2018年11月15日 仙台空港で777を拝みます

仙台空港

東北地方最大の空港の威厳を見せつけます

仙台空港は、言わずと知れた東北地方最大の規模を誇る空港です。バックに東北最大かつ東北唯一の政令指定都市である、仙台市を控えるからと言う点がその一番の理由ではありますが、そのような空港であれば、大型機が飛んでくるであろうと予想するのも自然です。

しかしながら、仙台空港は大型機とはほぼ無縁の空港です。日本の大手航空会社であるANA、JALは共に777、787といった300〜500席のキャパシティを持つ、俗に言う大型機(787が大型機の範疇に入るかどうかは見解が分かれるところではありますが…)を国内線で運航していますが、その殆どは羽田空港を拠点に運航されています。

仙台ー東京間は新幹線のシェアが圧倒的、と言いますか、1985年に東北新幹線が上野駅まで延伸されたのとほぼ同時に廃止されてしまったため、羽田線がありません。そのため、仙台空港には国内航空会社の大型機があまり来ないのです

ただ、空港の利用圏内に100万都市を有するだけあって、需要があることは確かです。その需要が捌き切れない時には、大型機の出番となります。仙台空港発着路線で最も利用者数が多い路線は、伊丹線で、年間90万人の利用があります。(2017年)

11月の修学旅行シーズン、仙台市周辺の旺盛な修学旅行の需要に応えるため、ここ数年時刻表にも777で運航する旨の記載がなされています。これは見に行くしかない。仙台に住むことが決まってからこの11月を楽しみに待っていました。そして、この日、ようやく仙台空港で777を見に行くべく、朝から空港へ向かったのでした。

まずは前座です

大学の授業が忙しく、ほぼ毎日1限から3限まで授業が詰まっていたため、日程の調整に苦労しましたが、たまたま木曜日の1限に休講が発生したためそれを逃さず朝から仙台空港へ。狙いは伊丹空港からやって来る始発のANA731便です。

2018/11/15 RJSS AirDo Boeing 737-781 JA11AN HD100 from New Chitose

仙台空港は、前述の通りトラフィックが多い空港です。朝9時ともなると、全国に広がる就航地から飛行機が続々とやってきます。新千歳空港からADO100便、737-700がやってきました。

こちらのJA11ANは、かつてANA、ANKで活躍していた機体です。私が初めて搭乗した737-700がこのJA11ANでした。

当時はまだANAグループの機材として運航されており、搭乗路線は関西ー羽田線のANA150便でした。すでに機材はADOへ、ANA150便は便名の改変によりANA100便に改められており、なんだか昔のことのように感じられてしまいますが、私の心の中にだけでも新鮮にとどめておきたいところです。

羽田空港では散々見飽きるほど見たADOの737-700ですが、仙台空港で見るのはまだ新鮮さがありましたね。現在は朝夕の1日2往復の運航となっています。2008年に初めて、東京発着路線以外の新路線として就航したADOの仙台ー新千歳線は、2018年で10周年を迎えました。一時期は、ANAの便数を上回るほどの便を飛ばしていた記憶もありますが、どうも737のパイロットが不足しているようで、ここ最近は便数が抑えられ気味です。

新千歳ー仙台線以外にも、福島、新潟、富山、小松、岡山、広島とANAから移管された路線を737で運航していた実績のあるADOですが、これらの路線は全てANAに再移管されてしまいました…

羽田空港ですと、ターミナルど真ん前のスポットにADO機が入って来ると言うことはないため、このアングルで見るのもなかなか新鮮です。

新千歳空港ですと、767でしたらデッキの前に止める光景も見たことがありますが、737はあまり見たことがないですねえ…もっとも、新千歳空港に出向いた回数が少なすぎると言うこともありますが(笑)

主役の登場です

2018/11/15 RJSS All Nippon Airways Boeing 777-281 JA713A NH731 from Osaka ITM

ADOの737が着陸してきて約10分、お目当て、ANAのトリプルセブンがやってきました。この日の仙台地方は晴れており、遠くからも近づいて来る様子がよく見えました。

遠目にも777とわかるそのフォルム、大きくて威厳を感じます。

仙台に引っ越してきてからというもの、仙台空港の屋上、展望デッキにはおそらく10回も足を運んでいません。撮り方もよくわかりませんので適当にカシャカシャ撮るのみです。記録にさえ残ればなんでもいいですからね(笑)

デビュー当時は、767との見分けがつきにくいと言うこともあり、垂直尾翼のANAロゴをボーイング字体の777ロゴに変えてアピールしたと言う歴史がある777ですが、双発機全盛のこのご時世、767、777、787の見分けくらいはできないと、ヒコーキを趣味にするのは厳しいのではないか、と個人的に思ってしまいます。

777がデビューした1995年のANAの保有機材は、747、777、767、A320の4つのみで、見分けがつきづらいのは777と767だけという、分かりやすい時代でした。

仙台空港へタッチダウン寸前の777です。海沿いにある仙台空港ですが、海岸線が北へ行くにつれて弧を描くようになっているため、背景はあまりそれらしくありません。遠目に見えているのは牡鹿半島です。

またしても羽田空港との比較となりますが、羽田空港で見る777は特に何も感じません。ただ、地方空港で見る777は大きく、迫力があるように感じます。767でも地方空港では存在感がありますが、「大きいなあ…」と感じてしまうのは、やはり777らしさと言えるでしょう。

因みに、767-300の全長は54.9m、777-200の全長は63.7mと10mほどの差があります。10m差というと、777-200と777-300の差も10mですから、それを考えると結構大きな差であることがわかります。

取り敢えず滑走路上(まだ接地していませんが)で最も仙台らしさを出すことができたのは、この一枚であると思います。仙台空港アクセス線の高架橋の奥には、大都会仙台のビル群が連なっています。この写真であれば、パッと見せられても仙台空港で撮ったものであると判断することができるはずです。

よく考えると、ANAの777が就航する地方空港で、ビル群と一緒に機体をフレームインさせることができるのはあまりないのではないでしょうか。比較的777が多くやって来る西日本の地方空港は、山の中か海沿いにありますからね。他に市街地に近くかつ777が飛来する地方空港では、函館空港、松山空港、宮崎空港が挙げられます。

晩秋で色づく蔵王連山と誘導路を行く777。

どう切り取っても絵になるのが777の魅力だと思います。他の機種だとダメかと言われるとそうではないのですが、好きなので最も絵になると感じてしまうのでしょう。贔屓ってやつです

誘導路を移動して777がエプロンまでやってきました。こちらの方がより仙台の街並みと絡んでくれたような気がします。

仙台を象徴する建物ってなんだろう…と考えた時に、真っ先に思い当たるのがテレビ塔です。羽田空港で言う所の、東京タワーやスカイツリーみたいなものですね。白く塗装されている上、高さもそこまで高くないため、あまり目立たない仙台のテレビ塔ですが、中央にしっかりと入ってくれました。

仙台空港×仙台×トリプルセブン、これにてミッションコンプリートです

締めのERJ

2018/11/15 RJSS J-Air E190 JA249J JL2201 from Osaka ITM

ミッションコンプリートしたかと思うと、また飛行機がやってくるのが仙台空港です。同じく伊丹空港からやってきたJAL2201便、E190での運航です。

仙台空港発着のJAL便と言えばE-Jet。基本的にJALの伊丹空港、新千歳空港、福岡空港を発着する地方路線には、E-Jetが投入されているため、E190が飛来すること自体は他の地方空港と変わりありません。しかし、羽田空港発着路線ですと、地方空港でも737や767が投入されます。羽田線がなく、かつ伊丹線も新千歳線も需要の高い仙台空港では、JALのE-Jetを腐る程見ることができます。

座席数95席のE190ですが、これでは修学旅行ほどの団体を捌くことはできません。小グループの団体ツアーであればなんとかなりそうですが、大型の団体に関してはANAに全て持っていかれてしまっているのでしょう…

最後に仙台空港でPBBが2本付けられる777、こちらで締めたいと思います。今まで仙台空港で見た最も大きな機体は767でしたから、No.2ドア用のPBBが稼働している姿を見るのもこれが初めてでした。秋田空港でもそうですが、やはりこれを見ないと終われませんね。忘れるところでした(笑)

たまには飛行機以外の話でも…

この日はこれにて仙台空港から撤収しました。新垣結衣さん主演のドラマ「獣になれない私たち」を見ながら、がったんっごっとん電車に揺られて帰宅となりました。同じく新垣結衣さん主演の、「逃げるは恥だが役にたつ」あたりから、ドラマの名前を短縮して周知を図るといった手法が採られているような気がします。「獣になれない私たち」の略は、「けもなれ」でした。「けもフレ」と紛らわしいなあ…とずっと思っていましたが、なんだかんだで最後まで見てしまいましたね。獣になれないフレンズ。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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