B6のためなら早起きもヘッチャラです

早朝6時過ぎの京急空港線の終点駅、羽田空港第1・第2ターミナル駅へやってきました。朝から全国各地へ飛ぼうとする首都圏界隈の元気な方々で混雑する活気に溢れすぎている羽田空港から、朝イチの秋田行きANA401便に搭乗します。

夏ダイヤ序盤の4,5,6月は小型機での運航が目立ったANAの羽田ー秋田線ですが、6月下旬からこのANA401便と折り返しの404便にはボーイング767が投入されるようになりました。401便は、ANAの羽田ー秋田線の始発便で、7:40発のスケジュールが組まれています。休日朝あるあるの「オフトゥンに籠りたい欲」よりも、「767に乗りたい欲」の方が上回り、元気に早朝の羽田空港へ足を踏み入れたというわけです。
ちなみにこの日は、国際線仕様機である「76E」が401便にアサインされている、いわゆる乗り得day。ただ、土曜日の朝と言うことで、普通席はもちろん、35席のプレミアムクラスも混雑気味で、窓側席は全て満席と言う活況を呈していました。
沖止めof沖止めからの出発

秋田行きといえばバスだよね?と良く言われますが、これに対する正しい答えって難しいですよね。いつも「機材の大きさによる」と半分正解、半分不正解みたいな応対をしているのですが、今回は767でバスゲートの回でした。

出発15分前に505番ゲートに着くと、グループ4の搭乗案内まで始まっていました。結構ゆっくりした搭乗ペースだなあ、とバスに乗り込むとシュールな光景を見ることができました。

羽田空港の東西を結ぶG,H誘導路を潜った先の道路がバスで大渋滞しています(笑)
誘導路を跨いで左折したいバスや地上支援車両が、その誘導路を通過する飛行機を待っていたため、その後ろに渋滞が掲載されたと言うわけです。街中の公道であれば、大きな乗り物が歩行者に道を譲るのがルールですが、空港内は飛行機優先。相対的に小さな車両が飛行機の通過を待つ様子は、歴史の資料集に載っている「大名行列の通過を待つ一般人の絵」のようです。

大名たちの通過を待って、やっとこさ沖どめof沖どめの804番スポットに到着しました。ここで初めて搭乗機とご対面。2012年導入の767-300ER(JA626A)が今日の旅のお供です。
バスの渋滞やら何やらでここまで時間がかかりましたが、エンジンやギア周りを激写できれば、この便の航空券代の半分くらいは回収したようなものですね!

混雑する機内の通路を進み、アサインした20Aへ向かいます。国内線仕様機ですと、非常口座席の1列前のシートナンバーになりますが、国際線仕様機ですと、非常口座席よりも後方の翼上となります。
予想外の渋滞で出発は12分遅れの7:52をマークしました。
JALの767に続いて北上の巻

この日の羽田空港は、北風運用でした。北へ向かう便はC滑走路、RWY34Rから離陸します。804番スポットからの地上走行の距離は圧倒的に短く、出発が遅れた分はここで多少取り戻しました。

我々の1機前に離陸していったのは、旭川行きのJAL551便、ボーイング767。767同士続けてすぐに離陸できると思いきや、ANAのA321の着陸を1機挟んでから滑走路へline up。元気に羽田空港を離陸しました。
因みに2003年3月まで、JALの羽田ー秋田線の便名はJAL551~556便と言う便名が割り当てられており、ちょうど8:00前後に羽田空港を出発する始発便の便名がJAL551便でした(機材は767)。便名と機材はそのまま別の路線に割り当てられ、競合他社が同じ時間帯に同じ機材で運航するという状況が出来上がっているのは、不思議な感じがします。


翼の上の席をアサインした時に限って天気が良い東京上空。荒川の上空でくねくね旋回するタイミングを見計らって諸々のランドマークの撮影に成功しました。

遠くには、すっかり山頂まで雪が解けている富士山も見ることができました。あまりにも富士山とは縁も所縁も無いところを飛ぶ路線なので、羽田―秋田線の光景のなかではスルーされてしまいがちな眺めかもしれませんが、このように日本最高峰の頂もバッチリ望むことができました。
Wi-Fiは無くてもモニターはあります
今回の巡航高度は21,000feet。最初はそれよりも高い高度で巡航する予定だったのか、一旦24,000feet付近まで上昇したものの、気流が悪かったのかすぐに高度を下げ、21,000feetに落ち着きました。
高度はいくら、現在地はどこの前に「ところどころ揺れが予想されます」で始まったキャプテンアナウンスがベルトサインが消えたと同時に始まりましたが、それが終わるとすかさずガタガタと揺れ出したのはいうまでもありません。

国際線仕様の767は国内線運用時に機内Wi-Fiを利用することができません。フライト情報は個人用モニターが頼りです。最近導入された機材に装備されているモニターと比べると画面の大きさや画質の面で見劣りしてしまいますが、短距離路線で楽しむ分には十分です。
日照時間の短い県の洗礼を受けました

富士山に雪はありませんでしたが、北に向かうにつれて山々にも冠雪が目立つようになりました。山形県と新潟県の県境にある朝日岳付近も山頂付近は真っ白。まだまだ夏は遠そうです。

巡航高度が低かったため、山形県新庄市上空付近でようやく降下が始まりました。時刻は8:32、離陸から29分です。東京を出て30分で山形上空というこの心理的距離の短さを感じさせてくれることこそ、飛行機の強みだと確信しています。

事前のアナウンスで秋田空港の天候は曇りと伝えられていましたが、その通りの何ともいえない天気の秋田上空にやってきました。この写真の正面に空港があるはずなのですが、まさに雲に覆われています。
日本で一番日照時間の短い県という秋田県。今回ももちろんこの767が羽田空港へ折り返す様子を撮ってから帰る予定なので、空港の真上には雲がありませんように、、と願っていましたが…

やはり何ともいえない空の秋田空港に着陸しました。フライトタイムは47分でした。到着後の機内アナウンスでは、「映画やドラマのクライマックスのところ恐縮ではありますが、もう少々アナウンスにお時間をください」とユーモラスなアナウンスをされていたのが印象的でした。
搭乗機を見送るまでがフライトです(諸説あり)

9時代の秋田空港は朝のラッシュの時間帯です。ボーディングブリッジを渡って後ろを振り返ると、隣のスポットからはJALの羽田行きが出発していくところでした。
こちらのJAL162便、スケジュール上はE190のはずですが、737が投入されていました。やはり土曜日の午前の便は需要が大きいようです。737で「大型化した」と感じてしまうことに多少の悲しみを感じながら、到着ロビーへ向かったのでした。

預けていた荷物をピックアップし、搭乗機の折り返し、ANA404便はターミナル脇の第3駐車場から撮影しました。
クマ出没以外撮影環境には申し分ない素晴らしい空港だと思っているのですが、雲成分が多いのは本当に難点です。その分雲一つない空の日に当たった時の喜びはひとしおですが、今回はちょっと雲成分が多いのが残念でした…また次回に期待です。
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