撮影地:チャンギビジネスパーク付近
今回は、名目上は卒業旅行ということでシンガポールを訪問したのですが、実際のところは、初日、2日目とほぼノープランのまま過ごしていました。2日目の午後、天気予報に反して空模様が良かったため、ちょっくらチャンギに撮りに行くべ、と撮影会を急遽開催することになりました。
この日のチャンギ空港は北風運用でした。チャンギ空港の撮影地としては、空港北側のビーチが有名ですが、そこは南風運用時の着陸機の撮影に適した場所であるため、今回は没。代わりに空港の南側にある撮影スポットから飛行機を撮ることになりました。今回の撮影地は、spotterguideの中でも撮影地の1つとして紹介されている「チャンギビジネスパーク」(リンクのspotterguide-Singapore Airport内、3番の撮影地)です。

緑枠…今回掲載の写真の撮影地
※地図出典…Google Maps
位置関係としてはこのようになっています。丁度機体のポートサイド側を撮ることになります。滑走路の方位は02-20方向ですので、新千歳空港の展望デッキから撮影するのと光線状態は似ていますね。
今回は、往路は現地のカーシェアリングタクシー、「Grab」で移動、復路はMRTのExpo駅から宿泊地の最寄り駅まで戻りました。
レンズは300mmで十分

この付近は、名前の通り「ビジネスパーク」だけあり、360度空が開けている訳ではありません。それでも着陸機のエンジン音が建物に反射する音などから、フライトレーダーをモニターせずとも飛行機を撮り逃すということはありませんでした。
折角シンガポールにやってきているため、現地で撮りたいのはなんといってもご当地シンガポール航空の機体です。シンガポール航空自体が日本の各主要空港へ就航しているため、あまりレアな存在でないことは確かなのですが、その辺はご愛嬌です。

海外の空港では、日本国内で見ることができない機体を見ることができることが醍醐味の一つです。カンタス航空は、羽田空港に747-400ERを就航させており、そちらの方が今となっては価値があるのかもしれませんが、シンガポールへはA380を運航させています。カンタス航空はA380を世界で3番目に運航し始めた航空会社です。日本への定期的な就航はないため、今回初めてお目にかかることができました。
イギリス連邦王国のオーストラリアとイギリス、お互い距離がある地域ですが、往来が多い地域同士です。飛行機の航続距離の関係から直行便を運航することができないため、両国のフラッグキャリアは、ここシンガポールを経由してシドニーーロンドン線を運航しています。

この撮影スポットからは、基本的に空港西側のRWY02Lに着陸する飛行機しか撮影することができません。上述のspotterguideでは、基本的に、RWY02Lが着陸、RWY02Cが離陸という運用がなされているという記載がありますが、必ずしも明確に分けられているわけではないようでした。とは言え着陸がメインとなるRWY02Lには2機続けてA380がやってきました。こちらは世界で初めてA380を就航させたシンガポール航空、シドニーからのSQ232便です。

基本的に、日本国内の空港で一部を除いて、海外の航空会社の小型機を見ることはできません。シンガポールほどの距離ともなると、737やA320クラスの小型機では航続距離が足りないからです。現地の航空会社の小型機を見ることができるのも、海外スポッティングの醍醐味でしょう。
と、海外での撮影経験が少ないためこのような心持ちでスクートのA320を撮っていたのですが、海外経験豊富な友人曰く「A320とかA319とか飽きてくるよ」とのこと。果たして私にA320シリーズが飽きる日は来るのでしょうか…(それに加えて、スクートのA320は、台北経由で成田空港まで乗り入れているようでした)

バンコクからのTG407便、407という便名はANAの羽田ー秋田線にアサインされているため、親近感が湧きました。
今回、当初の予定ではバンコク・スワンナプームを経由してシンガポールへ訪れる予定でした。バンコクでタイの777は簡単に撮れるだろうと、2019年10月よりタイ国際航空が777で仙台に就航してからもあまり撮影に出向かなかったのですが、結局バンコクへ行かないことになってしまったため、勿体ないことをしたな…と後悔しています。
今回撮影のHS-TJGはまだ未撮影だった機体、非ERの機体ということもありテンションがやや上がりました。

機材更新の頻度が早いことで有名なシンガポール航空、「旬な」飛行機を様々導入していますが、ボーイングの最新鋭である787に関しては787-8、787-9共に導入されず、胴体延長型の派生型として最長タイプとなる787-10のみを運航しています。日本国内の就航地にも続々と投入されている787-10ですが、私はこれまでまだ1度しか見たことがなかったため新鮮に映えました。
こうしてみると、オリジナルの787-8がやたらとずんぐりむっくりに見えてしまいますね。767も-200より-300の方がカッコよく見えるのに似ているかもしれません。

我らが羽田空港からJAL37便としてやってきた777-246ER、JA711J。羽田空港ではお馴染みの機体ではありますが、このようなアングルでJALの777-200ERを撮るのは初めてでした。(浮島公園に出向いたことがないもので…)
海外の空港で鶴丸を見るとなんとやら…という言葉がかつては流行ったようですが、シンガポールに到着してまだ1日しか経っていない身としては、特に何も思うことはありませんでした(笑)


シンガポールと言えばもう一つ。こちらのシルクエアーです。シンガポール航空のグループ会社ということですが、塗装や社名からは、同じグループにあることはわかりづらいですね(笑)
保有機材は、こちらの737-800と…

こちらのA320-200を中心に、A319と737 MAX 8を運航しています。(後者については言うまでもありません)
日本では広島空港でのみその姿を見ることができるシルクエアーですが、本拠地の空港となると腐るほど見ることができます。チャンギ空港内では、クルーの皆さんにもかなり遭遇しました。シンガポール航空のグループ会社ではありますが、シンガポール航空のCAさんの制服とは異なり、シックな印象を受けました。




シルクエアーも続けて来られると飽きてきてしまいますねw(早い)
エアアジアのように特別塗装機が何機も存在するのであれば、また違った楽しみ方もあるのかもしれませんが、何しろ塗装が物足りないですからねぇ… 初めて撮影する機体ばかりなので、レジ集めには困りませんが、写真の撮影となると、他の楽しみ方を提供していただきたいなと思ってしまいました。
因みにこのシルクエアーですが、シンガポール航空と順次統合するようで、既に新造の737 MAXでは、シンガポール航空塗装で引き渡しを待っている機体があるようです。もっとも、その引き渡しがいつになるかは不明ですが(笑)

チューリヒからスイスインターナショナルエアラインズの777-300ERがやってきました。こちらは初撮影となりました。
言うまでもなく成田空港にも就航している航空会社ですが、2020年1月まではA340-300で運航されており、2月から成田線も777へリプレースされ始めたばかり。今後は、成田でも簡単に見ることができる機体になりそうですが、このアングルでの捕獲は難しそうです。
時間帯のせいもあるかもしれませんが、この日1時間ほど撮影した中では、777-300ERはこの1機のみの撮影にとどまりました。シンガポール航空も777-300ERは数多く保有していますが、1機も遭遇することなく終わったのは意外でしたね。


シンガポール航空のA380はこの日2機目の撮影です。今度は成田空港から来たSQ637便です。写真の9V-SKZは2018年夏に導入されたばかりの機体。シンガポール航空のA380は2007年の就航ですので、かれこれ10年以上に渡って導入が続けられた機体となるわけですが、既に5機のA380は引退済みとなっています。
引退し、スクラップとなった機体の外壁がストラップにして商品化されるケースがあり、日本の航空会社でもANAの777、767やJALの747が手のひらサイズになって市販化されていますが、こちらのA380も既に手のひらサイズに加工されて発売されているようです。


この日の締めはフィジー航空。こちらも成田空港へ定期便を有していますが、運航時間帯が夜間であるため、明るい時間のうちに撮影することはできません。また、夜間に成田空港へ出向くほど熱心なオタクではないため、これまでの撮影経験は0、ここで初撮影となりました。
この写真を撮影してこの日の撮影は終了となりました。シンガポールでの撮影は暑さとの戦いですが、夕方の時間帯となると、屋外でも比較的撮影しやすいように感じました。お目当ての機体が来るとなると話は別ですが、単純に撮影したいということであれば、真昼間などは避けるのが賢明であると感じました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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