2018年8月26日 那覇空港 勉強しつつやっぱり撮影

那覇空港

社会勉強をしてから帰ります

前日に秋田空港から那覇空港まで777に2回乗ってやってきましたが、例のごとくこの日はあと帰るだけ。ラクラクスケジュールです。

というわけで、朝から那覇空港へ向かえばよかったのですが、今回同行の父が「摩文仁の丘へ行くぞ。」というので、宿泊していたホテルから空港とは反対側の糸満市にある平和記念公園へと向かうことになりました。

宿泊していた赤嶺駅周辺から、摩文仁の丘までの移動ルート。日曜朝ということで、スムーズに移動できた。

沖縄県は太平洋戦争末期、日本では地上戦が行われた場所として歴史にその名を轟かせています。他の地域でも一般人が空襲の犠牲となったことは言うまでもありませんが、ここ沖縄でも一般の方が地上戦に巻き込まれたり、防空壕内で集団自決を図らざるをえない状況になってしまうなど、悲惨な過去がありました。そのような歴史を今に伝えるのがこの平和記念公園で、そこに隣接するのが摩文仁の丘です。

沖縄での地上戦に備えて、その最前線であった沖縄には全国各地だけでなく、当時支配下にあった台湾などからも兵士が送りこまれ、戦争に備えられました。
結果として沖縄戦で日本軍は大敗し、その後1972年まで沖縄はアメリカの占領下におかれてしまうということになるわけですが、ここにはその沖縄戦で犠牲となった日本軍の兵士、兵士とはいっても殆どは招集された一般人の方でしょうからそういった方々を祭るための碑が各県、組織ごとに並んでいる場所なのです。

そしてここが秋田県出身者を祭る千秋の塔です。
なぜ「塔」なのかはわかりませんが、富山県のものは「立山の塔」となっており、塔らしいモニュメントが設置されていました。

私の曽祖父、父からすると祖父は1937年の日中戦争で出兵し、中国で亡くなりました。そのため、私の家族は秋田県の戦没者遺族会なるものに加盟しているのですが、その流れで父が今回ここへお参りに行こうということになりました。沖縄戦とは直接関係はないですが、1894年の日清戦争から始まった日本の戦争の歴史という長い目で見ると、どの戦争で犠牲になろうとも当時の日本の軍国主義が招いたものの犠牲となったことは変わりませんので、私もしっかり拝まさせていただきました。

そしてその摩文仁の丘の背後には東シナ海が広がります。
今ではこの景色が当たり前ですが、沖縄戦当時は左側に少し見える崖まで追い込まれた日本側が、降伏するよう呼びかけられながらも飛び降りるということが繰り返されていたのだそうです。海上には連合国の軍艦が何隻も配備されており、今では想像がつかないような悲惨な現場となっていたそうです。

隣接する平和祈念館でも言い伝えられた話を描写した絵が飾られていたのですが、上述の通りの絵が飾られており、まだそれから70年しか経っていないと思うと、よく日本は平和を維持してきたなと思います。昨今は「平和ボケ」などという言葉がネット上でも散見されますが、そんなことを言ってる暇があったら実際にこのような場を訪れるといいと思いますね。私はこういった実際に戦火に見舞われた地域で、それに関した知識を得るということが初めてでしたので、身をもって戦争の悲惨さを感じました。
(ここまでの記述では、私の認識が誤っている可能性もありますので、詳細を確認したい方は沖縄県平和記念公園のホームページなどを確認するのをお勧めします)

沖縄の「ホーム」に帰ってきました

2018/08/26 ROAH JNA 737-8Q8 HL8225 LJ242 to Busan

というわけで再びタクシーに乗って那覇空港へと戻ってきました。

この日は、13:00過ぎに出発する飛行機で今度は北上する予定となっていましたので、それまでの間はまたヒコーキウォッチングに勤しみました。平和記念公園から戻ってくる道中でもやや雨に降られましたが、ここは南国。変わりやすい天気はこの日も健在で、空港に着くことには再び晴れ間がのぞかせていました。

2018/08/26 ROAH ANA 777-281 JA703A NH764 to Osaka ITM
2018/08/26 ROAH JAL 777-346 JA752J JL904 to Tokyo HND
2018/08/26 ROAH VNL A320-214 JA02VA JW803 from Narita

2018年3月にANAの傘下にある2社のLCCが統合されることが発表されました。先行していた日本初のLCC、ピーチアビエーションに後発のバニラエアが統合し、ブランドもピーチに統一されてしまうようです。
こういったグループ内の統合は記憶に新しいところで、JEXがJALに統合されるというものがありましたが、JJ統合以降、機体の塗装も大して変わらず、そこまで大きな変化は感じられませんでした。しかし、ピーチとバニラという塗装もターゲットとする路線展開も分かれる2社の統合というものは、個人的にインパクトが大きかったですね。

那覇空港でもバニラエアは何度も見てきましたので、残り少ないバニラエアの塗装で飛ぶA320の姿を写真に収めようと今回は意識していました。ところで、この塗装は急ごしらえの暫定的なものであるという認識なのですが、その解釈で合っているのか気になります(笑)

2018/08/26 ROAH JAC ATR42-600 JA01JC JC3716 from Okino-Erabu

今回那覇空港で見ることができたらいいなあ…と思っていた飛行機がやってきました。
鹿児島県の沖永良部空港からのATR42-600です。2017年より就航開始したこのATRですが、既に2018年8月の時点で5機が就航していました。8月上旬に鹿児島空港でもその姿を拝んでいましたが、1号機と2号機にはハイビスカスがあしらわれており、南国ムード漂う塗装を南の島で見ることができたらな、と思っているとまさにそれでやってきてくれました。

1983年にJACは奄美大島空港を中心に運航開始しましたが、当時はドルニエDo228のみで運航していました。なかなか聞きなれないヒコーキですが、現在も調布飛行場を中心に東京の離島路線を運航する新中央航空で運航されています。
そして、その当時の塗装で垂直尾翼に描かれていたのが、ハイビスカスだったのです。2018年度よりJ-AIRのE170が勢力を増し、鹿児島発着の離島路線に進出してきました。そのため、JACはその活躍の場がより鹿児島県内離島路線ベースへと縮小してしまったわけですが、運航開始当初のように塗装も路線もより地域密着で頑張っていただきたいところです。

2018/08/26 ROAH ANA 767-381ER JA615A NH1205 from Fukuoka

エンジンの調子がよろしくない787の導入に伴い、その活躍の場を国際線から国内線へと移されているANAの767-300ER。このJA615Aで国内線仕様へとコンバートされた767-300ERとしては8機目となり、私は国内線仕様機として対面するのはこれが初めてとなりました。

数年前ですとまだコンバートされる767-300ERが少なく、乗れたらラッキー程度だった元国際線仕様機ですが、今(2018年夏)となっては、767-300の国内線仕様機の半分ほどを占めるまでになりましたから、時の流れを感じますね。なお、元国際線仕様機か否かを判別するのは機体番号もそうですが、胴体上にWi-Fiアンテナが装備されているかどうか。搭乗する場合でも前日夜遅くにはその有無がわかりますので、搭乗機の絞り込みを行うことができます。誰得かはわかりませんが(笑)

2018/08/26 ROAH AAR A320-232 HL7788 OZ169 to Busan

先ほどジンエアーのプサン行きが出発していきましたが、今度はアシアナ航空のプサン行きが出発していきます。

国内線でも東京、大阪や名古屋といった主要都市路線でLCCと大手の競争が激化していますが、国内の場合ですと、大手は羽田・伊丹、LCCは成田・関空(大手も飛ばしていますが)と発着空港で棲み分けがなされています。一方、プサン、ソウルや台北ではLCCも大手も同じ空港を発着します。那覇ー台北線ではチャイナエアラインがジャンボ機を就航させており、その旺盛な需要がうかがえますが、プサン線でも大手とLCCの客層で棲み分けが図られているのでしょうかね、同じ空港発着だと安いほうに引っ張られてしまうような気がしてなりません。

2018/08/26 ROAH SKY 737-82Y JA73NE BC593 from Kobe
2018/08/26 ROAH ANA 737-881 JA58AN NH1722 from Miyako

時間は12:00に近づき、那覇空港は出発便、到着便でともに混雑してきました。
特に南風運用だと使用滑走路はターミナルビルの目の前のRWY18となるため、プッシュバックする飛行機、スポットに入ってくる飛行機、滑走路の手前で離陸を待つ飛行機、着陸してくる飛行機などでターミナル付近には飛行機があふれかえります(そこまであふれてもないですが)

そういうわけでこのように、1枚の写真に何機も飛行機を入れることができますので、夏の那覇空港は楽しいですね(小学生並みの発言で申し訳ないです)

2018/08/26 ROAH AKX 737-5L9 JA359K NH1766 from New Ishigaki
201808/26 ROAH ANA 777-281ER JA710A NH995 from Tokyo HND

なんだか青い会社の飛行機ばかりになってしまいましたが、切りよくANAの777の着陸を見届けてからデッキを後にしました。時間はお昼時でしたので、ターミナル1階の空港食堂で腹ごしらえ。次のフライトへと備えることにしました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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