからもバカンス目的でハワイを訪れる方は多そうです。

カンタス航空は羽田空港でジャンボをよく見ているせいか、この塗装が現行塗装なのかと思ってしまいますが、こちらは旧塗装になるのですね。現塗装はQANTASの字体が細くなっています。

2019/09/16 PHNL HAL ATR 42-500 N806HC EM644 to Lanai

てっきりハワイの島内路線ではB717だけが幅を利かせているのかと思いきや、ATRも活躍しているようです。オアフ島の南東、モロカイ島とカフルイ島の間に位置するラナイ島へ向けて出発するATR42-500型です。ラナイ島の空港は滑走路が1,500mクラスであるため、ターボプロップのATRでなければ就航することができません。

こちらの航空会社、ハワイアン航空とは若干塗装が異なり、”オハナ・バイ・ハワイアン”というブランドで運航されています。ハワイアン航空のホームページによると、”オハナ”とはハワイ語で家族を表す言葉だそうで、近くの人も遠くの人も大家族のように結び付くように、という願いが込められた名前ということです。運航元はエンパイアエアラインズで、便名の2レターコードEMがそれを表しています。

2019/09/16 PHNL HAL A330-243 N382HA HA36 to Phoenix (DVT to Los Angeles)

勿論ハワイアン航空と言えば日本でもお馴染みのA330です。まあ特にコメントすることはありません()

10年前は日本国内の主要空港であれば余裕で見ることができたであろうMD製リアジェットシリーズの複数機並び。ホノルルまでやってくれば2019年現在でもこうしてアツい光景を目にすることができます。他にも元JALのMD-90を買い取っているデルタ航空では多数のMD-80、90シリーズが運航されているということですが、ホノルルの方が日本から近いですし、アトランタもいいですが、是非ホノルルも熱心なMDヲタクの皆さんにはお勧めしたいディスティネーションです。

国際線の飛行機が発着するエプロンに目をやると、相変わらず日本で見慣れた飛行機たちが翼を並べています。JALのB787が2機と中国東方航空のA330です。

ANAのA380就航により、ANAが大々的な宣伝を行っている関係からか、「ハワイ=ANA」という等式が最近成り立っているように感じますが、いうまでもなくこれまで日本とハワイを強靭なネットワークで結んできたのはJALです。2019年の9月スケジュールでは成田空港から4便、中部空港と関西空港から1便ずつ運航しており、その他にもハワイ島のコナへも成田から1便就航するという、便数だけで見るとやはり他を圧倒しています。かつてはホノルル空港にたくさんのJALのジャンボ機が並ぶという光景が日常でしたが、現在もハワイ時間の午前には4~5機のJAL機がホノルルに集結している姿を見ることができます。

2019/09/16 PHNL ASA B737-990ER N409AS AS896 to Seattle

ハワイアン航空以外はいつも見慣れた飛行機ばかりかと言えばそうではなく、時々アメリカらしさを感じさせてくれるエアラインもやってきます。この日は1時間にも満たない短時間の撮影でしたが、タイミング良くアラスカ航空のB737がやってきました。これから太平洋を横断してシアトルへ向かうというB737-900ERです。

アラスカ航空はジェット機をB737とA320シリーズしか保有していないため、日本へは就航していません。所謂オフラインです。ホノルルからは、シアトルの他にサンノゼ、サンディエゴ、ポートランド、ロサンゼルス、サンフランシスコ、アンカレッジへ就航しているとのこと。アラスカ航空を見ることができる空港の中では最も日本からのアクセスが容易なのがここホノルルです。

最後にハワイアン717を3連発で

2019/09/16 PHNL HAL B717-22A N475HA HA194 from Lihue

この通り、短時間のうちにたくさんのMD、いやB717を見ることができました。かつての日本の主要空港を彷彿とさせられ、それと同時に時の経過の速さを改めて感じました。日本でMDシリーズの飛行機が飛び回っていたときは、早く(国内では当時最新鋭だった)B737NGがやって来ないものか、と首を長くして待っていたこともありましたが、こうして10年ほどのスパンを経てまじまじと眺めてみると見栄えがある、撮影し甲斐のある、インスタ映えする、そんな飛行機であると感じたのは言うまでもありません。

この日の撮影はここで一旦切り上げ、日本人が多いであろう著名な観光地へと足を運ぶことにしました。最後までお読みいただきありがとうございました。

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