雨上がりを見計らってチャンギ撮影大会②

チャンギ国際空港

乾季のはずがスコールが続く1日…

前日のうちに撮影スポットを確認して、天気が良いはずであったこの日は、午後からちゃんと写真を撮るつもりでいたのですが、午後は鬼のように雨が降るという乾季の「か」の字もないような天気となってしまいました。

雨が降ると身動きが取れません。「シンガポールってシムシティで作れそうだよね」という意見で同行者全員が一致し、何故かシンガポールでシムシティ―をやり始めるという謎な事態が発生していたため、宿泊先から動かなくとも、スマホを片手にシムシティ―で数時間を溶かして過ごしていました。

それでもやっぱり撮影へ

夕方近くになり、ようやく雨が上がったため、再びGrabで前日同様、チャンギビジネスパークへと向かいました。移動中も再び、スコールのような雨に見舞われましたが、現地到着後は小康状態で天候がもち、撮影できる環境がなんとか整いました。

2020/02/11 WSSS Qantas Airbus A380-842 VH-OQB QF35 from Melbourne

この日も前日と同じ場所、同じ時間帯で撮影しているため、撮影できた飛行機もほぼ一緒なのですが、前日はこの場所からの撮影ができないRWY02Cへ着陸してしまった飛行機がこの日はRWY02Lへと着陸したりと、見ることができなかった飛行機も勿論やってきました。

早速やってきたこちらのA380、前日は撮影することができなかったメルボルンからのQF35便です。カンタスのA380は、てっきりロンドンとシドニーのみからの就航かと思っていたのですが、メルボルンからも就航しているのですね。オーストラリアの各都市の人口数には疎いのですが、メルボルンの人口は500万人弱と、シドニーに匹敵する数があるようです。A380で運航されているのも納得です。

2020/02/11 WSSS Turkish Airlines Boeing 777-3DEER TC-LJA TK54 from Istanbul

イスタンブールからのターキッシュエアラインズ、777-300ERです。前回のフィジー航空に続いて、成田空港夜間組の機体ということで、この地で初撮影となりました。初めて生で見る機体はやはり新鮮でいいですね。バックが曇天なのが残念ですが、代わりに主翼から綺麗なヴェイパーを引っ張りながらのアプローチが印象的でした。

2020/02/11 WSSS Jetstar Asia Airbus A320-232 9V-JSB 3K516 from Bangkok BKK

曇天の背景に、シルバーの機体。全く映えませんが、こればかりは致し方ありません。バンコクからのジェットスターアジアです。エアアジアやジェットスターといったアジア、オセアニア地域でグループ会社を多数保有しているLCC群では、塗装が同一であるため、見ていて面白味に欠けるのですが、こちらの機体はご覧の通り特別塗装機です。

フライトレーダーによると、「Australia’s Outback Livery」という名称とのこと、Outbackってなんだべ?カー用品店か?などと思い調べてみると、オーストラリア大陸中央部の乾燥地帯のことを指すそうです。確かによく見てみると、機首の近くにエアーズロックらしきものが見えますね。こちらのジェットスターアジアは、シンガポールを拠点に運航している航空会社ですが、ジェットスターの本家大元は、オーストラリア発祥ですので、このような塗装が登場するのも納得です。

2020/02/11 WSSS Indonesia AirAsia Airbus A320-216 PK-AXY QZ506 from Denpasar

「Now Everyone Can Fly」のキャッチコピーでお馴染み、エアアジアです。レジ番と機首に掲げられた国旗から、本家エアアジアではなく、インドネシアエアアジアであることが分かります。

2020/02/11 WSSS Qantas Airbus A330-202 VH-EBA QF71 from Perth
2020/02/11 WSSS Qantas Airbus A380-842 VH-OQI QF2 from London LHR

前日は1機しか見ることができなかったカンタスのA380ですが、この日は前日同様、ロンドンからのQF2便の姿も見ることができました。それに加えてこちらは旧塗装機、A380がデビューした当初の塗装です。私は、主に羽田空港でカンタスのジャンボを見ることが多く、成田空港で新塗装機が複数存在するA330を見たことが殆ど無いため、この塗装の方が見慣れてしまっています…

メインデッキ最後部から一つ前のドアの脇に書かれた「AIRBUS A380」のロゴも、現在のエアバス社のロゴではなく、1代前のものが書かれているのが個人的にはポイントが高いです。

2020/02/11 WSSS SilkAir Airbus A319-132 9V-SBG MI349 from Penang

前日は見ることができなかったシルクエアーのA319、この日は捕獲に成功しました。国内の空港でも見ることができる機体ではありますが、どちらかと言えばマイナーな部類に入ると思われるA319、前回のシンガポール訪問時に1度見た限りで、これが2度目の遭遇となりました。

A319は、正直なところA320とあまり見分けがつきません。主翼上の非常口の数が1か所であればA319、2か所であればA320という見分け方も可能と言えば可能なのですが、かつてANAに在籍していたA320-214(JA204A~208A)は、座席数が少ないということで主翼上の非常口が1か所削られていました。777-200と-300のように、ドア数で明確に区別することは難しそうです。全長に関しても、Wikipediaによると、A319とA320では全長が4m程異なるようで、確かに気持ちA319の方が短く感じますが、ヨーロッパで浴びるように見てもいまいち分からないかもしれません(笑)

2020/02/11 WSSS Singapore Airlines Airbus A350-941 9V-SHE SQ917 from Manila
2020/02/11 WSSS Qantas Airbus A330-202 VT-EBV QF51 from Brisbane

前日は既に撮影済みのA330-300で運航されていたブリスベンからのQF51便、この日はA330-200でもワンワールド塗装機がやってきました。カンタスのA330-200自体、4枚上のVH-EBAが初撮影だったのですが、一気に特別塗装機も捕獲完了です。

カンタスのワンワールド塗装機と言えば、747-400ERのVH-OEFが有名でしたよね。2月8日に引退するということがアナウンスされており、この数日前にラストフライトを迎えたようです。1度も撮ることなく終わってしまったのが非常に非常に悔やまれます。これがジャンボだったらなあ…と何度も思ったということも最後に付け加えさせていただきます。

2020/02/11 WSSS Jetstar Asia Airbus A320-232 9V-JSO 3K248 from Surabaya
2020/02/11 WSSS All Nippon Airways Boeing 787-9 JA921A NH841 from Tokyo HND

前日は奥のRWY02Cに逃げられてしまったため、撮影することができなかった羽田空港からのNH841便、この日はこちら側のRWY02Lに降りてきてくれました。国内の空港で撮影していると圧倒的大多数を占めるANAですが、アウェーの海外では圧倒的少数派です。1度の撮影で1機の頻度でやってくるとなると、自然とちゃんと撮ろうと思うようになりますよね(笑)

ANAの787-9は、とうとうJA8xxAのレジ番を使い果たし、JA9xxAに進出してしまいました。そろそろどの787が撮影済みで、どの787が未撮影か追うことができなくなってきています。JA9xxAの787-9は比較的最近導入されたものですので、このJA921Aも初撮影かと思ったのですが、2019年の6月に羽田空港で捕獲済みでした。残念賞です。

2020/02/11 WSSS SilkAir Airbus A320-233 9V-SLM MI559 from Cebu
2020/02/11 WSSS AirAsia Airbus A320-216 9M-AQI AK717 from Kuala Lumpur

シンガポールでは、スクートとジェットスターアジアに押されて若干存在感が薄いエアアジア、こちらは本家マレーシアのエアアジアです。ご覧の通り特別塗装機「AirAsia Foundation Livery」ということで、どうやらエアアジア財団なる組織があるようです。

エアアジアは、やたらと特別塗装機が存在していますよね。まあ見たり撮ったりしている分には楽しいので全然良いのですが、全貌が把握しきれません。一緒に撮っていたLCCヘビーユーザーの友人が、「エアアジアの特別塗装機コンプリートしたいなあ」と言ってたのですが、果たして特別塗装機は何機存在するのでしょうか…

2020/02/11 WSSS Tri-MG Intra Asia Airlines Boeing 737-36N(SF) PK-YGH GM302 from Balikpapan

今回は、一応フライトレーダーで逐一どの飛行機がやってくるのか確認しながら、撮影を続けていましたが、飛行機が姿を現す前にエンジン音が聞こえるため、そこまで真剣にフライトレーダーを見るということもしていませんでした。

そのような中、突如として現れたのは、TRI-MG Inter Asia Airlinesという聞き慣れない航空会社の737-300SF。流石に15年以上もこの界隈に身を置いていると、普段見慣れない機体でもそれが737-300か400かははっきりわかりませんが、第2世代の737であることは判断が付きます。そうだと頭が理解すると後はひたすら撮り逃すまいとシャッターを切るのみです。

こちらの聞き慣れない航空会社ですが、ご覧の通りの貨物航空会社で、ジャカルタを拠点に東南アジアを中心に運航しているとのこと。撮影したPK-YGHですが、1997年就航の機齢22年の機体で、当初はブラジルのヴァリグ・ブラジル航空で活躍していたそうです。737-300の中では後期製造の部類に入りますので、今後もしばらくは活躍するものと勝手に推測しています。

2020/02/11 WSSS Air India Airbus A320-251N VT-EXJ AI346 from Chennai

チェンナイからのエアインディア、A320neoです。日本からだと距離を感じてしまうインドですが、シンガポールからとなるとインドも近いです。東海岸のチェンナイからですと、約3,000kmで到達可能とのこと、ナローボディーのA320でも耐えうる距離です。

丁度エンジンの前、胴体下部には2019年に建国の父、ガンディーの生誕150年を記念して、「The 150 years of celebrating the Mahatama logo」が付されています。

2020/02/11 WSSS Scoot Airbus A320-232 9V-TRT TR635 from Hat Yai
2020/02/11 WSSS British Airways Boeing 777-36NER G-STBD BA17 from London LHR

前日は撮影することができなかったブリティッシュエアウェイズの777もこの日は撮影することができました。まあ、こちらであれば羽田空港でも容易に撮影することができるため、「だから何?」枠なのですが、撮影済みであろうと思われたレジが、予想に反して初撮影だったため、掲載に踏み切りました。

カンタス航空のカンガルールート同様、こちらもロンドンーシンガポールーシドニーのカンガルールートとしての就航です。通しの乗客は勿論多そうですが、途中降機の乗客がどれ程なのか気になりますね。

2020/02/11 WSSS Garuda Indonesia Boeing 737-8U3 PK-GMD GA842 from Denpasar

デンパサールからやってきたガルーダインドネシア航空の737-800です。羽田空港や成田空港ではお馴染みの航空会社ですが、A330よりも小さな機体は日本では見ることができません。初めて見る塗装と機体の組み合わせですが、意外としっくりくるものですね。

初めて撮影する737でも、シルクエアーの737-800のように何機も何機も飛んでこられると飽きてきてしまいますが、1機くらいであればそのようなこともありません。海外から日本へやってきて、羽田空港でJALやANAの737をひたすら見せられる海外の同業者の方も同じように思われているのでしょうか…

フライトレーダーによると、シンガポールとデンパサールの間では様々な航空会社が就航しており、ガルーダインドネシア航空は、1日2往復、共に737での運航。他にもシンガポール航空、シルクエアー、スクート、インドネシアエアアジア、ジェットスターアジア、KLMなどが就航しており、インドネシアのフラッグキャリアとしては供給数が少なく感じてしまいました。

2020/02/11 WSSS Jetstar Asia Airbus A320-232 9V-JSS 3K210 from Jakarta
2020/02/11 WSSS Air Niugini Boeing 767-341ER P2-PXV PX392 from Port Moresby

この日は冒頭のように、雨が降ったり止んだりを繰り返していました。あまり長居もできないということで、今回の締めはエアニューギニーとなりました。定刻では18:30の到着となっているこの便、前日は20分の遅れをもっての到着、その数日前は2、3日続けて数時間の遅れをもっての到着と、なかなかの遅刻常習犯っぷりを見せつけていたのですが、この日は18:10頃の着陸予定という情報がフライトレーダーに表示されていたため、私の希望でこの到着まで撮影することにしてもらいました。

こちらのエアニューギニーも成田空港では夜間組、2020年冬スケジュールでは20:25着、21:35発という撮りようがないスケジュールが組まれているうえ、週1便の運航です。というわけでこちらもやはり初撮影となりました。成田線は737での運航となっていますが、シンガポールへは767での運航ということで、ラッキーでしたね。日本国内では、決まった航空会社の767しか見ることができないため、このような767捕獲に積極的に海外展開したいなと思うところです。

この日の撮影はこれにて終了。雨脚が強まってきたチャンギビジネスパークを後にしました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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