オタクに天気は関係なし
大学3年の春休みが終わり、仙台へと帰ってから早10日。早速暇になってしまったので、秋田へ向かうことにしました。仙台から秋田へ向かうのには、羽田経由となるのが私にとってのデフォルトでしたので、まずは羽田空港へ向かいました。
東北本線と東北新幹線を乗り継いで20時近くに羽田空港へ辿りつきました。羽田経由とは言ってもすぐに秋田空港へ向かうわけではありません。秋田へ向かうのは翌11日の朝の便。この日は一晩中羽田空港で時間を過ごすことにしていました。
20時過ぎでも国際線ターミナル(現:第3ターミナル)のデッキからは出発便やトーイングされていく飛行機でにぎわっています。デッキが24時間オープンしている点も夜通し過ごす勢からするとかなりのアドバンテージです。雨が降っているのもお構いなし、濡れたエプロンに反射するライト類は撮影意欲を一層そそらせてくれます。
何機在籍しているのかよく分からないANAの787、羽田空港では基本モデルの787-8よりも、787-9の方がお馴染みになっている気がします。
写真のJA895Aは中距離国際線仕様の787-9ですが、行き先はカナダのバンクーバー。かつては、ビジネスクラスにCLUB ANA Asiaシートを搭載した767-300ERをアサインしていた路線だけあります。ANAにとってカナダは、隣町のドコモショップ程度の認識なのでしょうか…
狙いは勿論カンタスジャンボ
今回も狙いは、22:00発のカンタスジャンボ。国内航空会社で消滅するどころか、日本に就航する外資系エアラインの中でも就航便数を減らしつつあるBoeing 747-400の捕獲が、羽田空港で撮影する大きな目的の1つになっていました。
お目当てのカンタスジャンボがプッシュバックを始めました。エプロンが雨でぬれているせいか、普段以上に綺麗に見えるジャンボ、この光景もあと何度見ることができるのか、と思うと1回1回の撮影を大切にしていきたいと思いますね。(と、当時は思っていました)
今回お目にかかったのは、Boeing 747-438(VH-OJU)。
日本国内にいると、747-400のエンジン=CF6-80というイメージが染みついているため、ロールスロイスのエンジンを搭載するジャンボは違和感の塊でした。しかし、国内のエアラインからジャンボが消えて、早5年。RR製のエンジンを付けたカンタスジャンボの方が見慣れてしまうようになり、時間の経過の早さを感じています。
オーストラリアの動物と言ったら、カンガルーかコアラですが、航空ファンであれば、8割5分はカンガルーと答えるに違いありません。カンガルー自体が早そうな印象をもっていますが、このロゴ自体もなんだかスピード感を感じますよね。
白と赤のコントラストで早いと言えば、関東南部の某私鉄を彷彿とさせられます。「ハマの赤いあんちくしょう」、「路地裏の超特急」など、数々の異名を持つ京浜急行がまさに赤と白で車両をデザインしています。
そして、締めのカタール35Kで、今回の撮影会は終了となりました。ワンワールド塗装機も存在するというカタールエアウェイズのA350-1000ですが、それにしても、すごい大きな飛行機ですよね…
787のライバルとしてデビューしたという認識のA350ですが、メインギアは777と同じく1軸に6本のタイヤが装備されています。777の判別基準、アイデンティティーとも言える1軸6本のメインギアを踏襲するということで、もはや787ではなく777と比較すべき飛行機なのではないかと思う程です。そしてそのライバルである787も、気づけば777をリプレースしている現状を見るに、当初の認識を改める必要があるな、と感じています。
最後に
1年ほど前の日常の様子をお届けしました。今年も月に何度かは夜の羽田空港でナイトミッションをしたい人生だったのですが、それが叶うのはいつになることやら…
何がともあれカンタスジャンボを上回る魅力を持った飛行機が夜の羽田空港に現れてくれることを願わずにはいられません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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